第七十話 私にとっての”魔法”
ローズマリーと週末、カフェに行くことになった日の午前中、ラヴィのところに顔を出すことにした。
「師匠!お久しぶりです。」
「お久しぶり。元気だった?」
「はい。今日は元気ですよ!師匠も元気そうで何よりです。」
「久しぶりかな。前にあってから長い間立ったけど、練習してたの?」
「はい!氷魔法使えたらいいなって。思って。」
「氷魔法ね。なるほど。」
氷魔法は水魔法の上の魔法である。まあ、水魔法の属性を持っていて、なおかつ強くないと使えない魔法だ。
「そっか。」
「師匠に最初に出会ったときも使っていましたよね。私も氷魔法を使えたらいいなって。」
「そうだっけ?覚えてないわ。」
「師匠にあったときの魔法は氷魔法だったじゃないですか!私の母親も氷魔法が使えるんですよ。」
「え?そうなの?」
「はい。私の母親も魔術師だったんです。ものすごく強かったって聞きました。」
「そうなんだ。」
だったか。過去のことということは、何かしらあったのだろうという推定はできる。
「お母さんみたいになりたいのも、ラヴィが魔法使いになりたい理由にあるの?」
「はい。私は爵位を継がないので、魔法を使えたら、っているのもありますけどね。
魔法を使えたら国の魔術師団に所属すればお金が手に入るじゃないですか。そしたら将来安泰ですし!」
「ああ。」
うちの学校にもいる。国のお抱えの魔術師になれば将来が安泰だから学校卒業したら試験を受けようと思っている人。特に爵位を告げない貴族の次男、三男などはたまにいっているのを見かけることがある。
「師匠は、違うんですよね?」
「ああ、魔法を使う理由?」
「はい。」
「言ったことあったっけ?」
「普通に生きたいって。言ってましたよね?」
ラヴィにはいってもいいか。
「まあね。ラヴィには言ってなかったっけ?私の地元はね、魔獣がたくさん出るところだったの。」
「魔獣が?」
「うん。異常にね、、、、。人がいつ死ぬか分からなかった。」
「それは、、、、、。」
ラヴィは言葉をつまらせた。私が魔法を使うようになった理由に気がついたからだろうか。
「自分の身は自分で守らなくちゃいけなかったから。だから強くなった。」
「必要不可欠だったと?」
「そういうこと。だから地元からできるだけ離れたくなかった。でも、将来を考えたらって、親に都会に出された。でも、魔法使えるっていうのはすごいことでしょ?」
「そうですね。」
「特に強い人というのは色々な人が欲しがる。私はねそんな私利使役のために使われたくなかった。
地元のみんなを守るために、私は魔法を使う。決して人を傷つけるために使うものではないから。」




