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第一章 起きれぬ闇の美女4
おかしいな。
歩けば歩くほどに声から遠ざかっていくような気がしている。
落ち葉も次第に無くなっている。
無心で歩き続けて、ふと我に返る。
「しまった!いつの間に死の森に来てしまったんだ!」
そこはかつて森林があっただろうと推測することは出来る荒れ、枯れ、腐った大地だった。
その地面は毒素を含み、居るだけで体を蝕んでしまう。
(足を踏み入れては行けない禁足地なのに!普段なら絶対にしないのに!)
この日は何かおかしいと感じる。
急いで元来たをもどる。
結局声の主は見当たらなかったし、実際の声だったのか、幻聴だったのかも判断はつかなくなっていた。




