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決着

戦闘の描写書くの難しい・・・

かなり説明ったらしくなってしまいましたすみません。

次はうまくかけるよう精進します。

(第二の切り札、発動!)


風纏加速アクセルっ!」


ロオスの脚に風が纒われると、サモンに向けて駆け出す姿勢を空中でとった。


(お前と違って、俺は移動に筋肉を使わねえから急な方向転換ができんだよっ!)


片足が地に着いたと同時にロオスは疾風の如く駆けた。


そしてロオスの行動に対応が遅れたサモン。


(向こうから来るとは!? 回避は間に合わん、刺し違えてでも倒す!)


身体強化ブースト!」


そしてその行動を選択、いや強制されていたサモンは全てロオスの掌の上であることは今は知る由のないことだった。


(完璧っ!)


身体強化ブースト


(何っ!? 身体強化!? なぜ!?)


「俺決めてたんだよなぁ! お前の顔面に絶対一発は入れるって!」


右拳を大きく振り上げ繰り出す二人。それはさながら陰陽太極図のように互いの拳が互いのパーソナルスペースを容易に越えて、両者の顔に吸い寄せられていった。


この瞬間のみを切り取れば、実力が伯仲したライバルと主人公の戦いを描いたバトル漫画の1ページに見えてしまうのは半ば必然のことである。しかし、この戦いはそんな綺麗なものではなかった。


(誰がお前のパンチなんざ馬鹿正直に受けるかよ!)


物理障壁シールドっ!」


直後ロオスの顔にサモンの拳が突き刺さる。


(は!? 痛って! 物理障壁俺ができる限界まで小さくして耐久度上げたのにこの威力とかあいつやばすぎかよ!? けど耐えた!)


想像をはるかに超えるパンチに驚きつつも即座に体勢を立て直したロオス。


対してそのコンマ数秒後、サモンの顔にロオスの拳が刺さる、かに思えたがサモンの驚異的な反応速度が、顔と拳の間に腕を挟み込むことを可能にした。


本来、身体強化の魔法を習得して間もないロオスが、生まれた時から英才教育を受け今に至るサモンに傷をつけることなど不可能な道理。しかしロオスの狙い通り、互いの最高速度同士をぶつけることで、ガードの上からでもサモンにダメージを与えることに成功していた。


(ぐっ! パンチが重い!)


軽い脳震盪を起こし、自らの不利を悟ったサモンは即座に離脱を図るも、後方から吹き荒れる風が後退を許さない。


その判断ミスがロオスに二撃目を与えた。


「うらぁ!!!」


右フックがノーガードの頭に刺さる。


「っ!!」


サモンの口の端から、一筋の血が流れた。


〜〜〜〜〜〜〜


(いいかい、君には時間がない。たった一週間でサモン君クラスに接近戦で一泡吹かせるには満遍なく魔法を練習していたんじゃ到底間に合わない。だから今回の作戦で使う第一階梯の火魔法、風魔法、物理障壁、身体強化以外は練習しない事! 特に物理障壁と身体強化の練度をきっちりあげる事! いいね!)


(それは分かったけどよ、殴るだけなら身体強化で全身を強化するより腕力強化で1点に集中させた方が強ぇんじゃねえのか? そういうことできんだろ?)


(ぶぁっかもーん! 基礎の身体強化すら十分に出来ない君が腕力強化なんて使える訳ないだろ!)


(ほー、腕力強化は身体強化の上位魔法ってとこか)


(うーん、正しく言うなら派生魔法かな。上位魔法は、元の魔法の術式に付け加え、より複雑に構築することで使えるようになる魔法のこと。例えば、第一階梯の火魔法の術式にいくら魔力を注いでも多少威力が上がることはあっても第二階梯の火魔法の威力には及ばない、みたいなね。派生魔法は元の魔法の術式をベースに新たに組み替えて構築して使う魔法。似たようなものって思うかもしれないけど、上位魔法はベースは一緒だから、単純に規模が大きくなるものがほとんどだけど、派生魔法は元の魔法が変質して用途が大きく異なるものがほとんど。よって上位魔法と派生魔法は全くの別物である!)


(あーうるせぇうるせぇ。また出てきやがったよ魔法オタクが)


(人が折角教えてやってるというのになんだチミは! まあいいや、とにかくさっき言った魔法だけを練習してね)


(了解。それで、顔面パンチ決まっても相手が倒れなかったらどうすんだ?)


(それは......全力で顔を殴り続けて脳を揺らし続けて!)


〜〜〜〜〜〜〜


「さっさとくたばれぇぇえぇぇぇぇ!」


ロオスの全身全霊をかけた殴打が雨のように降り注ぎ、顔にクリーンヒットをもらって脳震盪が悪化した直後のサモンを襲う。


しかし、ロオスの快進撃はここまでだった。


脳震盪を起こしながらも頭部の守りをがっちり固めるサモン。


鉄壁。


未熟なロオスに崩す術はなく、其の間にサモンの脳震盪は治まりつつあった。


(クッソ! 守りが堅ぇ)


「時間だ」


ぼそりとサモンが呟いた。


「はぁ、はぁ。なんか言ったかテメェ!」


大ぶりの右ストレート、しかしその拳は先ほどと違って空を切った。


サモンは素早く懐に潜り込み、肘打ちを腹部に叩き込む。


攻撃はそれだけに留まらず、息も出来ぬ程の強撃を受け、体が浮き上がり無防備になったロオスに渾身の右ストレートが胸に刺さった。


「かはっ」


(つえぇ。今は勝てねぇけど、いつかは......)


数メートル吹き飛ばされたところで、俺の意識はブラックアウトした。

サモンが腕力強化ではなく身体強化を選択した理由は、身体強化ならば全身を強化できるため攻撃力だけでなく防御力も上昇します。よって相手からの攻撃を避けられないあの状況では腕力強化は悪手であると判断した、ということになります。


ロオスについてですが、二つ以上の術式の構築は現在のロオスでは不可能なので、初めから全ての魔法を使うことができずあのような順番での魔法の発動となりました。また、身体強化は腕力強化や脚力強化のような、発動してから短い間大きく強化される魔法とは異なり、発動し続けている間強化される魔法なので、身体強化の魔法を使うと残り一種類しか魔法を使えないため、最後の最後での使用となりました。

説明分かりにくかったらすみませんm(_ _)m

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