12/99
第11話裏話
俺が図書館で本を探しているとき、ある少女を見かけた。
彼女は茶色い髪と目をした少女だった。見た目からして野暮ったいのできっと平民だろう。
その子は手を伸ばして本を取ろうとしていた。身長が足りなくて必死につま先立ちをしている。
彼女が取ろうとしている本を取ると、その本が歴代の大妖精使い魔術師が書いた本であると気づいてびっくりした。なんでこの子はこれを読みたいんだ。と。彼女の見た目的にCクラスで多分同い年。
興味本位で彼女が読めるような本ではないと忠告したが彼女はこれが読んでみたいと言っていた。
俺を見ても動じない精神力。大体の人は闇魔法を怖いと行って逃げていくのにそれもない。
普通、魔法本なんて庶民が手に入れられるわけがない。だが彼女は趣味といっていた。きっとかなりの魔法本を読んだことがあるのだろう。この子はどういう子なんだと少し興味がわいた。
名前を聞こうと思うと、立ち去ってしまった。一体どういう少女なのか調べる価値がありそうだ。