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競馬狂騒曲  作者: 真北哲也
馬肉を食べるのは止めようか?
4/12

シーフェスタ 上


シーフェスタ「1969年3月18日 ~ 1973年6月25日」は、日本の競走馬である。1973年に平塚記念を制したものの、その次に出走した高宮杯で骨折・予後不良となり、翌日屠殺されるという最期が物議を醸した。日本における競走馬の安楽死システムが整備される契機を作った馬とされている ……


ここまで読んで、 僕は先輩に顔を向けた。 先輩は先程とは打って変わって、焼き上がった肉に夢中になっていた。


「先輩。このシーフェスタとか馬って怪我とかしたら、治療とかするんじゃないんですか? 」


先輩は、箸を置いて喋りだした。


「馬とかって骨折したら殆どが、安楽死させられるんだ。 何故なら、あの太い体を四本の細い足が支えてるだけど、一本の足が骨折でもしたら、立っていられない。 はたまた、寝かせるのは床擦れを起こして駄目になるらしい。 だから、 安楽死させられる。」


驚愕の真実にビックリした。 僕は治療とかを施して、また、レースに参加できるのではないかと思っていたが、 その様な理由があるので、処分させられるとは…… 思ってはいなかった。


「サラブレットの骨折ってのは良くあることなんだ。 俺も二度ほど見たことある。 レースがスタートして走り出すんだけど、 一頭のだけゆっくりと失速し始めたり、 いきなり騎手ごと横転する馬もいるだ。 原因はいろいろあるけどね」


「なるほど」


一気に重い空気になった。それに反して先輩は口を開く。


「ここで問題だ。今俺達が食べているのはなんだ?」


「焼肉ですよ。 」


「何肉だ?」


「豚とか牛とか。」


「だよな、そして馬の肉は当たり前だが馬肉。その馬肉の原料ってなんだと思う? 食肉用の馬? 」


「 ……聞いたことないです」


先輩はそこまで話すとニヤリ微笑んだ。


「お前がスマホで調べたシーフェスタの項目を見てみろ。 悲劇が書かれてある」


僕はスマホをフリックすると、ある項目が出てきた。










【シーフェスタ事件】


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