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生放送! TSエルフ姫ちゃんねる  作者: ミミ@2~4巻エルフさん出しました!
6.逆襲のエルフさん ―アクションゲーム―
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90.キョーカの欠点

私もお味噌汁を運ぶのは苦手です。

「ごちそうさまでした」

「ん。お粗末様」

「ぁー……食べ過ぎちゃった気がするぅ……」


上位チャット:触発されて、俺もついつい、ご飯二杯

上位チャット:お腹いっぱいで眠いので仕事休んでいいですか?

上位チャット:行けw


「食べれるうちに食べておくべき」


上位チャット:エルフはクマだった……?

上位チャット:またエルフさんが冬支度してる

上位チャット:でも、エルフさんはそこまで食べないよね?


「食べ過ぎるとお腹壊すぞ」

「わたしも壊すんだけど……」

「?」

「なんで、首傾げたの!?」


上位チャット:やはり、エルフは人間と相容れない存在

上位チャット:草


「俺は食器を洗うからキョーカは視聴者と遊んでていいぞ」

「あっ、わたしも手伝うよ!」


上位チャット:歌上手くて可愛くて率先してお手伝いしてくれる妹……いいなぁ

上位チャット:そこは確かに羨ましい

上位チャット:しかも、姉がエルフさん

上位チャット:欠点あるの?


「俺は兄だぞ。欠点は――」

「きゃっ!?」


 キョーカは皿の上に皿とコップを乗せて立ち上がろうとして、そのまま乗せた皿とコップを床にばらまいた。


上位チャット:あらら

上位チャット:大丈夫?


「だ、大丈夫です大丈夫です」

「無理しなくていいぞ」

「心配せずとも、わたしだってこれくらいはできるようになったから――あーっ!?」


 キョーカは、膝の上に床から拾った皿とコップを集めてから、なぜか、手に持ち直さずに立ち上がってしまい、もう一度床にばらまいた。


「キョーカ」

「た、ただのケアレスミスだから! 平気! ゆっくり、落ち着いてやればできるから!」


 今度は集めて立ち上がることには成功したが、台所への一歩一歩が平均台の上のそれより遅い。


上位チャット:めっちゃぷるぷる震えてるんですが!

上位チャット:危ない危ない危ない


「成長を感じる」


上位チャット:これで!?

上位チャット:いや、止めなくていいんですか?

上位チャット:お皿割っちゃうよ!


「出した皿やコップは全部プラスチック」


上位チャット:まさかの対策済み

上位チャット:エルフが人間に理解を示しただと……!

上位チャット:草


「お、お兄ちゃーん……お皿が食器棚の裏に入っちゃったんだけど……」

「……ちょっと行ってくる」


上位チャット:何をしたんだw

上位チャット:落としたお皿が横に転がって、うまいこと隙間に

上位チャット:器用なw


        ◇◆◇


「スポンジ持った手で目をこすっちゃダメだぞ?」

「うん、わかった! あーっ!? 洗剤が目に入ったー!」


上位チャット:ノータイムで目ぇこすったぞw

上位チャット:こんなん笑うわw

上位チャット:草


        ◇◆◇


「キョーカ」

「何、お兄ちゃん?」

「そこに置くと無限に洗うことになる」

「えっ!?」


上位チャット:拭いたお皿を流してないお皿に重ねてますよー

上位チャット:しばらく指摘しなかったエルフさん

上位チャット:これも愛だな!

上位チャット:単純にツッコミにくかった説


        ◇◆◇


「――とまあ、こんな感じで」


上位チャット:はい

上位チャット:はい

上位チャット:はいとしか言えない


「キョーカは、ほんのちょっとだけおっちょこちょいだぞ」


上位チャット:このエルフアイ、節穴だ!

ほんのちょっとだけ、節穴のエルフさんに☆をあげてください。

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― 新着の感想 ―
[一言] ポンコツセイレーン(妹)と天然?エルフ(姉(元兄))
[一言] ドジっ子というレベル……ちょっと超えたかな?
[一言] 大事な妹の一挙手一投足はどんなことでもかわいいと思ってそう そして明日は100話目!
感想一覧
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