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納品からの帰宅

合唱祭面倒だった(過去形)

さってポーションも完成したし後は瓶に詰めて納品するだけだ。瓶は1Lと500ml、200mlの奴があり、結構重い。

ペットボトルだと成分が隙間から逃げてしまうので効果が落ちるから瓶で納品するのが基本だ。瓶詰めの作業は機械でやっても問題ないので機械に任せてしまおう。


「……作業用ゴーレムでも作ろうかな?」


機械じゃダメだがゴーレムならokなので作成しようとも考えている。で、今はその図面を作業机で書いているのだが、非常に面倒臭い事が書いてて分かってきた。


「金属とかも面倒だなぁ」


結局、金属をわざわざ作り出すのは非常に面倒臭いので却下にする。書いていた図面をクシャクシャとまとめてゴミ箱に投げ捨てる。


「全長300m以上とかやってられないよぉ」


設計図では全長300m以上になる予定だった。地球侵略でもするのかと言うほどの大きさである。


「でも俺もうそういうの作っちゃてるしなぁ」


男だったらロマンと言うものを持っているだろう。ロボットとか恐竜とか大砲とかドリルとかだよ。ゴーレムで自分で乗って操縦する為だけに作った。実用性があるのはほとんどない。今は地下の倉庫で眠っているはずだ。


無論呼び出し機能も付けている。魔力消費がデカいけどな。


最大で全長1132m、全高231m、全幅530mの超巨大移動要塞を作った事がある。材料はアダマンタイトとかだ。クッソ重い。そもそも何に使えばいいんだろうか?道路も走れないし海上だと沈む。車輪だと地面でも沈むけど。無理やりホバー使って浮かせているのが限界だ。


「とりあえず納品分作ったし、帰るか」


機械で自動的に校長のもとに届けられるようになっているため全く問題はない。


で、その日の帰り道。


「……というか何故俺がSの担任にならなければならないんだ。こういうのは魔法使いの前田君の役割だろう」


前田君は戦場で戦術的に活躍する魔法使いだ。かなり有名だし、雑誌に掲載されたこともあるのだ。テレビに出た事も何回かある。魔法使い志望がここに入ってくる理由の何割かが前田君目的だろう。


まぁ戦闘で1体1することになればまず負けないが。


「はぁ。何故こんな冴えない中年の錬金術師にするのかねぇ。学校の考える事はよくわからん」


まぁ俺も有名っちゃ有名だが所詮は錬金術師だ。魔王を倒したとされる勇者一行の補助の補助をしていたが、あんまり活躍はしていない。


やったことと言えば、魔王の城とか塔とかにICBM(大陸間弾道ミサイル)を撃ち込んで消し飛ばした程度だ。まぁ結界とかに防がれるだけなんだけどね。100本に1本ぐらい通るときがあるから運任せに撃ち込みまくってただけだ。


直接攻略していたのは勇者一行だしな。


「面倒だなぁ……」


コンクリートで出来た道路の端を歩きながらそんな事をボヤいているが、そんな事をいっていても何も変わらないので気持ちを切り替える事にした。


「ただいまー」


学校から歩いて10分のところにある一軒家。それが俺の家である。


「おう、おかえりー」

「おかえりなさーい」


おっさんの低い声と中学生とか特有の高い声が俺を迎えてくれる。


魔王親子である。



衝撃?の展開(5話)

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