第八話 手紙
久しぶりです。よろしくおねがいします。もう一話更新するかもしれません。
寮に帰った後、すぐにローズマリーが寝てしまったので、私はトランクから紙の束を取り出した。
これは実家の商会の商品について細かく書かれている。売上高や商品高などが書かれており、暇だったときに取り出して計算していた。
どういう商品が売れているか、これからどういう商品を売り出すかなど。
なかなか地元で有名な商店だが、最近は売上が少し低下しており、妹のためにも売上を上げてお金を貯めれるようにしなければならない。
これからこの仕事で生き残っていくにはどうするか考えるのは嫌いではなかった。それに、いつか継ぐものとして勉強しておくのは悪いことではないだろう。
王都は流行の発生地として有名なので、こちらに来てからどのようなものが売れているのかコツコツと調べてきた。
少しでも流行を追った商品にしたほうが売れる確率が高くなる。だから今の流行を手紙に書き留めておいた。田舎に広まるのは時間がかかる。今からでも遅くない。送るのもお金がかかるのでできるだけ小さい文字で書いた。
手紙を書き、時計を見るともう12時を過ぎている。流石に寝ないと明日に響くので一旦やめた。
そういえばと思いたち、さっき来ていた手紙を見ることにした。
一つは地元の親から。こちらは思ったとおりである。
書いてあったのは学校生活はどうかみたいな他愛もない文章だ。
こちらは返事を書くのはすぐに終わった。
問題はもう一つの方である。
嫌な気しかしなかったから見るのをやめた。ちょっとめんどくさい。
読んでいたら日が登りそうな気がしたので奥に収納しておいた。
寝るときにローズマリーが寝ている方から音がしたような気がするがきっときのせいだろう。






