第八十九話 王都にて
「ファリナえ?ここは、、、、。」
「王都だと思う。」
「ファリナが魔法使ったの?」
「なわけ無いじゃん。こんな魔法使えない。」
「じゃあ、どうやって?」
「家に住んでいた魔法使いが私たちを転送してくれた。」
私が言うと、リットはびっくりして、
「え?そんな魔法使いがあんな辺境にいるの?」と言われた。
リットは普通に思い浮かぶ質問を私に投げかける。
「はぐれ魔法使いがいるからね。」
私が言うと、リットはそんなもんなのかという顔をして、
「強い魔法使いって揃ってなんで自分の力を隠すの?」と私に聞いてきた。
「私が知るわけ無いじゃん。」としらばっくれようとすると、
「だって、ファリナだって強いけど魔法を使って身を立てようとか思わないじゃん。
この国には国付きの魔法使いがいっぱいいるんだよ。お金も入るんだよ、なのに。」
「本当の幸せはお金では買えないものだよ。」
「でも、ファリナは平民だし、その、玉の輿とか考えたら。」
「私はないよ。だって、高等妖精召喚してないもの」
「でも、ファリナは強いから、妖精に頼らなくても。」
「それでも、私は商人になりたいから。」
「まあ、ファリナがいいならいいけどね。」
リットはなんだかって物分りがいい。
「ファリナ、学校にいこう。」
「私はちょっとあとからいくわ。リットと知り合いなのバレたくない。」
「無理はしたくないから、先に行くね。ただし、手紙は返すこと。」と私に念押しすると、
「じゃあね」といって去っていった。
あとに残された私は。
「どうしようかな。少し遅れてから一応見に行くか。」
と独り言を言って学校に向かうために森の中から一旦出た。




