第六十話 雷魔法とファリナと。
リット視点。
彼女がファリナと出会ったときのこと。
リットが風魔法が好きで極めた理由もわかりますよね?
私がファリナに出会ったのは、小さい時だった。
昔から両親にお転婆と言われた。
両親にとって待望の第一子だったので、当然、両親は私を可愛がる。
私がやりたいことをやらせようとしてくれる。
でも、一応伯爵令嬢。
物心をついてから大きくなっていくうちに、貴族としての礼儀の授業を教えられた。
どんどん厳しくなり、実家から出るのが難しくなった。
あるとき、両親が用事で外出していることがあった。
家の中も手薄になっており、先生が来る前に、近くにあった窓から外出することに成功した。
始めて一人で遊ぶのが楽しかった。
そんなとき、森に動物が入っていくのを見た。
可愛いウサギ。
それを追いかけて幼い私は森に入って行ってしまった。
気づいたときにはもう遅く、自分がどこにいるか分からなかった。
ちょこまかちょこまかと動きながら誰かいないか散策しているうちに、
音がした。
人がいるんだと思いそちらを見ると、
ワームの大群がいた。
気持ち悪くて逃げているときに、ある閃光が走る。
光よ 一直線に相手を切り裂け ライトニングフラッシュ
声がすると同時に、ワームの大群の首が全部切られた。
一瞬のことだった。
「あなた大丈夫?」そういう少女は。
私とあんまり年齢は変わらないはずなのに。
私より光って見えた。
手を出してくれた彼女に、私は
「ありがとう。私はリーズレット!あなたは?」
そう、私が言うと彼女は
「ファリ。よろしくね。」
それが、ファリナとの出会いだった。
私が風魔法を極めようと思ったのも、そのときに出会った魔法がきっかけ。
その時に雷魔法を見て、心が動いた。
私も、この魔法を使えるようになりたい。
そう思わせてくれた。
雷魔法。それは私にとって始まりの魔法。
そして私を変えてくれた魔法。
今があるのも、ファリナにその時であったから。
彼女に出会って本当に良かった。
追記 この国では風魔法の一段階上が雷魔法です。




