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4-2

1ヶ月がすぎ2ヶ月がすぎた。

半年も経てば自堕落な生活にもすっかり慣れた。

朝というか昼すぎてからでもゆっくりと起きる。

そのおかげでストレスがない。

なにしろ食うに困らない。

余裕でいっぱいだ。

とにかく1日で10万円を使い切らなきゃいけないのでまず食事は豪華になった。

1日の食費だけで3万円くらいは使ってる。

それでも10万円を使い切れない日もあった。

夜になって部屋に戻るとまだ18,000円ほど余っていた。

もちろん翌朝には間違いなく財布に10万円が入っている。

はぁ、毎日10万円を使うっていうのも大変なんだとつくづく思った。

ちょっとした距離でもタクシーに乗ったりなんかして「毎日10万円を使う」ってノルマをこなす毎日も本当に楽じゃないんだよな。


その日、風俗から出てきた。

4万円使ってすっきりな恒明だ。

昼をすぎていた。

サラリーマンたちが昼休みで忙しそうに歩いている。

昼休みって1時間ほどだからみんな早く、安くって昼なんだよなぁ。

それに比べて自分はホテルでランチだ。

ゆったりと豪華にお昼だ。

恒明は気づいてなかったが歩き方が変わっていた。

非常にゆったりとゆっくりと歩くようになっていた。

経済的余裕ができたのであくせくすることもなくなったからだ。

こんな生活ができるなんて本当にあの外人さんには感謝だ。


恒明は今の生活を本当に楽しんでいた。

ひとつ重要なことをピエールは言い忘れていた。

例の長財布はある生きものから作られている。

生きものだから寿命がある。

寿命がくれば契約も終わってしまう。

恒明はあと何年こんな生活を送れるのだろうか?


(完)


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― 新着の感想 ―
ピエールさん、うっかりものの天使か計画的な悪魔か、どっちなんだろうな。 そして、一番見たいと思ったものがあるとしたら、それは「毎日10万円が突如失われた瞬間」とも思った(愉悦赤ワイン感)
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