第十話 ある日の夜
記念すべき十話です!いつも見てくれている皆様ありがとうございます!
今日もローズマリーと帰ったら本部で作戦会議をすることになった。(本部とは寮の部屋のこと)
まず私は貴族の知り合いがほとんどいないので、貴族であるローズマリーに前提のことを教えてもらう。
「まず、目をつけられないようにすることよね。で、少しでも不可解な行動は避けること。多分SクラスAクラスのみんながかなり倒してくれると思うから、私達は後ろで援護射撃がメインだろうね。足を引っ張らないようにすることが大切かな。最悪首が飛ぶからね。本当に気をつけないといけないよ。」
「それだけでいいの?」と答えると、
「うん大丈夫だよ!なんとかなると思う!」と言われ一段落した後、ローズマリーに
少し気になることがあるのだけどと聞かれた。
「なに?」と聞くと、
「ファリナって貴族の知り合いこの学校に来るまでいなかったのですか?」と聞かれた。なんだそういうことか。
「ああ、ひとりだけいたよ」ここで嘘を言ったらいけない気がしたし、いつかばれる気がするので、本当のことを答える。
「え、どんな人?」と聞かれた。
「同い年の子でね。時期が来たら紹介するわ。私の親友なの。」と抽象的に言っておいた。すぐに誰かは気づかれないだろう。
「えめちゃくちゃ興味あるんだけど、学校で仲良くしないの?」と返された。確かに仲良くはしていないので意外だったのだろう。
「相手に迷惑かけたくないの。相手は貴族のご令嬢だし。平民それもCクラスの知り合いがいるってあんまりいいふうに取られないでしょ。」
というと、
「そんなもんですよね。大変ですよね。」と返された。え?ローズマリーも貴族だよね?と思っていたのを読んだのか、
「そっか、、、私も色々ありましたからね。また同じようになるのは嫌ですから」
とブツブツこぼし始めた。ローズマリーが独り言をつぶやくのは珍しい。
聞いてはいけない気がしたが、聞きたい気持ちにかられて、
「なにかあったの?」と聞くと、
「母親同士が、仲の良い貴族の知り合いがいまして。同い年なんだけど、異性です。彼はかっこよくて、色々なご令嬢が狙っていたので、仲の良い私が標的にされ、影でいじめられていました。両親が気づいて相手のご両親も知ったことで表立ったことはなくなりましたが。今でもよくにらまれます。」
と言われた。貴族内でもあるのか。怖いなと思ってしまった。お嬢様だと思っていたがローズマリーもかなり苦労してそうだ。
「貴族って怖いね。やっぱり上級貴族とは接点持たないのが一番平民に取ってはいいね。でもローズマリーも気にしないで学校生活おくろ!私が守るから!」
と元気づけるようにローズマリーにいうと、
「ありがとうファリナ。頼りにしています」
そう言って笑った明くる日の晩のことだった。