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某原爆作品との遭遇  作者: しろ組
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四 漫画2

四 漫画2


 中学時代に、挫折して、かなりの年月を要して、久々に読んだ。やはり、2巻を読むのは、気が重たかった。この頃には、愛蔵版へ変わっており、読み易くなっていた。やはり、投下直後の街の様子には、目を見張った。一言で表現するなら、地獄の一丁目である。作者は、リアルタイムで、この光景を目の当たりにしたからこその描写だ。絵本よりも、街の惨状が描かれており、原爆がもたらした恐怖が、はっきり伝わって来る。何よりも、飯ごうの柄を摑んだままの手や全裸で喚く軍人。一番、怖かったのは、歩いている人が、腕を掴まれた直後、その部分の肉が取れて、骨が剥き出しになる場面だ。想像の域を超えているとしか言いようがない。悲惨過ぎて、目を背けたくなる。原爆を人の上に落とした結果を知る唯一の手段である。まあ、脚色も入ってはいるが、それでも、説得力はある。原爆が、どれだけの殺戮兵器で、核兵器が駄目なのかを…。だが、時代に翻弄されながらも、逞しく生きるゲンの姿は、青春漫画に匹敵する作品である。後半になったら、自分の生きる道を見付けて、旅立つのが、何か、清々しい気持ちになった。原爆に、人生を狂わされても、そこから夢に向かって、前向きに進むラストは、原爆作品を忘れさせてくれます。まとめるなら、ゲンの凝縮された人生そのものですね。私は、そう感じました。

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