第七話 大妖精?
昼休み、ローズマリーと一緒に食堂で食べていると、周りがすごく盛り上がっている。
何かなと思いローズマリーに聞くと、
「皇太子さまが光の大妖精を召喚したんだそうですわ。また、彼の側近候補のアレス様は火の妖精を、ルーグ様は闇の大妖精を、シャロン様は土の大妖精を召喚したそうですよ!他にもエポナール伯爵家のリーズレッド様が風の大妖精を召喚したそうです。だから今年のSクラスはこれまでで最高峰の魔術師が揃ったと大盛りあがりです。でも、、、困ったことがありまして。」
と言われる。
「えなに?」と聞くと
「水の大妖精の召喚者が出ていませんの。他の学年というのも可能性としてありますけど。前の召喚者である方が呼んでも返事が来ないそうです。となればもう違う召喚しているようなのですが、、、。」
それを聞いて、へえと思った。まあ庶民の私には関係ないことだ。と聞き流していた。
午後の授業が始まると、先生が「急だが今度他クラスと合同で魔法の森に行き、魔獣を狩ることになった。チームはこちら側が勝手につくる。楽しみにしといてくれ。」と言われた。
それを聞いたクラスのメンバーの反応はそれぞれだ。やはり実戦で戦ったことがない人が多いのだろう。私はウキウキするのと同時に少し緊張した。
クラスではオールパーフェクト魔術師であることを内緒にしているし、ローズマリーにも言っていない。
きっとみんな風の属性しか使わないと思っているだろうからだ。上級魔法を使ってもバレる。かなり使える魔術が限られてしまうのだ。心配事が増えた。
午後の授業では魔術の中でも身を護る保護魔術を中心に習った。
水の属性の子はウォーターシールド、火の属性の子はフレイムバリアなど。
ローズマリーは風と土の属性が使えるので風と土の合同結界を使っていた。
「クライメイトシールド」
このクラスでは少ない合同結界でみんなの視線を集めていた。というか今更だけど本当に私って規格外だと思い知らされた。本当に今更だけど。
私はというものひっそり風の属性の結界をつかった。
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