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妖魔と共に見る景色  作者: てぃたいむ
第1章 ムネーモシュネー
14/38

本格的に

「てかさ、なんで私にちょっかいをかけるのかな?アレンと話したいなら話しかければいいのに」

「そうだね。なんで僕に話しかけてこないんだろう?」

「それは多分、妬みとかじゃない?私はアレンのことはどうでもいいと思ってるからわかんないけどね」


ひどいですよ〜、すみれさん。

それに、アレンくんも嬉しそうな顔をしない。


「もし妬みからの行動だったらこれからはもっと本格的になるだろうね」

「うん。そうだね。和乃ちゃんがいじめられないように対策を練らなきゃ」


この時私は疑問に思った。


「全員ぶっ飛ばせば良くない?」

「「…」」


え?なに?その沈黙、やめて!


「さ、さすが和乃ちゃんだね」


おい。声震えてんぞ。


「なんでこんな脳筋にバスケで負けたのかな?私」

「誰が脳筋だ!お前より頭いいわ!学年3位だぞ!」

「ふっ、私は2位よ」

「なっ、何!?」


なんだって、私より頭がいいなんて…信じない!


「でも、頭は良くても胸は…」

「あ?なんか言ったか?」

「…なんでもありません」


これは失言だったか。

反省します。


「まあまあ。喧嘩はやめようよ」

「「1番頭の悪い人は黙っていて!」」

「ふふ、僕学年1位!」


な、ななななななななな、なんだって!?

1番チャラそうで、1番抜けてそうなアレンが学年1位!?


「「信じないから!!」」

「2人が仲良いようで良かったよ」


やっぱりこの3人が1番いいな。


「さてと、そろそろ時間だな」

「そうだね。教室に戻ろう和乃」

「うん…」


でもね、楽しい時間はいつか終わりが来るんだよ。

絶対ね。


全ての授業が終わり、学校が終わる。

みんながいなくなった教室で、私は日課に取り掛かろうとしている。


それは、今日何があったのかを録画して、声に残すことだ。

理由は、日記を書きたいけど文字を書くより言葉にする方が楽だから。


「今日は、体育のバスケで…」

「掃除だるい〜」


声が聞こえてきて、教室に入ってくる。


「掃除当番さ、誰かやってくれないかな?」

「てかさ、サボっちゃう?」

「いいかもね」


今日私にちょっかいをかけてきたグループだった。


「あ、ちょうどいいところに。掃除しといてよ」


唐突に私にそう言ったきたのだ。

当然私は、


「やだよ。自分たちでやりなよ。そんなことも自分たちじゃできないの?だからハイエナみたいに群れじゃないと生きていけないんだよ」

「あ?」

「分かってないみたいだね、立場を」

「立場も何も、同じ学生でしょ。バカなの?」

「やれ!」


グループの1人が殴りかかってきた。

私はそれをあえて受けて、わざと吹っ飛んだ。


「あはははは!いい気味。さあ!もう一発やれ!」


私は2発目の拳を側面から殴り怯ませ、腹を蹴り飛ばした。

蹴り飛ばされた子は壁にぶつかって、悶えていた。


「何すんのよ!」

「ごめん。反射で」

「今だ!」


グループのうちの1人が水の入ったバケツを投げつけてきた。

しょうもないな。


私は空中のバケツを蹴って割ったのち、とんできた水を手で弾いた。

私のその行動に残りの3人は唖然としていた。


「じゃあ、片付けはしておいてね。バケツのことは私が先生に言っておくから」


私は職員室に言って、バケツを割ってしまったことと、あることを話し、ビデオを見せてから帰った。


ミィのご飯楽しみだな。


ミィが家にいることが当たり前になってきた和乃だった。

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