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魔石 『006、こちらにサインをお願いします』より

+魔石


・石とは?


 固くて無機物。水に(全く、あるいは、ほとんど)溶けない。色に特定の決まりはなく、形にも特に決まりはない。大体は、溶岩が冷えたときに固まったか、砂が圧力でくっついたか、液体(水に限定せず)の中で結晶化した物。


 いろんな分類の仕方がある。それは自分の使い方にそって分類するのが便利なわけです。

 金属取るときは、鉱石とそれ以外で分けるとかね。


 魔術師も自分の専門に応じて色々と分けるのですが、宝石使いのお家の場合、特にここでは、シャルちゃんちのざっくりとした分け方について。


・特に呼び名のない普通の石。


 そのへんに落ちている。特に特徴はなく、普通の人が認識している通りに普通の石。魔力はかすかに籠っているがほぼゼロと言っていい。ちょびっと残っている場合はだいたい誰かが力を『通した』のだと思われる。


・呪石。


 普通の石、よりも魔力の含有量が多い石。見た目には普通の石と変わらない。とはいえ、特別なところのない石ではここから上に昇るのは(少なくとも独力では)ほぼ不可能。錬金術の材料にしたり、何かの触媒にしたり、まじないを付与するにはちょうどいい。


 その辺に落ちてることもある。結構古い時代の魔術師は弟子にこんなものを拾わせたりしてたらしい。

 もちろん、ほかの植物とかの採取のついでである。価値はそんなにないので、喩えるならこの『モノヒロイ』は『小学生がまだ使えるライターを拾った!』くらいの感じ。ちょって、テンション上がる。


・魔石


 明らかに普通ではなくなった石。

『一定の意思を持っている』

『魔術の行使が可能である』

 両方を満たすとこのカテゴリに入れることができる(あくまでアイゼナッハ基準)。


 持っている意思を表に出すことができるかどうかを問わないのは彼らがそれ(会話する/表に出すこと)を得意としているから。このあたりになると、持っているだけで持ち主が幸福/不幸になる、とかそんなことになってもおかしくない。


 ちなみに、程度の低い魔石でも一般人男性よりは高い魔力を持っている。

(逆に言うと、意思をもった石なんて、一般人男性並みの魔力でできるわけない、という話である)

 魔石になれば『生きている』といっても過言ではない。


・至石


 至れる石。

 少なくとも

『自分の意思を持っていること』

『自分の意思を人間一般と疎通する方法を持つこと』

『そのためのエネルギーを自分で確保できること』

『自分の体を自分で動かせること』

 この辺りは満たしている必要がある。


 ここに至れば崇められたり言い伝えられたりされているものも珍しくはない。

 ちなみに、上の条件は常に、でなくてもいいので『何年かに一回普通の村娘に神託をする石』とか『夏は川の向こうにあったのに、冬はこちら側にある岩』とかでもいい。


 ただし、『ほんとうの意味での至石』とか言う言い方をする場合は、上記の条件を常に満たす石を指すこともあれば、更にその中でも極々一部の最上級のものだけを指すこともある。

 とは言っても、普通の魔術師は目にかかることもないようなものなので、そのあたりのブレはあまり輝にされない。

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