第六話 妖精召喚
学校に入って最初の授業はローズマリーの言っていたとおり妖精の召喚をする授業だった。
こういうのは簡単なので担任が教えるらしく、クラスの担任のマシュア伯爵家出身の
イザベラ先生が教えてくれた。イザベラ先生はすごく授業が面白く、元気な先生だ。
先生もこの学校出身らしく、生徒時代はかなりやんちゃで怒られていたらしい。
そんな先生のお付き妖精は風の属性だった。名前はイベだそうだ。
由来は多分みんなが思っている通りだろう。
毎年、初日にやるそうで妖精の強さによって将来が変わると言われているほどだ。みんな気合が入っている。
みんな先生が言う通り「妖精召喚」と言って召喚する。
私は風の属性の中級妖精が召喚された。
私の反対側の横であるネヴァリー男爵家のフローラさんに、
「風の属性ですか羨ましいです。私は水の属性でした。」と話しかけられたので、
「中級妖精でしょう。すごいじゃない」というと、
「兄弟全員風の属性なので私だけ浮く気がして、、、」と言われた。
貴族って大変だなと思ってしまう。そういえばあの人は貴族に嫁いでいたのかもしれないな会いたいなと思ってしまった。
なんだかんだ言って彼女も面白い子で、地元の田んぼを耕していたとか男爵令嬢とは思われないほどパワフルな子だということがわかった。
他にもドリーミン家のリリックくんやアイリッシュ家のマルゴーくんなど色々なクラスメートと仲良くなれて楽しい時間になった。