第七十四話 リットと魔法戦①
四人で回って帰ってくる途中、腕を掴まれた。
誰だ?と思っていると、
「リット。」
「ファリナ。会いたかった。友達と遊んで私と遊んでくれないなんて酷いよ。」
「昨年の同クラス。何しに来たの?」
「ファリナと遊びたかった。」
「え?」
リットが魔法を使って空を飛ぶ。流石風魔法の申し子というべきか。
私も風魔法は持っているが、簡単な浮遊しかできない。
魔法使いのように箒を使って飛ぶのを乗せてもらった。
どこに行くんだろうと思い、リットに聞く。
「どこ行くの?」
「森。」
何分乗っただろうか。森についた。王都の外れの森。
使っていいのか?と説いたら、多分大丈夫。と言われた。
「森ってことは魔法?」
「うん。手伝ってってことで、じゃあ、本気で戦うよ?」
彼女はそういうと、棒を持たずに手を組む。すると。彼女の周りが光に満ち溢れる。
一瞬のうちに雷が私の方に落ちてくる。危ない。
「強くなったね。」
「もう。私のによく気づいたね。無詠唱だよ!」
ふだんおっとりした印象のリットが興奮状態で詰め寄ってくる。
これを見せたかったのか。
「すごいね。びっくりしちゃった。無詠唱できるようになったんだね。」
「うん。」
「ってか、雷魔法かすごいな。じゃあ、私も見せようか。スプリングホエール。」
「なにそれ?」
名前の通り、温泉のようにクジラのように水が吹き上げられる魔法。相手は私に攻撃できない。当たらない。
「じゃあ。私も、」
二人で戦っているだけでも時間が立っていく。
昔のような感覚がした。
やっているうちに、急にリットが言った。
「ファリナはさ。」
「なに?」
「いや、、。学校では風魔法使っているんでしょ?」
「うん。そうだよ?」
「風魔法ってファリナの4属性の中で一番苦手だったよね。なんで?」
「えーっと。魔法の出せる威力と普段出す威力の差が一番少ないのが風魔法だから使っているって言わなかったっけ?」
「そうじゃなくて。私が言い方悪かったわね。なんで風魔法は使わなかったの?」
「え?」
「だって、風は何の魔法でも一緒に使いやすいから。ファリナが一番使っているのって水と火だよね。2つって中が悪いじゃん。あまり非効率じゃないかって思うんだけど。」
「私が魔法を始めた理由ってしってるでしょ?」
「うん。あ、もしかして。」
「そう。風魔法って威力の問題で一番ダメージが入りにくいんだよ。実際。戦い向きの魔法じゃないのよね。」
「言われてみれば。」
「あと、私の性格的にあんまり合わなかった。」
「?」
リットが首を傾げる。
「リットは繊細だから。どちらかというと。魔法一個一個に神経むかせてるでしょ。」
「繊細とは言い難いとは思うけど、、、。」
「性格は確かにじゃじゃ馬だけど。」
「ファリナは確かに、魔法は造形気にしないもんね。」
「そういうこと。だから、リットは私よりも風魔法は絶対使える。」
「なんかファリナに面と向かって称賛されると嬉しいんだよね。」
「普段からリットのことは尊敬してるよ。」
「え?そうなの?」
「うん。」




