職員室での何気ない出来事
~次の日~
「行ってきまーす」
一応行ってきますを言って学校に行く。はぁぁぁぁ……今日からSクラスの担任か。面倒な事がおこらなきゃいいがな。
というか錬金術師だからって舐められたりしないかなぁ?まずそれが心配だ。高校生とかって自分より下の奴を見下す傾向にあるからな。
その後、適当な事を考えながら学校向かう。
まるで建築初日のような真っ白の校門の壁が目に入る。
作ったの俺なんだけどね。色々な加工施したから時間がいくらかかかってしまったがな。
結界とか、ゴミつかないようにだとかな。
というか教師なのに車で登校しないとか珍しくね?
で、教員玄関から靴を履き替えて職員室に向かう。
「おはようございまーす」
頭をへこへこと下げながら自分の席に向かい、大きなため息をついて突っ伏す。
「なぁ、前田君」
「なんですか?先輩」
「お前、Sクラスの件断ったろ?」
「……えぇまぁ」
「そのあと俺の名前出したろ?」
「……酒で口滑らせました?」
……こいつ、俺を嵌めやがったな。
「お前魔法使いなんだからお前がやれよ」
大きなため息をついてから時既に遅いが、そんなことを言ってみる。まぁ過ぎた事だし今更なんだけどな。
「魔法使いだからってどんな理由ですか……」
「だってお前日本でも5本の指に入るじゃん?お前以外Sクラスに適任いないじゃん?」
「あなたそれ言ったら日本で5本の指どころか世界で一人じゃないですか。世界に一つだけの花ですよ」
「世界に一つの花でもその花が超マイナーな花だったら意味ねぇよ」
世界で一番綺麗なラフレシアとか聞いても別にどうでもいいだろ?それと同じである。
「まぁいいや。とりあえずお前放課後体育館来い」
「なんですか?告白ですか?」
途中から割り込んできた女の名前は草花百合子である。科学を担当している教師で、中々の胸部装甲を誇り、さらに白衣で眼鏡の美人なのだが、いわゆる腐っている奴である。
「そんな事ある訳ないだろ。こいつに少しお灸をすえるだけだ」
「そんなぁ……勘弁してくださいよぉ~」
「大丈夫だ。お前が死なない程度にするから。抵抗したければすればいいしな」
草花は興味を無くしたのか新しいネタを思いついたのかここからフラっといなくなっていた。ついでに彼女の職業はネクロマンサーである。が、基本的に植物を使って戦っている。本人曰く、『ゾンビとか腐ってるからヤダ』だそうだ。お前の頭の方が腐ってるから安心しろ、と言ったところ『そんなほめないでください』とか言って腰をくねらせていた。腐ってなければ美人なんだけどなぁ(遠い目)
世の中に腐ってる人ってどのくらいいるんでしょうかねぇ
ついでに作者はノンケです。