第八十三話 第二関門③
「先輩、彼女なんのこと言ってたんでしょうか?」
彼女がいなくなってからステファニーちゃんに聞かれた。
「なんのことだろうね?」
私は曖昧に誤魔化した。
「風ですよね。多分。先輩、風属性だから。」というステファニーちゃん。
いいように解釈してくれたみたいだ。
まあ、風だろうなとは思った。
「先輩わかりますか?」
「ちょっと風が多いところで魔法打ってみるか、、、。探し出しちゃう?」そう言うと、
彼女は「え?探し出すことが、できるんですか?」と顔を輝かせていった。
「まあ、こっちかな?」という。
「え、先輩、こっち森じゃないですよ?」という彼女を連れて行く。
何分か歩いたあと、ステファニーちゃんの長い髪の毛が風に煽られる。
「ここ風、強いですね。」という彼女。
私は風魔法を使う用意をし、
”ジェントルブリーズ”と詠唱をした。
涼しい風が出るだけの魔法だ。
すると森の中にいそうな高齢の爺さんのような人が出てくる。
ホッホッホッとか言いそうな爺さんが。
童話に出てきそうな。
すると
「ホッホッホッ。お嬢ちゃんたちこんなところになんのようだい?」といった。
思った通りの事を言ったのであっけにとられていると、
ステファニーちゃんが周りを見渡している。もしかして見えないのかな?と思って、
「見えない?おじいさんが眼の前にいるよ?」というと、
爺さんは、「おじいさんじゃない!俺はそんなに年老いてないわい。」といった。
それは興味ない。うるさいなこの精霊!
「いや、声は聞こえるんですけど、、、、、。」
彼女はそう言いながら、周りを見渡すのでどうしようかと思っていると、
おじいさんがまたあの笑い声をすると、彼女は「あ、います!」といった。
精霊にはそういう力があるのかと思って感心していると、
「お嬢ちゃんたちは?何しにきたんだい?」と聞いてきた。
だいたい説明すると、笑いながら、
「人が来るのは久しぶりのことだねえ。」という。
ステファニーちゃんが三人目にしながらも、あの質問をする。
「あの、先に誰か来ませんでしたか?」というと、
風の精霊は首をかしげて、
「来なかったのう。久しぶりに人にあったのう。」という。
やはりこっちに来てないのか。
「土の精霊に会うとはなかなか粋なことを考えるのう。知って入るが情報をただで渡すわけにはいかないのう。そうだなあ。そこに花があるだろう?」
「はい。」「ええ。」
彼が言うところには花がいっぱいあった。ただ、ところどころ萎れているし、靴のあとがついている。
というのも花を踏まなければたどり着かなかったためだ。
「花を踏む前に戻してくれたら、この近辺の自然をきれいにしてくれたら、土の精霊はお前らの前に現れるはずだ。」
おじいさんはあっけらかんと言うが、いや、光魔法持っていないんですけど?
どうすればいいの?これ?
二人で顔を見合わせた。
三十分後。ステファニーちゃんの魔法は火属性。使えないので、
なんとか、風属性で誤魔化しながら他の魔法を使う。
おじいさんはニコニコ笑っている。
ニコニコしているのなら、手伝ってよ。
ステファニーちゃんはおじいさんと雑談を楽しんでいた。
ムカつく。




