第八章「武道館ー夢を語るステージ」
第八章「武道館ー夢を語るステージ」
プロローグー咲
ナレーション
クラウドファンディングの成功から数か月。
ついに、私たちは武道館に立つ日を迎えた。
ステージに上がる前、私の手は震えていた。
けれど、それは恐怖じゃない。
仲間と共にここまで歩いてきた証だ。
8-A:開幕一光に包まれる武道館
ナレーション
観客席を埋める光の海。
スクリーンには「カケラの再生」の動画が映し出され、会場が静まる。
観客の声
「ナナミさんだ...!」「アキト君、頑張れ!」「先生だ!ラジオ聴いてるよ!」「カケラ屋さんの夢メモ、すごい...」
ナレーション
声が重なり、波のように私たちを包んだ。
8-B:仲間たちのスピーチ
ナナミ
「母だから夢を諦めるんじゃなくて、
母だから夢を見せたい。
今日は子どもに、この景色を見せられてよかった」
アキト
「白紙から始めても遅くない。
リストに"武道館に立づ”って書きたかったけど...
今日はもう、叶っちゃいました」
ミナト(MC役)
「夢を語るのは、勇気がいる。
でも、語らなければ誰にも届かない。
今夜は、みんなの声をつなぐMCとして立てることを誇りに思います」
クロダ
「俺は"夢メモを拾うことで、人の思いを未来に託すと決めた。
今日、武道館で集まった夢を、全部カケラ屋に預けてください」
8-C: 咲の言葉
ナレーション
最後に、マイクを握る。
咲
「夢は小さなカケラから始まる。
一人では弱くても、つながれば大きな光になる。
今日ここに立てたのは、仲間と、そして応援してくれた皆さんのおかげです。
次はーーこの光を、もっと遠くまで届けたい」
ナレーション
会場の光がひとつになり、歓声と拍手が波のように押し寄せた。
夢のステージは、確かに現実になった。
エンディングー新たな始まり
ナレーション
ステージが終わっても、私たちの物語は終わらない。
武道館はゴールではなく、次の扉。
拾ったカケラは、まだ旅を続ける。
咲(心の声)
「夢を拾う者にだけ、夢の扉は開くーー」
役割のまとめ
・ナナミ:母として、夢を子どもに見せる。
・アキト:小さな一歩が、白紙の未来を塗り替える。
・ミナト:声でつなぐ役割=MCとして、夢を語る舞台を支える。
・クロダ:夢メモを未来へ託し、人の思いを拾う存在に。
・咲:仲間と社会を結び、夢の光をさらに広げる架け橋に。
クラファンでつながった力が、武道館という大舞台を実現させた。
だが、この物語はここで終わらない。
夢のカケラはまだ世界へと広がっていく。