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5-4 相棒

「待っていましたよ、アロンさん!」



ラープス村の集会場応接室。

訪れたアロン達6人を迎え入れたのは、村長アケラと村の護衛としてダンジョン攻略に同行しなかったガレットだった。


「“荒野の光” が来たのでしょ?」


「よ、よくご存知で。」


椅子に座り、静かに告げたアロン。

震えながら、その要件を告げようとアケラが口を開こうとしたら、



「あいつらが! あれが超越者って奴かよ、師匠!」



怒鳴るガレット。

今にも飛び出さんばかりの勢いだ。


「落ち着いて、ガレット。」


「これが落ち着いていられるかよ! あいつら、何を要求してきたと思う!?」



「落ち着いて。」



静かなアロンの圧に、言葉を失うガレットだった。

全員が、余りアロンが仲間に向けない殺意、憎悪に震えあがった。


「リーズル達には話したが、アレがボク達の仇だ。」


アロンの言葉で、アケラもガレットも納得した。

それは、かつてアロンから告げられた、真実。


アロンが、前世のラープス村で逢った悲劇。


村が蹂躙され、自らも殺害された、元凶。



それが “荒野の光” というギルド。

超越者レントールたちであった。




「彼らが……例の。」


「納得したわ。屑過ぎて笑えてくるぜ。」


アケラとガレットが苦々しく呟いた。

それに、溜息を吐き出しながら頷くアロン。


「本来なら、奴等が現れるのは来年の冬前だった。しかし1年も前倒しでやってきた。つまり……。」


「何かが、変わっている?」


全員の目線が、思わずセイルに向けられた。


「わ、私の所為で……。」

「そうじゃありませんよ、セイルさん。」


穏やかに告げるアロン。


「遅かれ早かれ、アレはここにやって来る。それが単に早まっただけです。……良かった。」



アロンの “良かった” という言葉で、全員の背筋が凍り付いた。



マガロに消される前に(・・・・・・・・・・)帰って来られた(・・・・・・・)。」



邪龍マガロ・デステーアとの約束。

“アロン不在時、ラープス村に訪れるありとあらゆる厄災から守護する”


このまま【プルソンの迷宮】に籠っていたのなら、自らの手でレントール達を葬ることが出来なかった。

尤も、超越者であるレントール達は、いくら絶対的な力を持つマガロとは言え、撃退出来ても真の意味で殺すことが叶わないのだ。


マガロの手で村の危機が回避された場合。

恐らく、レントール達は二度とラープス村には訪れないだろう。


むしろ、邪龍に守護される村として、下手したら帝国に間接的に潰されてしまう恐れもあった。


あくまで、マガロの守護は保険。

そうならぬためにも、アロンはリーズル達を鍛え上げているのだ。



「聞くだけ無駄になりますが、彼らは何を要求してきましたか?」



薄ら笑うアロンに震えるアケラは、淡々と答えた。



一つ、ラープス村を拠点として使わせること。


二つ、ラープス村で生み出した利益を荒野の光へ一部提供し、ギルドの目的達成のためには協力を惜しまないこと。


三つ、ラープス村の住民は荒野の光に従うこと。


四つ、これらを遵守すれば、1年以内にラープス村から撤収する。


レントール達の要望を集約するとこの4点となる。


しかしそれを告げる間、どれほど横柄な態度であったか、どれだけアケラに対し厭らしい言葉の投げ掛けがあったかがガレットから告げられ、さらには言外に『村の若い娘たちをギルドの男たちの慰み者にせよ』という要求があった、とアケラが告げた。




「そ、そんな無茶苦茶な! まかり通る訳がない。」


怒りを抑えながらも冷静に、オズロンが呟く。


しかし。



「超越者が作り出したギルドなら、あり得ます。」



青褪めるセイルが告げた。


「ギルドには、冒険者連合体から “功罪ポイント” というものが付与されております。その貢献度に応じ、例えばダンジョン攻略に必要な措置であると認められれば、大概の横暴も不問とされてしまうのです。」


「そんなバカな!」


「……カイエンの時は、彼の言動を捉えた上で財務庁や教会本部を巻き込んだ大事に発展させたので上手く退く事が出来ましたが、今回は一個人ではなくギルドが主体。しかも超越者が結成し主導権を握るギルドです。加えて現時点で彼らが告げた内容だと『ラープス村には害を及ぼすとは言っていない』『1年以内に撤収する』ということなので、むしろこの要件を呑まねば “ラープス村が協力的でなかったから目的達成のために止む無く実行支配をした”、と後で言い逃れされてしまいます。」


“同じ超越者”

そのことが、心底嫌になるセイル。


だが、事実を告げなければ、それだけラープス村に厄災が降りかかる。


「尤も、貢献度の低いギルドが同じことをした場合は犯罪行為として罪に問われますが……。荒野の光は、良い噂を聞かないのに何故か、功罪ポイントが高いので、恐らくそれを理解した上での条件でしょう。」


“蒼天団と同じ”


あのカイエンと繋がっている3人組だ。

何かしらの抜け道を使っているに違いないと思うセイルであった。



「アケラ先生はその条件を呑みましたか?」


「呑むわけないでしょう!!」



アロンの問いに、怒声を上げるアケラ。

そんなアケラを嬉しそうに眺めるアロンだった。



「当然ですよね。さぁて、もう夜だ。そろそろ帰りましょう。」



立ち上がるアロンに全員がギョッとする。


「お、おい師匠!」

「どうするのですか!?」


荒野の光が襲い掛かってくるとしたら、今夜だ。

それにも関わらず、まるで受け入れるかのような態度のアロン。


だが、アロンは穏やかに笑う。


「どうもこうも、普段通り生活すれば良い。変に騒ぎ立てて、アイツらが警戒したら面白くないからね。」


「アロン?」




「皆は普段通りで良い。ボク一人で片付けるから。」




アロンの言葉に、全員が絶句する。



「どうしたの? 心配かい?」


「いや。師匠一人でも大丈夫だとは思うけど……。」

「でも、普段通りって、そんな。」


リーズル、ガレットが呆れて声を漏らす。

当然ながら、全員がアロンの実力を知っている。


だが。


「せ、せめて私も一緒に戦わせてください!」


セイルが叫んだ。

そもそも、レントール達がやってきた一因がセイルにあるなら、黙って過ごすわけにはいかない。

万が一アロンが怪我でもしたら、それこそ妻であるファナやラープス村の人たちに顔向けが出来ないのだ。


しかし、アロンは首を横に振る。


「問題無いですよ、セイルさん。」


「で、でも。」




「これはボクの役目です。邪魔をするな(・・・・・・)。」




再び、アロンから溢れる悍ましい憎悪。

余りの圧に、セイルだけでなくファナ達も、吐きそうになった。


「ああ、ごめんごめん。」


ふっ、と悍ましい気配を緩める。

アロンの表情は穏やかだが、その内心は悍ましいほどドロドロとしているのが誰の目から見てもはっきりと理解できた。



殺意。

憎悪。



そして、歓喜。



都合、21年。

アロンはついに、憎きレントール達を屠れる。

その機会が訪れたことに、アロンはどうしようもないほどの心の高鳴りを覚えるのであった。


加えて。


「最初に試すのはあいつらって決めていたからね。」


「試す……?」


震えるセイルの呟きに、アロンは穏やかに、だが、その憎悪の炎を隠しもせず告げた。



「セイルさん、どうしてボクが向こうの世界で【暴虐のアロン】と呼ばれていたか、ご存知ですよね?」



息を飲む、セイル。

長い黒髪をギュッと握りながら、答える。


「……はい。全職コンプリートの唯一の存在、レベル900オーバー、“剣神” グランドマスター。」


「もう一つ、あるでしょ?」


アロンの問いに、えっと、と、しばし考える。


そして。



「……あっ。」



声を漏らしたセイルは、見る見る顔色を悪くさせて、異常なほど身体をガクガクと震わせた。



「セイル!?」

「どうしたのですか!?」


明らかに狼狽するセイルに全員が不安になる。


ただ一人、柔らかくほほ笑むアロンであった。



「気付きました? たぶん、世界で最初にその事に気付いたのは貴女ですよ、セイルさん。」


「あ、あっ……。ま、さか……。」


ガクガク震え、両手で口を押えた。


余りの衝撃で、精神が狂いそうになるセイル。

こみ上げる吐き気を無理矢理飲み込み、口を拭う。



そして意を決し、その言葉を呟いた。



「永劫の、死……。」



にこり、と笑うアロン。



「そうです。」



アロンの穏やかな表情の裏に隠された深い憎悪。


加えて、アロンがどういう思いでファントム・イシュバーンの世界へ転移し、最強と呼べるに相応しい力を得たのかを、本当の意味で知るセイルであった。


嗚咽を飲み込み、セイルは、呟く。



「アロンさんは、最初から……。」



震えるセイルに向かって、アロンは少年のような笑みを浮かべた。




「さて。世界を食い物にする害虫の駆除に行ってきますね。」





アロンの自室。



「アロン……。」


「兄さん……。」



再び黒銀の全身鎧を纏うアロンに、不安げに声を掛けるファナとララであった。


「何度も言うけど、大丈夫だからね。」


表情は見えないが、穏やかに答えたアロン。

それでも、ファナとララは不安で仕方ない。


「あの、ね、アロン。」


両手を組み、ファナはアロンに告げる。




「何があっても、私は、ずっと貴方の味方だから。」




何故、ファナがそう告げたのか。

首を傾げるアロン。


「ファナ?」


「……貴方の妻となって、私は毎日が幸せ。どんな困難でも、どんな事でも、貴方となら立ち向かえる。それだけは、信じて。」


「う、うん?」



――何故、ファナがそう告げたのか。


後になって、アロンはその意味を知るのであった。




「兄さん。せめて、これを。」


ララは手の平から、一つの小瓶を作り出した。

それは薬士系上位職 “高薬師” のクリエイトアイテムスキル、“鬼力薬” だった。


これを振りかければ5分間、攻撃力が20%増加するというものだ。


しかし、アロンは首を横に振った。


「ありがとうララ。でも大丈夫。それを使ってしまったら、あいつ等は原型すらも留めなくなるからね。」


そう言い、アロンは宙に手を入れた。



“次元倉庫”


取り出したのは、アロンの背丈程ある大剣。



「な、なに、それ……。」



全身を粟立たせて驚愕するファナとララ。


アロンが “向こうの世界” から持ち込んできた数々の武具は、その一つ一つが、想像を絶する物ばかり。


しかし、今、アロンが取り出した大剣は、その全てをも凌駕する “何か” を感じとれるほどであった。


魔法陣のような様々な紋様が細かに刻まれた、鞘。

吸い込まれそうになるほど深く輝く大きな宝石を中心に、天使とも悪魔ともつかぬ大きな翼を広げたような白と金の、鍔。

そして、布ではない質感、幾何学が刻まれた、柄。


見る者を圧倒する、美しい大剣。

跪き、祈りを捧げたくなるような造形。


絶対的な “存在” を前にしたような畏怖を感じる。



「久々に暴れてもらうよ。相棒(・・)。」



懐かしむように、その大剣に向けて声を掛けた。




「行くよ、神剣グロリアスグロウ(・・・・・・・・・・)。」






同時刻。


“邪龍の森” 最奥

【ルシフェルの大迷宮】


“邪龍マガロ・デステーアの住処”



「ひぎぃぃぃっ!!!」



突如、声を荒げ苦しむマガロ。

喉元を押さえ、吐しゃ物をまき散らした。



「がはっっ、ぐは……。まさか、本当、に。持っていたとは……!」



自身の纏う邪気を強め、何とか抵抗する。


「はぁ、はぁ、はぁ……。なるほど、向こうの世界で、旦那様を屠ったというだけはあるわね? 俄か信じられなかったけど、これはもう、確定でしょう。」


台座に座り込み、祈りを捧げた。



いや、捧げていない。



『ガサガサガサガサ』



暗闇の奥から、真っ赤に染まる茨が無数に伸び、マガロを包む。

禍々しく尖る茨に指で触れ、マガロは穏やかに告げる。


「御心配なく、旦那様。あの子は、私に害を成す者ではありませんよ? もちろん、貴方にも興味が無いでしょう。」


ガサガサ、と呼応するように茨が動く。


「あの子は元々、この世界の子。そんな子が向こうの世界で貴方の分身(・・)に出会っているのですから、その意味、その正体……まぁ、役目までは察することは無いでしょうが、知っているでしょうね。」


ピタ、と時間が制止したように動きを止める茨。

その様子に、クスクスと嗤う。


「あの道化は、これすらも予想していたのかしら? この世界の真実(・・・・・・・)を知ることになれば、自分自身の喉元に刃が向けられるかもしれないというのに……。」


瞳が、憎悪に輝く。


その時。



『もしもーし、マガロさぁん? 貴女の領域でとんでもない気配を感じたんだけど、どゆことー?』



低く野太いながらも、陽気な声が響いた。



「あら? 珍しい。何用かしら、聖龍(リース)。」


『何用か、じゃないわよぉ~。他の連中は誤魔化せても、アタシは騙せないわよ~?』


「そうでしたね。貴女の御主人様(・・・・)は波長を観測しているのですから。」


『そうだけど、そういう事聞いているんだじゃないわよぉ~? これってさぁ、あの方(・・・)の気配じゃない? どうやってこの世界に?? 意味分かんないんだけどー?』


クスクス、と笑うマガロ。


「この事はご内密に。もちろん、他の5人にも。」


一瞬、言葉を詰まらせる聖龍(リース)の声。


『それは良いけどぉ? 闇龍(クラウ)天龍(ザイン)がいじけるわよぉ? それに……あの方が御目覚めということは、一大事じゃない? 糞女狐共(三大神)が黙っていないと思うわよぉ?』



「問題ありません。気付くはずがありませんよ。あのお方たちはゲームに夢中ですから。」



『そうかなぁ……? あまり糞女狐共(三大神)を舐めない方が良いわよぉ? 』


「それは重々承知の上。さて、私は忙しくなったから、またね?」


『はぁ~。どういう事か、今度会った時にきっちりと吐くのよぉ?』



その声だけ響き、気配が消えた。



「全く。目聡いオカマね? さぁ、旦那様。お待たせしました。やりましょう。」



マガロの声と同時に、赤い茨が地面を貫いた。



「私たちに牙を向けない限り貴方に協力するわ、アロン殿。……楽しみだわ。あの頭が湧いている糞女神(帝国の偉大な国母神)ミーアレティーアファッシュ様が驚かれる表情を目にする時を。」





同時刻。


某所。



「これは……グロリアスグロウ?」



銀髪の少女。

短い髪に結んだ、胸元まで垂れた赤いリボンの先に触れながら呟いた。


その目線の先は、ふよふよと浮く台座。


パチン、と指を打ち鳴らすと台座が近付く。

すると台座の上に、お茶が注がれたティーカップが浮き上がった。


それを手に取り、優雅に啜る。


「な、訳ないか。」


腰掛けようとすると、シュッと音を立てて椅子が彼女の元に来た。


ふわりと腰を掛けて、足を組む。


あの箱庭(・・・・)から出られるわけないし。ミーアちゃんがババアの姿に戻るくらい、あり得ないし。」


呟き、再度お茶を啜る。


「さて。覇王は私の言った通り、イカレ娘を帝国の前線に送ったかな? アレはいいわー。放っておいても都合よく動いてくれるし。」



飲み干したティーカップが、ボロボロと灰のように朽ち果てた。



朽ち果てる滓を恍惚な表情で眺め、少女は叫ぶ。




「この偉大な蓬月(れんげつ)大神アスマサリバザザ様の御導きのままに、ってね!」






「さぁ、いつでも来い。」


ラープス村の入口。

見張り台の下に作った丸太椅子に腰を掛けるアロン。


目線の先は、200m程離れた森の中。



(いるな。)



逸る気持ちを抑え、静かに時を待つ。




『ザアアアアアアッ』


冷たい秋風が身体を突き抜ける。


アロンは意識を集中さていた、その時。



『アロン殿、ちょっといいかしら?』



突如、小さな声で語り掛けられた。


「この声……マガロ? どこにいる?」


辺りをキョロキョロと見渡すが、何も無い。


『ごめんね? ちょっと緊急事態だから。ここよ。』


アロンは足元に目を向けた。

すると、そこに小さな赤い茨の蔓が伸びていた。



「これは……傲慢の、」


『シッ! その名を告げないで。いい? 何も言わずこの蔓に触れて。』



言われるがまま、アロンは蔓に触れる。


すると、ボヤッと何かがアロンを包んだ。



「……何をした?」


『貴方の持つその剣、少々不味い物だから気配を隠させてもらったわ。ただ、私如きではその力を封じる事なんて出来ないから安心してね?』


首を傾げるアロン。


「どういう事だ?」


『今度、教えてあげる。』



それだけ告げて、赤い蔓は地面の中へと戻った。



「意味がわからないな……。」


アロンは、背負う神剣グロリアスグロウを抜いた。


その刃は、黄金に輝く。

淡く光る中、刀身に刻まれた紋様が刃の中で蠢く。


「確かに、力はそのままだな。」


―――

【神剣グロリアスグロウ】

ランク:神話級+

形状:大剣


<上昇値>

ATK:47,500

MATK:0

DEF:0

MDEF:0

CRI:+40%


<属性>

メイン:無


<特殊効果>

・自動HP回復 1%/5秒

・使用SP減少 5%

・スキル威力50%上昇

・ダメージ完全回避30%

・特攻:全種族、全属性

・付与:邪龍の保護(気配遮断)


<スロット>

・なし


<装備可能職業>

剣神 (グランドマスターのみ)

―――



アロンが持つ最強の武器(・・・・・)

数々の伝説を生み出した【暴虐のアロン】の相棒。



ついにこの日が来た、とアロンは感慨深くなった。


自分(アロン)の絶望と憎悪の元凶。

全ての、始まり。


憎き超越者の “選別” と “殲滅”


その礎こそが、レントール達であると願っていた。



「来たか。」


冷たい風が吹く中。

アロンは、ゆっくりと立ち上がった。




後に、“英雄” とも “悪魔” とも呼ばれるアロン。


その彼が携えた “永劫の死”


その牙が、超越者に向く。

手に握る “神の剣” によって。



この日、決して死なぬ超越者に “死” が齎される。



それは同時に、アロンが持ち込んだ “存在してはならぬ、存在” である【グロリアスグロウ】を巡り、運命が大きく歪み始める切っ掛けとなるのであった。



その事を、まだ誰も知らない。


――アロン本人も、知る由も無い。




アロンに託された、想いと力。

この日を境に、世界は大きく歪んでいく。



次回、10月16日(水)更新予定です。

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