表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/18

これがわたしの


「セシリア、ちょっと」


「?」



カイはセシリアを机の前に座らせる。

そしてペンを握り、文字を書いて行く。



「…っと、これを書いてみてくれるか?」


「?…は~い」


「ペンの持ち方はこの指とこの指で…」


「ふふっ」



セシリアの手を取りペンの握り方を教えるカイ。

優しいその手をセシリアはくすぐったく感じる。



「最初にこの線、次にこの線を引いて…」


「はい、はい…」



先ほどカイが紙におこした文字の書き方をセシリアに教えていく。

そうしてセシリアはカイの記した文字に比べると

少し…いやかなり個性的な仕上がりだがその文字列を書き上げる。



「うん、上手じゃないか」


「これは~?」


「これが’セシリア’って文字。お前の名前だ」


「!」


「これが’セ’、これが’シ’、それで’リ’、’ア’」


「これがわたしの~…ふふっ」


「サインが必要になることもあるからな。

出来たら自分の名前は書けるようになって欲しい」


「は~い♪」



返事をし、セシリアは自分の名前を書く練習を始める。



「……セ………シ……リ………ア…」


「惜しいな、これだと’セリリア’になってしまう。

シはここがこうなって…」


「ふむ~………セ……シ…リ………ア…っ」


「そうそう。物覚えがいいなぁ」


「~♪」



褒められたことに加え自分の名前を知ったこと、

それを教えてくれたのがカイと言うこと…。

暖かい喜びがセシリアの胸に灯り、何度も何度も筆を動かす。

筆の音とそれに合わせたセシリアの声が部屋に流れていく。



「……セ………シ……リ……ア…♪」




閲覧ありがとうございます。


気に入っていただけたらいいね・評価・ブックマークをよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ