第六十五話 市場での出来事③
俺の親友が「虹色に光ったって、どんな人だったんですか?」と聞いた。
聞かれた少女は首を傾げて、困ったような顔をした。まあ、顧客の情報は出せないだろう。
俺が「その人はかなり魔法が得意なのではないですか?」というと、
彼女は「はい。すごい方ですが。」といった。
親友は「全属性が使える方なのではないですか?」と聞くと、
彼女は本当にキョトンとした表情になった。
「水属性と、風属性が少し使える方です。」といった少女に対し、
親友が「この玉は、その、、、。属性によって色が変わるのですよね。」というと、
彼女は頷く。
彼女が補足のように言った。
「この玉は姉、あ、作った人曰くなんですけど、属性だけでなく、性格も出るようです。」といった。
「性格?」
「はい。よく私もわからないんですけど、作った人曰く、その人が力を込めることで、玉自体に魔力が入っていて、本人の意志によって色を変えることができるんです。大きく色を変えられるのかわかりませんが、
色が薄くなったり、ですかね?ちょっとよくわからないんですけど。」
今、彼女が姉って言いかけたような気がする。お姉さんが作っているのか?
彼女は商家のようだが、魔法の力があっても別に、、、、。いらないのか。
それに、この地域は今まで危なかったのだから、冒険者用に作ったのもあり得るか。
「これって、もしかしてこの村の人が皆さん自分を守れるようにって作られたものですか?」と俺が言うと、彼女は驚きの声を発す。
「よくわかりますね。そうです!」という彼女は
「一人でも人を助けたいって思いが詰まっているって聞きました。その、あまり、この玉に興味があっても作った人しかわからないので、すみません、質問に答えられなくて。」とちょっと悲しそうな顔をする。
それほど、客の思うものを探したいという思いが伝わってくるような気がして、いい姉妹だなと思った。
人を助けたいと思い、自分ができることをするお姉さん。
客のためにできることをしたいと思う妹。
俺の親友は「別にいいですよ。企業秘密とかもあると思うのに、教えてくれてありがとうございます。
これ、5つください。」といったのを聞いて、
俺も「これ4つください!」というと、
彼女は笑って「ありがとうございます!」といったのだった。
一応ネタバレではありますが、
店員=ファリナ妹です。あとで、彼女の話が入ったあと、学園生活に戻る予定です。




