五 「時雨梅」
「新明」と「先生」が「時雨梅」との接触に動く、、、
そうして、最初に訪れた場所は、あの廃ビルであった、、、
そうして、そこであったのは「時雨梅」、、、
「先生」の正体とは、、、
その事件から三日が経った、、、
「ねぇ、、「先生」、、「水郷」の調子はどう?」
「、、「水郷」はあれから元気がなくってね、、「銘楽」も「錬星」も、、どっちとも長い付き合いだったからね、、、」
「、、「時雨梅」の調査は私が一人でするよ、、、」
「それは、あまりにも危険すぎる、、、許可はできないな、「新明」、、」
「、、あいつに襲われても勝てるのは私ぐらいでしょ?「先生」は勝てるの?」
「、、それは、、難しいかもしれませんが、、、」
「そうでしょ?だから、私しかできないでしょ?」
「そう、、ですね、、、」
「待ってください、、、「先生」、、俺も、、俺も行きます、、、」
「、、「水郷」、、口調が「俺」に戻ってますよ、、まだ調子が戻っていない証拠、、焦っても何もできませんよ、、、」
「、、それでも、、それでも!!あいつらの仇を取りたいんだよ!!あいつらは!!あいつらは、、、俺の親友なんだよ、、、頼むよ、、「先生」、、、」
「、、、いいえ、許可できません、、あなたを死なせるような行為は、あの二人に対する愚弄です、、、」
「、、、うっ、、、うぅ、、、、」
「水郷」は「先生」の服をつかみながら泣き崩れた、、、
「、、「水郷」、、、任せて、、あの二人の仇は私がとるから、、」
「、、し、、、「新明」、、、頼む、、、」
「、、、はい!!」
そうして、「水郷」は自身の部屋へと戻っていく、、、
「はぁ、、、本当に行くのですね、「新明」、、」
「えぇ、、私は行きますよ、、、」
「なら、私も同行します、、」
「、、!?ど、どういうことですか、、「先生」、、、」
「どうもこうも、二人やられているんです、、約三年も一緒にいた者たちがやられたんです、、、私だって限界なんですよ、、、」
そういう、「先生」の言葉は優しくも憤りを感じているような言葉であった、、、
「、、わかりました、では、よろしくお願いします、「先生」、、」
「えぇ、、よろしくお願いします。」
「早速ですが、「時雨梅」との接触をしましょうか、、、」
「はい、わかりました、、」
そうして二人は姿を消した、、、
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そうして、二人は「時雨梅」と相対したあの廃ビルに姿を現した、、、
「、、ここが、、戦った場所ですか?」
「えぇ、、そうです、、、」
その廃ビルには、「銘楽」と「錬星」の亡骸が丁寧に横たわっていた、、、
「、、「銘楽」、、「錬星」、、こんなところにいたんですね、、、」
「先生」が二人の亡骸を見つけ、顔を見るとまるで眠っているかのようだった、、、
「、、随分と穏やかですね、、」
「だろ、、?穏やかに死んでっから綺麗にしてやったんだよ、、」
「「、、、!?」」
二人が勢いよく振り返る、、、
「、、「時雨梅」、、どうしてここに、、、」
「、、ん?どうしてって、、なんかそんな感じがしたから、、、」
「、、「時雨梅」、、、、、」
「あ、、「鬼霧」、、どうしてそっちにいんの、、?」
「、、どうでもいいでしょ、、それに、ボスから話は聞いているでしょ?」
「いいや?俺は何も聞いてないぞ、、それで、、隣にいるのは誰だ?」
「、、誰って、、「魂来」で「先生」と呼ばれている、、三年前から潜伏している「共鳴卿」よ、、、」
「、、、、「共鳴卿」、、、ね、、本当か?」
「、、どうして、、そんなに疑ってるの?」
「、、、「共鳴卿」はもう組織に戻ってるぞ、、「鬼霧」、、、」
「、、、は?何言って、、、」
「それで?あんたは誰なんだ?」
「、、、まさか、、「鬼霧」にも話していなかったのか、、、あいつ、、」
「はぁ、、私は「先生」、、能力は、「他人の人生を覗き、追体験をすることができる」それが私の能力です、、、」
「あぁ、、なるほど、、「鬼霧」の記憶を覗いて、ボスの人生を追体験したってことか、、、ただ、ボス本人じゃないから、あんまり追体験はできなかったってことか、、、」
「そういうことです!!あなたはどんな人生を歩んできましたか!?」
「先生」が能力を発動し、「時雨梅」の人生を覗こうとする、、、
しかし、「時雨梅」の人生は黒く塗りつぶされていた、、、
「は、、、?ど、どういう、、、」
「あんた、、どういう人生を歩んできたかって聞いたな、、、」
「えぇ、、でも、、あなたの人生は、、、」
「過去は覚えない主義でな、、だから、今の俺は人生を振り返らない、、、人生は確かに大切だ、それを思い出ととらえるもの、、経験ととらえるもの、、栄光ととらえるもの、、様々だ、、だが、過去を振り返ることは後悔を認めないこと、、後悔を認め、弱さを認めること、、それが強さであり、それが人生だ、、「鬼霧」、、過去に何か未練でもあるのか?「先生」、、お前は自分の人生を歩めないのか?」
「、、、私は、、未練がある、、、それが足かせだとわかってる!!でも!!でも、、、私は忘れられない、、、」
「、、私は自分の人生を歩んできた!!だから、私は他人の人生が気になるだけだ!!」
「、、足かせに、、、嫉妬か、、、実に人間らしいな!!」
「、、お前はどうなんだ!!「時雨梅」!!」
「俺、、?俺はさっき言っただろ?過去は覚えない主義だと、、」
「、、、そうか、、、それでも、、人生を塗りつぶすことはできない、、お前はどうなんだ!!」
「はぁ、、そんなことか、、それは、、俺が「時雨梅」じゃないってだけだ、、、」
「、、はぁ、、?名を名乗るためには、、、それに応じた能力を持っている必要が、、、」
「あぁ、、それは、あくまで判別しやすくするためだ、、それに、能力は名に引っ張られ発現することがある、、、」
「そ、、そんなこと、、聞いたこと、、、」
「ないって?それはそうだろうが、、これは俺が個人的に発見したことだ、、、」
「どういう、、、」
「話してもいいが、、「鬼霧」には聞かせられないことだ、、、」
「なんで、、私には話せないの、、、?」
「お前にはまだ早すぎる、、、」
「そんなこと!!」
「あるんだよ、、、「鬼霧」、、、」
「時雨梅」が「鬼霧」にそう言うと小雨が「鬼霧」の首に衝撃を与え、「鬼霧」は意識を落とした、、、
「仲間を!!どういうつもりだ!!」
「黙れ、、私は「鳴豪鬼」、、、雷を操り、豪鬼の如く無慈悲に殺す、、それが、昔の私だ、、、」
「どうして、、今更名を、、、」
「簡単な話だ、、これから、お前を殺すためだ、、、」
そういうと、「鳴豪鬼」は正しく雷のように「先生」に向かって行く、、、
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