7話
誤字脱字等指摘していただけるとありがたいです。
まだ初心者のため、温かい目で見ていただけるとありがたいです!!
よろしくお願いします!!!
「今から始まるようじゃのう」
ガルシアが呟く。
「さぁリース!!やろうよ!!」
ソフィネシアが笑顔で叫ぶ。
「まぁ約束だからな。俺も本気で行くぞ。ソフィー」
「うん!!本気じゃ無いと意味がないよ!絶対一撃入れてみせるから!」
「いい覚悟だ」
こんなにも言ってくれるんだ。俺も手加減は野暮だろう。
「いくよ!!」
その瞬間ソフィネシアから数多の水の弾丸が飛んでくる。
リースはその全ての水の弾丸を空間魔法で消す。
「こんなもんかい?」
リースは挑発し笑みをこぼす
「まだまだ!」
好戦的な目をしたソフィネシアは全身の魔力を高めて砲弾と化しリースに突撃する。
3歩で音速に達したソフィネシアはその速度のままリースを蹴り飛ばそうとした。
だかリースは片手で止める。
「本気でこい。死ぬぞ?」
嫌な予感がしソフィは即座にその場から離れる。
その瞬間リースから本気の殺気が放出される。
「舐めるなよ?音速程度で一撃が入るとでも?」
「ううん。思ってない。やっぱりリースは強いね。分かってたつもりだったけど」
「当たり前だ。これでもSSSランク最強だぞ?」
「ごめんね。ちゃんと殺す気で戦うよ!」
「いいねぇ♪」
リースはソフィネシアは戦闘狂だと思っているが案外リースも戦闘狂であり似たもの同士である。
◆◇◆◇
「次は俺から行くぞ?」
まぁ俺も無詠唱でいくか。
『地獄魔法 水獄 睡蓮』
あたり一面に水が引き詰められる。
「なにこれ?」
そう言った瞬間ソフィは脱力感を感じ、空へと逃げる。
「水獄 睡蓮 これは触れた相手の魔力を全て奪いその魔力を花にし咲かせる。
地面にはもう逃げ場はないぞ?さぁどうする?」
「だったらその水全部流しちゃえばいいでしょ!」
ソフィーはさらに手を挙げ魔法を発動した。
「私の秘策見せてあげる!水神魔法!嵐を起こせテンペスト!!」
その瞬間そこには巨大な台風が現れた。
水魔法を極めたソフィーはさらに上位 水神魔法を使用できるようになっていた。
リースが撒いた睡蓮も吹き飛ばされる。
だかその刹那、台風は切り裂かれた。リースの手に持っている刀で。
「流石だな。俺に刀を出させるなんて」
いやぁ久々だな刀を出したのは。
「ふふん!すごいでしょ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜
その戦いを見ていたカイトとガルシアは
「あれ何やってるですか?まじで何やってるかわからないですけど」
カイトは冷や汗をかきながら呟く
「わしも分からん。わしは戦闘はある程度できるがあそこまでは流石に無理じゃ」
二人揃ってポカンとしている。
その時
「これをあげるんだね」
カイトの手元にはメガネが2つ置いてあった。
「え?いつの間にメガネを渡されたんだ?てゆうか誰だ?姿見えなかったが。」
まぁいいか。とりあえず二つあるからガルシアさんに一つ渡そう。
「ガルシアさん。これどうぞ」
「なんじゃこれ?」
「俺もよくわかんないですけど貰いました。紙には魔力を通せばいいとしか書いてないです。」
「まぁよい。使ってみるかの」
二人はそのメガネをかけ魔力を通す
「おおー!!!二人の戦いがよく見えますよれこれ!」
「このメガネ視力強化とその他諸々魔法付与されてあるの。これができるのは……」
「どうしたんですか?」
「いやなんでもないの」
ガルシアは一人で納得し、笑みをこぼす。
「さぁどっちが勝つ?」
二人は目の前の試合に集中した。
◆◇◆◇◆◇
「はぁはぁはぁはぁ」
ソフィネシアは息が乱れ呼吸が荒かった。30分以上連続で魔法や体術を使用し疲労が蓄積していた。
リースには一撃を入れられておらず、リースは息すら上がっていない。
「どうする?また今度戦うか?」
「いや!今日勝つの!」
「頑固だな。」
リースは若干呆れたように呟く。
ソフィネシアは考えていた。どうすればリースに一撃を入れられるか。
そしてあるやり方が思いついた。
「一か八だね。でもやらなきゃ。」
「くるのか?」
「うん!」
そう言ってソフィネシアは魔力を自分の限界まで高めた。
「いくよ!」
『水神魔法 奥義 天沼矛』
闘技場の空の全てを水の槍が所狭しとならでいる。一つ一つに先程ソフィーが放ったテンペストと同じ威力があり一つでもくらえばその物は骨も残らず死ぬ。
SSランク魔物ベヒモスもこれで倒している。
「これが私の本気だよ!いけ!!」
掛け声共に全ての槍がリースに降り注ぐ。
リースは笑みを浮かべながら
「面白くなってきたぞ!こい!!」
そう言ってリースは魔法を放つ
『地獄魔法 炎獄 曙升麻(アスチルベ)
』
水の槍と炎の槍がぶつかり合い大爆発を起こす。
「今だ!」
そう言ってソフィは体を残った自分の全魔力を防御に回しそのまま爆発の中に突っ込む。
空を蹴り音速に達する
「リース!!!!!」
ソフィネシアは爆発の中なからリースに頭から突っ込む。
「は??」
そのままリースは頭突きを喰らい吹き飛ばされ壁に衝突し、そこに張ってあった結界にぶつかる。
爆発に身を隠しダメージ覚悟で特攻してきたのだ。
リースはそのままソフィを抱きしめながらぶつかった。
「痛かったなぁ」
普通は死ぬはずなのに痛かったで済むリースはさすがと言える。
そしてリースは抱きしめ頭を撫でながらソフィネシアに呟く。
「お前の勝ちだよソフィ。よく俺に一撃入れたな。」
「本当?良かった。これで結婚でき…」
いやいや途中で気絶しちゃったよ。ははっ……まぁいいか。
「お疲れ様。本当に頑張ったな。」
とりあえずソフィネシアを医務室にワープさせる。
「さぁこのあとどうするか?ジンのやつがどこにいるのか早く探さないとな。」
「その必要はない。」
ドスが効いた低い声。
他でもない。そこに現れたのはソフィネシアの父でありSSSランク冒険者「武神」ジルベール・グランであった。
「なんでここにいるかという顔をしているな。リース。」
「そりゃそうだろう、俺に仕事押し付けでどっかに行った誰かさん。」
「俺はあんな事務作業は向かないからな。」
俺だって向かないわ!!
「それでどうしてここにいるんだ?もしかして予想できてた?俺とソフィーが戦うこととソフィーが俺に一撃を入れること」
まぁジルベールなら予想できそうなんだよな。このおっさん娘たちを溺愛しすぎてんだよな。
「当たり前だ。お前にダメージを与えられないわけがないだろう。俺の娘だぞ。なめるなよ」
ほら見たことか。
「まぁいい。ソフィーは俺がもらう。」
「ふん。俺に一週間後勝てたらな。」
ジルベールが挑発するように笑う。
「舐めるなよ?1秒で降参させてやるよ。」
そしてまたリースも挑発し笑みをこぼす。
二人の人外の戦いが今始まる。
最後まで読んでいただきありがとうございます!!!
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