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夢のカケラ 武道館クライマックス  ラストシナリオ

夢のカケラ 武道館クライマックス 

ラストシナリオ


1.咲の挨拶

武道館の大歓声が少しずつ収まり、咲がマイクを手に深々と礼をする。

観客は息をのんで見守っている。


「みんな、本当にありがとう。

拾ってくれた夢が、ここまで届きました。」

会場全体が拍手と涙に包まれる。


2.沈黙のあと

ふっと静寂が訪れる。

咲は観客に背を向け、舞台袖に向かって歩き出す。

その背中がスクリーンに映し出される。

咲が小さく、マイクに呟く。

「......愛してる、この世の全てを。」


3.悠人の声

観客には聞こえない。

けれど咲には、確かに悠人の声が重なって聞こえる。

悠人の声

「.....愛してる、この世の全てを。」

咲の表情が涙に揺れ、笑顔へと変わる。


4.モニターの奇跡


巨大スクリーンに、二人の声が重なった音の波形が浮かび上がる。

虹色の光が画面いっぱいに広がる。

観客の大半は「演出かな?」と思うだけ。

しかし、一部の人はざわめく。

「今、声が二重に聞こえなかった?」

「悠人って誰.....?」


5. SNSのざわめき(余韻)


ライブ終了直後、SNSには投稿があふれる。

・「最後の言葉、二人の声に聞こえたのは私だ

け?」

・「スクリーンの波形、なんだったんだろう...?」

・「あれが"夢のカケラ”ってこと?」

会場で体験した人々の間に、真実を知る者と謎を感じる者が混ざり合い、余韻が現実世界へ広がっていく。

6.ステージ暗転とスポットライト

観客のざわめきの中、会場の光がすべて落ち、咲だけにスポットライトが当たる。


7. 三重奏の声

暗闇の中で、ささやくような声が響く。


妖精の声

「立ち止まってもいい」


悠人の声(力強く)

「つまずいてもいい」


鳳凰の声(天空から降り注ぐように)

「道を間違えてもいい」


そして、三つの声が重なり合う。


三重奏の声

「大切な何かを置き忘れてしまったとしても、それがいつか夢のカケラに変わって一一輝くから。」





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