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見放されたモブキャラ

現在も増えつつある精神病患者。かかわる人達も又増えていきます。

いずれ誰しもが関りを持たずにはいられなくなるのではないでしょうか。


その時あなたは・・・

なっと   「めしおち~」


ななみ   「いてらー」

ユリヒメ  「またね~」

まとりうす 「バイでござる!」

キタキツネ 「くてら」

ニャンちゃん「さらば友よ」


 

 もう6年にもなるMMO オンラインゲーム

 パソコンでゲームをして、出先ではスマホでそのゲームのお出かけツールでつながっている。

 自称、『 なっと 』 ライトユーザー

 毎日インしているが、腕が立つわけでもなく、仲間と楽しくがモットー

 リアルに顏を合わせたことのない性別、年齢不詳の友人達がリアフレ以上につながっている。

 仕事が忙しく、リアフレに会えなくなってるのもあるが、もう一つの要因もある。ゲームの中なら誰かしらがいるのでその場で遊び始める事ができる。


 いつもと同じ週末。

 仕事から帰るとインする。ごはんは後、栄養補助食品片手に夜中ゲームをして、夜明け頃にコンビニ弁当を買いに行く。コンビニまで10キロ、信号なしでたどり着ける。


「行ってきまーす」

取りあえず、声はかけるが聞こえてはいないだろう。

 母と息子の二人暮らし。

 この母がいろいろと問題を引き起こす。

 数年前から精神障害を発症。

 最初は、横断歩道の渡る時に、服のボタンをかけ始め、青信号が点滅してる時にわたり始め、クラクションをならされていた。

 トイレの大の流し忘れ。

 夏にカイロ、冬にシャツ1枚の時もあった。

 

 幻聴がひどくなっていった。

 母に、

「子供の泣き声が」とか

「外でけんかしてる」とか、聞き取れない事の確認の対応に追われる。

「近所の人から2000万円要求された」

「電話があっても軍事用だから着歴は残らない」

「軍事用レーザーで、どこにいても人の話が聞けるし、人の心も読める」

「死んだら、検死で角膜をしらべてほしい、レーザーを当てられた証拠になる。これは私の遺言だから守って」

 妄想、幻覚が現実と区別できず、周囲の人に疑いを持ち、盗聴器があるとか、よからぬ噂を流されているとか、レーザーで撃たれてる等、常識で測りきれない事を言って行動する。

 耳栓をして、ヘッドホンをしている異様な様。

 一人で虚構の誰かと会話している。紹介されても見えるわけもなく、吹き出しかコメントぐらい、見えるようにしてほしい。

 寝るときはリビングで、水の入ったポリタンクで囲った中で寝て、レーザーを拡散させるそうだ。

 色々ありすぎて、こっちがおかしくなりそうだ。

 

 もう以前の優しく頭の良い母ではない。笑い方が変だ。その時その時に合わせた人格をだしてきて、よく聞いていると、一つの人格からでる言語が決まっていて、リプレイされているようだ。

 対応しきれなくなると、別の人格を出す。

 

 息子目線で考察すると、頭が良いのが自慢で、忘れたくない病。

 母には友達がいない。

 優等生でいたという母の言動が、今まで息子や近所の人自慢してきた内容が覆らないように、発信源を一つにして否定されないよう友達も作らない。

 キャパオーバーした脳がフリーズして、再インストールしたのが、多重人格。母はこれを感情を軸に選び出してくる。

 テレビ等で取り上げられるものとは根本的に違うと思う。

 

 精神病院に連れて行こうとしても、途中でにげられてしまっていた。

 仕方なく予約したので自分で受けて、母の行動について対応の相談をしたが、連れてきてもらわないと、対応しようがないとのこと。

 できる手立てはないのか、精神障害について調べ、講演があれば予約をとって聞きに行き、オレンジリングをもらってきたりもした。

 そうこうしてるうちに、容態が悪化、本人いわくレーザーを避けるため結婚して家を出ている姉の家に、いきなり出て行った。もちろん手に負えるはずもなく姉がに連れ戻されてきた。姉の家族には子供もいて、面倒を抱えれる程の余裕はない。又、本家の長男の一人息子の旦那さんをもらっている。姉が悪いわけではない。誰がということはできない。

 徘徊も増えてきて、時には、夜中に人の家に上がり込んだりもした。

 この村に縁もゆかりもない引っ越してきた新参者ではあるが、田舎だからか、まわりの人が知った人ばかりだからか、警察沙汰にまでならずに済んでいた。頭を下げて迎えに行き、翌日、菓子箱持って謝りに行く。

 今後、何が起こるかわからないので、警察に相談した。

 事件にもなってないことなので、高齢者、要注意対象者にしてもらった。

 縛っておくわけにもいかず、家には菓子箱の買いだめも常備するも、これ以上近所の人に迷惑がかからぬように、夜中の徘徊を追えるようにして、平日は夕食、洗濯、風呂を早く済ませて寝る。ゲームは日課のみ。

 ※日課とは、ゲーム内で毎日やると、お得な事

 熟睡はできない。平日も昼休みは睡眠時間。

 土日は夜ゲームをして、昼間に寝る。睡眠不足で仕事のミスは増えるがしかたがない。

 寝る時は、母と腕を紐で縛って寝る。

 それでも、徘徊がなくなるわけではない。紐をほどく、切る、トイレと言ってでていく。

 あまりに拘束すれば、殺されかねない。火をつけられるかもしれない。

 そうした場面がなんどもあった。


 もう息子も敵でしかないようだ。

 母の中では息子は会社を首になり、会社は倒産したことになってる。

 給料明細を見せても、銀行振込の手帳を見せても信じない。

 息子は、片耳が聞こえないことを隠しているそうだ。

 母いわく「私がガンであと3年ということを隠している」

 その他、信じられない暴言の数々、病人ならば、何を言っても何をしても、許されるのだろうか。

 自分の心まで傷つけられ、すさんでいく。

 自分が自分であるために、母を人と思わないでいることで、日々を過ごす。

 

 仕事から帰り母の部屋をノックして開けると、幻聴さんと会話している。


 これだけのことが起きても、母は一人で、料理を造り、トイレに入り、風呂にも入れる。介護申請は受ける時は普通になり通らないし、本人が介護を望まない。

 自分が望むことは、ただ、普通の生活がしたいだけ。こんな夢がかなうことがあるとは思えない。絶望感が、生きる気力さえ奪っていく。

 

 そして更なる事件が起きた。

母は夜中に、家の中で、

「足が痛い」

と、自分で救急車を呼んで直ぐに、歩いて出て行った。

 なぜ、出で行ったのかわかるはずもない。手当たり次第に探していたら、

 途中、自分で呼んだ救急車が、来る途中、3キロ先で拾ってくれた。

に拾われ戻ってきて、説明すると病院へ。

 脳検査等して異常なし。

 いくら説明しても正常ということで返される。

 この日、病院の前で見た朝もやの空を、一生忘れることはない。

 

 仕事を始めて10年以上。2回目の当日休みの連絡を入れた。1回目は父の急死。

 今回はしばらく休むと告げた。もう仕事もやめないと無理だと思った。

 病院の先生が悪いわけではない。ただこの先、母を見捨て、家を出ない限り将来はないなぁ

 

 古家もこんな田舎の土地も金にもならない、未練もないし、これだけの迷惑をかけられつづけられた息子としての義理は十分に果たした。これ以上かかわると、自分の老後が無くなる。母を置き去りにして、犯罪者となってしまうのか、母が詐欺にあって、謝金が回って来ることはないのか。家を出たとしても不安がなくなるわけではないのだが、ただ、普通の生活がしたい。

 

更にその日の真夜中に他人の家のピンポンを押している。その家の庭先から引きずり出し、

「不法侵入で事件になる」

と、言ったら、

「私はもう病院にもかかってるから問題ない」

との事

 自分は怒りとゆうものを兼ね備えてはいないと思っていたが、この時ばかりは頭にきた。

 いつもなら、怒りと同時にあきらめがくるのだが、この時ばかりは違っていた。

 もう、手におえない!

 

 次の日、母が自分で警察に電話した。

「病院の委員長の妻から2000万円要求されました」

 朝からおかしな声が聞こえたので、母の部屋の戸を開けると電話していた。

 母からケータイをとりあげると、相手は警察だった。

「どうしましたか」

とっさに

「母は認知症なんで、気にしないでください」

と言った。

切ろうとしたが、警察が何か話してくるし母は、ケータイを取り返そうとするしで、しばらく頭が回らなくなった。

 どれだけたったか、分からないがあきらめと投げやりにスイッチが入った。

「来てもらえませんか」

 警察にそう言うと、母にケータイを返した。

母がその後、警察に何を話したかはおぼえていない。もともと聞く気もなかったので、聞かなかったのかもしれない。

 どれだけたったのか、その場で母が逃げないようにだけは注意していたと思う。

 パトカーが2台来た。サイレンの音すら耳に入ってこない状態だった。

 警察官3人が入ってきて、2人の警官が母の話を真剣に聞いてもらえていた。

 自分にも聞かれた事は正直に話した。

 1人の警察官が自分について、

「以前相談を受けた事は聞いています」

と言ってくれた。

 

 母は洗濯機の下やベッドの下に盗聴器があるといい、警察官が調べていた。

 無いものが見つかるはずもなく、やっと母の幻覚とわかってもらえたようだった。


 警察官が、

「病院にはつれていきましたか」

と、聞かれたので、

「説得できず無理だったので、内緒で連れて行こうとしたのですが、車から逃げられてむりでした」

3人の警察官が話し合って何やら連絡を取ったりしていた。

 しばらくして、警察官の一人が、

「これから病院に連れていきます」

と、言ってくれた。

 久ぶりの救われた気がした。

「ただ、診察が終わるまでの拘束はします」

とのことでした。

 病院のロビーの床で寝転がる母


そして、母は3ヶ月間入院しました。


 退院してからは、それまでの記憶はないと言っているが、庭の花の手入れもしようとせず、近所の人に会わないようにしているかのように見える。

 病院からは外に出ることを勧められているので、体操教室に周2回通っている。

 薬が効いているため介護認定を受けてもむりのようで、母も、デイケアサービスに行きたくはないと言っている。

 入院日とその他で150万円近くかかった。母の年金は母が渡そうとせず、たいしてあるわけではなく、それが原因で、病状が悪くなっても困るのでので、もらうわけにもいかなかった。

貯金がほぼ空になった。

 安月給でもう、次の入院はできない。


 人生、断崖に立たされる。


 夜中の徘徊と凶暴性はなくなったが、完全回復には到底見えない。薬がいつまで効いてくれるのか、夜中の徘徊を追えるようにしている。平日も夜、熟睡はできないでいる。平日も昼休みは睡眠時間。

 土日は夜ゲームをして、昼間に寝る。

 自分が不眠症状で、精神病なのかもしれない。


 常識では太刀打ちできない相手に対して、教育の必要性を痛感しています。

 守られるべき人が全てという世の中で未来を担う子供たちが、危険にさらされていること。

 少しでも良い方法がみつかりますようにねがいます。

痴ほう症、と言っても色々あり、また、痴ほう症ではない精神病かもしれません。その患者に合った薬を見つけてもらえる医者に出会う事が、必要です。

 

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