第八十六話 第三関門②
「・・ト!」
声が聞こえる。
私にとってもっとも馴染みがあるといえるかもしれない。
私にとって大切な少女の声が聞こえる。
幻想?
死ぬ前の走馬灯?
そう思っていると、草木が揺れる。
ピンと張り詰めたように森が彼女が来たことによって。
「リット!リット!」
私の体が揺れている?
いまここはどこ?
そうだ、さっき戦ったてて、そしたらファリナが来てくれたんだっけ。
私が体を起き上がらせると、
ファリナが安心したような笑顔を浮かべた。
「リット。よかった。」といって安心しているファリナと話をした。
今日のこと、二人で話した。
久しぶりに二人で楽しく話をした。
こんなときに楽しく話すのは私達らしいというか。
「え?あれ?眼の前じゃなくってもっと近くにあったの?」と第二の関門について話していたら、
私は山に降りて登ったプラス難関をクリアしたのに、
ファリナは話を精霊とするだけでほとんどクリアしたらしい。
そうなの?えー。みんなあっちにいっていたからついて行って損した。
そこのところ抜け目ない。
ただ、ファリナは第一関門は大変だったらしい。
「こっちは山の中にいるモンスター全員討伐。」
「うわあ。こっちは魔法で的に当てるのだったよ。」
「うわ。運悪いの引いたのはわかってたけど。」といって怪訝そうな顔をするのもかわいい。
「ファリナがいて良かったね?」というと、
「あれはやばかった。学校なに考えているのかわからない。」と言っている。思わず笑ってしまった。
「皇太子がいる学年だからかもね?強い側近を探しているのかもしれないよ?」というと、
「うわあ、なんでしなければいけないのよ。下手したら死ぬって。」というファリナ。
「ファリナと合流できたし、安心した。」というと、
ファリナも「どうしようかと思っていたから、でも、間に合ってよかった。」と言われた。
「風魔法、耐性があったんだよね。死ぬよ。」というと、
「うん悪かったねえ。」といって私の頭を撫でるファリナ。
実は私より少し身長がファリナのほうが高いのだ。
「ここどこかわかる?」ファリナに聞くと、
「いやあ。わからない。」と言われる。
「あるくしかないないかあ。」
「お転婆姫ですから。」
「それやめてよ。」
「ではなかったら、リットに会ってないでしょ?」
そういうファリナ。彼女は笑顔でそういう。
嬉しいけど、恥ずかしい。昔のことを持ち出されるのは。
「本当に、楽しかったね。山の中走ったりね?」
「よく、親に怒られてたでしょ。」
「それも、楽しかったけど。」
「ファリナと一日ずっと遊んだこともあったよね。」
「なかなか普通の子もしないことを貴族の娘がするんだよ?」
「確かに。」
二人で話しているとどんどん時間が過ぎていく。
「夜になる前に森は通過したいけど。」
「野宿、頑張るか。」
「まあ、そうだよね。学校なかなかやってるよね。」
「学校まで帰らなければいけないよね。たぶん。」
「会うためにはね。事前に何も言わずに野宿って、、、。貴族のお嬢様方ができるとは思えないけど。」
「今回なかなかハードだね。」
「簡単な抜け道があるかもしれないけど。こんな分けられてなわけないわな。」




