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はじめまして。

見に来て下さってありがとうございます。

この作品は実は中学の頃からだから…6年前から(かな?)考えてた話でした(笑)

ただ中学の時のが会話文だらけでこれはちょっとなぁ、て感じだったんで肉付けや色々設定が安易だったとこを深く深く掘り進んでみました!

まぁそれでも拙い文章なんですけどね…。

文才ない、遅い作者ですが優しく見守ってやってください。





※人物紹介は出てきた後に前書きか後書きで書いていきます。



――夢を見る。


そこは現実味のない一面紅葉の降りしきる紅い森。


「     」


声は聞こえないが、何故か名を呼ばれたような気がして振り返る。淡い橙色の髪が目に入った。知っている女性(ヒト)な気がするが、何かが邪魔している様で思い出せない。その女性(ヒト)は微笑んで、降りしきる紅葉と共に消える。代わるように白い髪の少女が現れる。今まで鬱陶しいくらいだった紅が暗い森へと切り替わった。


見つめる翡翠の瞳に、この顔は知っている、と感じた。


――この顔は…


視界が白く、遠くなっていく。


――有沙


口にしたが声となることはなく、夢は終わりを告げた。










「…や、……きて、こ…」

幼なじみの声が聞こえ、睡魔に負けそうになりながらも目を開ける。暖かな日の光が差す中、不自然な黒い影が頭上に出来上がる。

「そんなに俺の授業はつまらないか、藤宮ぁ!!」

怒声が聞こえたと思えば、直後、バシッと硬い音が静かな教室におちた。




HRが終わり、続々と生徒が帰っていく。そんな中、教科書で叩かれ、思いの外痛いことを知った藤宮紅矢(ふじみやこうや)と、ため息を吐く幼なじみの野知有沙(のちありさ)が残っていた。二人が待つのは幼なじみ、もとい悪友の東条嶺弍(とうじょうれいじ)。彼は今生徒指導中だ。既に待たされて十分くらいがたっていた。

「最近…寝てること多いよね」

「ん?そう…かな。別に睡眠不足ってわけじゃねーと思うんだけど」

有沙からの問いに、確かにそうだと紅矢は思う。毎日八時間の睡眠は取っているのだ。寧ろ普通の高校生より寝ていると自負している。その上同じ夢を見ることが多くなった。何かが呼んでいるような気さえしてくる、そんな夢。物思いにふけっていると、ふと有沙が時計を気にしていることに気が付く。

「今日何かあんの?急用なら…」

言い終わる前に有沙が違う、と慌てて首を振る。薄茶の髪が光を受けて煌めく。

「いや、ほら。あと五分で丁度紅矢の誕生日だから…」

そこまで言われて、そういえば、と思い出した。親が帰って来ないというのもあり完璧に忘れていた。忘れてた、と呟くと、だと思った、と笑って返された。

「そういえば、最近同じ夢を見るんだ」

夢?と聞き返され頷く。

「紅葉が舞ってて、女の人が出てきてさ。知ってるような気がすんだけど、誰だったか。で、最後にお前が出てきて、終わり」

「…私も出てくるの?」

「ああ。といっても有沙ではないと思うんだけど…なんで有沙だと思ったんだろ?」

うーんと唸っていると、いきなりぴしゃんとドアが開いた。

「只今帰りましたー!」

「「遅い!!」」

やかましく教室に入ってきたのは二人の待ち人、東条嶺弍だ。金髪の髪を盛っていた頭は情けなく潰れ、標準的な髪型になっている。それだけで少し真面目さが出てきた様な気がするのは生徒指導教諭の努力の賜物か。二人の一喝には一切怯まず息を吐いて椅子に座り込む嶺弍を有沙がジロリと睨む。

「座ってないで帰るよ!」

直ぐ様急かすように言う。

「だってさ」

紅矢がそう言うと眉を潜めて嶺弍が睨む。というか目で訴えてくる。親友の肩を持とうと思わないのか、と。そりゃぁまぁ勿論、嶺弍よりも有沙怒らせる方が怖いし。それ以外にも理由はあるが。

「えーなんだよー。まじでもう帰んの?」

「嶺弍さん。俺今日誕生日なんすよ。教室でとかあり得ないんでとっとと出ようか」

味方がいないことに不満の声を漏らす嶺弍の背中をバシッと軽く叩く。

「あーそういや今日だっけ。つーか絶対お前忘れてただろ!」



―帰ロウ



嶺弍の声に紛れ何かが聞こえた。声だったのか、音だったのか分からないが、直接頭に響いた気がした。

(…?熱い…)

風邪かと額に手を当てるがそんなに熱はない。強いて言うならば血が沸騰しているかの様に感じる。視界が揺れ、呼吸が苦しい。

「ていうかさ、帰り道で誕生日の方が悲しくね?ならこのまま…紅矢?」

「!?紅矢!」 

「おい!どうした!?」

立っていられず座りこんだ紅矢に慌てて二人が駆け寄る。返事を返したかったが言葉にならない声が漏れる。頭が何か堅いもので殴られたように痛む。先程の教科書など比較にならない。頭を抑えても痛みは引かず遠退く意識の中、有沙と嶺弍の必死な声が聞こえた。二人の後ろの、壁に掛かった時計が微かに見える。秒針が丁度0を指す。17時26分。


その瞬間。



―オカエリ



意識はブツリと途切れた。











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