第五十六話 リットとの茶会
「ファリナ、久しぶり!」
「うん。久しぶり。」私をファリナと呼んだのは、私の幼馴染であるリット。
「忙しくないの?」というと、
「ううん。でも、ファリナとあいたくて、、、、。」
「そう。高位貴族が来ているって噂あるみたいだけど?」
「ああ、来てるよ。皇太子さまとかアレクさまとか。」
「そっちに付いて行かなくていいの?」
「別にいいのよ。ってか、私にあんまりついてこられたくないみたいだし。」
「、、、、、、、。」
「ファリナ今こう思ったでしょ!可哀想って。」
「よくわかったね。」
「気の毒そうな顔で見ないでよ。」
「だって気の毒なんだもん。」
「、、、、、。もう!彼らが来たのは魔獣の出没について!」
「ああ、、、、、。」
「だから、凄腕の冒険者を教えてって聞いてきたわけね。」
「そう!って、凄腕冒険者?誰のこと?」
「さあ。」
「もう!教えてよお。」
「それはそうとして、呼んだ理由は?」
「ない。強いて言えばファリナと遊びたかった。」
「はあ。そんなもんだと思った。帰る。」
「ちょっと。待ってよ。」
「そうだ、聞いてみたいことがあるんだった。」
「なに?」
「貴族に詳しい?」
「は?」
と的外れの質問にびっくりしたようだった。
話し方を変えよう。
「って置いといて、単刀直入に聞く。病弱とかで療養しているって言われている貴族の娘ってどれぐらいいる?」
「結構いるんじゃない?」
「具体的に。」
「聞いたことあるのは、ユレノー伯爵家の長女。スナス伯爵家の次女。アンデルノ男爵家の三女、、、、。」
「ちょっとまって、その中に、私達より5つぐらい下で、私達と同じぐらいの兄がいる人いる?」
「随分具体的ね。なにかあるの?」
「まあ、ある理由で知り合った少女に魔法を教えているのだけれど、ワケアリみたいなの。」
もちろんラヴィのことである。
「訳あり?」
「よくわからない小さなお屋敷で暮らしてる。」
「それは随分ワケアリね。」
「でも、本当のお兄さんがいたの。」
「はあ。」
「で、よく来るわけ。」
「で?」
「めんどくさいんだけど、偶に俺にタメ口で言うんなんてとかホラ吹き上がるからー。」
「で?」
「一応知っておこうと思って。」
「ほう。で、どれぐらいの貴族?」
「知らん。」
「分からないの?」
「でもさ、あんなこと娘にするなんて上位貴族じゃないでしょ。」
「それはそうだね。」
「だから高くても中位貴族予想。」
「了解。調べとく。」




