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毎日10万円  作者: 弁財天睦月


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7/9

3-2

翌日も同じような1日だった。

違っていたのは財布に入れておいた10万円から6万円の部屋代を支払ったことだ。

もう少し先でもいいのだが金がある時に払っておくことにした。

といっても銀行引き落としだ。

光熱費分はあとでもいいだろう。


そして1日がすぎた。

これまでの習慣になっている午前7時17分に目が覚めた。

だいたい7時代の前半には目が覚めてしまう。

この日もいつも通りの1日になる。

求人検索ではアルバイトや派遣にも目を通していった。

アルバイトの中で良さそうなものを見つけた。

場所も近いしこれはちょっと考えてみようとキープだ。


昼になった。

いつものように外で食べようとショルダーバッグの中に財布やらスマホを入れる。

財布は元から持っている財布だ。

でもちょっと妙だ。

やけに軽いような?

小銭がジャラジャラ入ってたはずなので重さがあるはず。

そんな感覚がなかった。

中を覗いてみるとスッカラカン。


なんで?

昨日は金が入ってたはず。

それが0円?

誰かに盗られたって•••ことはないよね。

どういうことだ?

もうひとつの長財布にも手を伸ばした。

中には10万円。

なぜ?

昨日、確かに6万円を銀行に入れた。

だから4万円しか残ってないはず。

妙だ。

あまりにも変だ。


あっと思った。

そういえばあの時、あの外人さんが朝7時にリセットされるって言ってたのを思い出した。

まさかと思うしかなかった。

とにかく自分が思いついたことを確認してみようと外に飛び出した。

ひらめいた仮説を確かめるために銀行に行って残高を確認。

思った通りに残高は0円。

恒明がピンと思いついたことは正解だろう。

きっとそうだ。

試してみよう。


武蔵小金井駅北口でウナギの昼だ。

それも一番高い特上。

お金を使うっていったってこれくらいしか思いつかなかった。

特上だけあって大変おいしゅうございました。

お値段は6,800円。


これくらいにしておく。

もしものことがあったら怖いからだ。

これで明日はどうなってるか?


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― 新着の感想 ―
いよいよホラー的展開になってきた、人は手放しに金の卵を産む雌鶏の存在を受け入れる事は出来んのだ それはおいといて、一日の生活費が10万円で貯金は出来ないとしても毎日温泉のある観光地でホテル生活とか出…
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