魔王様と勇者さん
私は魔王エエル様の側近をやっている
魔王様はこの国を良くするために尽力されていて
魔王様がいなかったら私だけでなく多くの民が、
「ねぇねぇ、側近」
「ねぇ、ってば、側近、」
やっぱり私の魔王様は素晴らしい、
この方が世界を統べる日も近い
「ねぇ、聞いてる?」
「、、はいっ!何でしょう魔王様、」
「やっと答えてくれた、、今日の予定は?」
「はっ、はい、今日の予定は領地の見回りになります」
「えーー、、やだ!」
「えっと、やだと言うのは?」
「見回りしない!やだ!」
「理由を聞いても?」
「だって、お菓子なくなっちゃったんだもん
我のお菓子がもうなくなってしまったのだ、これはどんなことよりも世界の危機だ」
「そんな大げさな」
「大げさなどでは断じてないわ!我は今非常に機嫌が悪い!我の力をもってすれば平行世界の1つや2つ簡単に消し飛ばせるのだぞ?」
「はぁ、わかりました、領地の見回りついでに買ってますよ」
「やった!側近大好き!」
「はいはい、私も魔王様好きですよ」
「それじゃあ私は見回りに行ってくるのでいい子にして待っていてくださいね、お昼ごはんは作ってあるので温めて食べてくださいね」
「はーい!お菓子よろしくね~」
そこから私は領地の見回りにでかけた
「あら、シエルさん、こんにちは」
「こんにちは〜」
魔王城のある街で農家をやっている方とであった
「そうだ!シエルさん野菜がたくさん採れたの、よかったら持っていってくれない?」
「いいんですか?ありがとうございます」
「いいのよ〜魔王様には良くしてもらってるからね」
「はい!じゃあこれね」
「ありがとうございます」
大量の野菜をもらってしまった
今日はお鍋にでもしよう
それから私は領地の中を空から見て回った
特に何もなく平和そのものだった
帰りにお店に行って魔王様のお菓子を調達した
「魔王様ー、戻りましたよー」
私がそう言いながらドアを開けると
「見て見て!側近!」
そこにはコントローラーのようなものを持って何かを操っている魔王様とそれと必死に戦っている勇者さんの姿があった
「いけいけーエエルマーク2そこだー」
「くっ、」
嬉々として声をあげている魔王様ともう限界そうな勇者さんがいる
「はい、はい、二人ともそこまでにしてください」
「えー、わかったよ〜」
「はっ、はっ、助かった」
「なんでこんなことに?」
「いや〜ちょうど我がロボットを作っているときに勇者が来たから試そうかと」
「勇者さん、ボロボロじゃないですか、」
「それはすまなかったな勇者」
「別にこんなのかすり傷だよ」
「勇者さん、魔法をかけるのでじっとしていてくださいね」
『クロノスタシス、リターン』
私がそう唱えると勇者さんの体が戻った
「側近さん、これは?」
「勇者さんの時間を戻しただけです、さぁご飯にしましょうか、時間も遅いですし勇者さんもご一緒にいかがですか?」
「えと、じゃあお言葉に甘えて、」
「それじゃあ私は準備をしてくるのでいい子にして待っていてくださいね」
準備をしお鍋を運んだ
さっきまで戦っていた二人は横並びになって座っている
「えへへ、我の側近はすごいだろ!」
「あぁ、俺の仲間にも時間魔法をあれほどきれいに使えるものはいない、ぜひこちら側に、」
「だめ!側近は我のもの!」
「はいはい、仲良くしてください、今日は野菜をたくさんもらったので鍋ですよ」
「えー我野菜キライ!」
「好き嫌い言わずに食べてください」
「ねぇ、側近、そんなことよりお菓子は?」
「ちゃんと買ってきてありますよ、でもご飯をちゃんと食べた子にしかあげません」
「わかったよ、」
「おい!魔王、俺の皿に白菜ばかり乗せるな」
「しーらないーもん我じゃなーいもん」
「ふふっ、平和っていいですね、」
私の魔王様は少しわがままだけど
魔王様のお陰で今日も世界は平和だ