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#103 異世界転生

 それを本当に「睡眠」と言ってよいのかはわからない。

 でも幾度となく頻繁に襲い来る睡魔のような何かに呑まれている間のことを、俺はそう呼んでいた。

 「睡眠」から覚めると、再び思考がクリアになる。

 だがそれは通常の思考とは違う気もしていた。

 本来の思考ならば、その思考から派生した思考へと繋がってゆくのだが、この「思考」はそうではない。

 なんというか、立ち止まる印象。

 その代わり、立ち止まった「思考」には、少し待っていると「馴染む」感じがした。

 「馴染」んで初めて、次の思考へと移れるのだ。そしてそこでまた「思考」が立ち止まり、「馴染み」、また次の「思考」へ。

 その繰り返し。

 「馴染む」前に次の思考へと移ろうとすると、思考が「転び」そうになる。

 一歩。

 一歩。

 一歩。

 一歩。

 一歩。

 一歩。

 長く、地道な一歩を数え切れないほど重ねて、疲労が溜まったくらいのタイミングで、「睡眠」に呑まれる。


 「睡眠」の中で、俺は毎回「夢」を見た。

 普通の夢とは違うそれらの「夢」は、まるで映画のように、俺の自意識は反映されず、ただただシーンを観させられている感じ。

 どの「夢」にも共通点があって、そこには必ず丈侍(じょうじ)が居た。

 俺と丈侍の思い出。

 その思い出の中の「俺」に、俺の視点がある感じ。

 ただ、俺の記憶にある思い出とは若干違うことがあって、なぜかそこに、思い出の中には居ない人物が混ざっていた。


「武装した若者Cは利照(としてる)のキャラに向かって出来の悪い槍を突き立てようとした……d%ロールは七十八。外れたようだね。Cは小さな声で悪態をつくよ」


「っぶね! そいつに片手半剣(バスタードソード)の片手持ちで反撃。それがファンブらなかったら接敵中のDに円盾(ラウンドシールド)でシールドバッシュ。ノックバックを狙います!」


「じゃあ俺は行動順位を兄貴の後までずらして、Dに対して戦闘用投網キャスティング・ネットで無力化を試みます! うまく無力化できたらそいつに接敵して喉元にナイフを突きつけて戦闘を辞めるよう叫ぶ」


「行動後の接敵は、事前に準備していた移動ならば移動力半分の端数切り捨てになるけど、届くかい?」


「届きます!」


「おおっ、さすが英志(ひでし)! 計算に抜かりはないねっ!」


「まあいいだろう。ただし、喉元ナイフは次ラウンドにしてくれ」


「殺さない作戦? じゃあ俺は、片手槌(メイス)で峰打ち!」


「おいおい昏陽(くれひ)、鈍器の峰打ちは通常攻撃だぞ?」


「手加減を行いたいなら、軽減したいダメージの五倍を命中判定にペナルティとして与えること。ただし、軽減ダメージがダメージロールを上回った場合でも、最低ダメージが一点は発生する」


「マスター、弓でも手加減って出来ます?」


「飛び道具の場合は、致命傷を避ける部位への命中判定、かな。命中判定の難易度は上がるが、命中身体部位を特定できる」


「じゃあ、Aの右脚を狙います……命中はd%で十二! これ、クリティカってるっぽい?」


「ダメージ二倍適用。Aはつんのめって転倒。そのダメージロールだとかなりの大ダメージだね」


「丈侍が普通に射撃してたら殺してたかもじゃん!」


 皆で笑っている――これはアレだ。丈侍たちと|TRPG《テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム》をやり始めた頃の初期のトラウマシナリオのやつ。

 商隊に護衛を頼まれて、襲ってきた野盗を返り討ちにした――と思ったら、実はその商隊ってのがある村から不当に財宝を奪った悪党どもで、襲ってきた野盗だと思い込んでいたのが、被害にあった村の若者有志たちで――最終的には悪党を成敗して村に財宝を返せはしたんだけど、死者を簡単には復活させられないシステムのやつだったから、ゲームの中の話だとはいえ、しばらく凹んだんだよな。

 でもこの「夢」では、生け捕りに成功して、若者たちの言い分をこっそり聞いて、「追い払った」ことにして、国境を越える前の最後の町で足止めして、領主様に訴え出てもらって、なんとか平和的に解決した。


 あんときのマスターは丈侍の親父さんで、プレイヤーは丈侍と昏陽の幕道(まくどう)兄弟、そして俺――だけ。

 そこに英志は居なかった。

 確かに英志の性格なら、返り討ちよりも捕まえて情報を聞き出そうとする気はする。

 あの場に英志が居たなら、トラウマな結末は迎えなかった可能性は高い。

 実際に英志とも一緒に遊べていたら、こんな風に楽しかったんだろうな。

 それに、「夢」の中とはいえ、英志の笑顔を久々に見れた気がする。


 しかもその「夢」だけじゃなかった。

 俺と丈侍の様々な思い出の中に、もしも英志が混ざっていたら――そんな「夢」がとても多かった。

 さすがに学校行事の思い出には学年の違う英志は登場しなかったけれど、でもなんかそっちはそっちでなんか妙に手をつないだりしてた。

 俺と丈侍が。

 なんで手を?

 これは「夢」だから、そういうこともあるのかな、なんて思いながら観ていた。

 嫌な感じはしなかったけど、でもなんか英志に隠れて丈侍と手を繋ぐのが何だかすごく悪い気がして、それがなんともモニョモニョした気分だった。


 途中から「夢」の内容が変わった。

 俺の記憶に全くない思い出。

 そこで俺たちはゲームを作り始めた。

 いつか一緒に作ろうと言っていたゲーム。

 英志はなぜか学校に行かず、ずっと部屋にこもっていて、そこに丈侍や、ときには昏陽までが来て、一緒にゲームデザインの話をしていた。

 丈侍と俺とでシステムやシナリオを作って、昏陽が絵を描いて、英志が曲を付けて、あと全体的な監修もしてくれたな――ああ、地球で、あの先にこんな未来があったのなら、こんなに嬉しいことはなかったのに。


「利照、とうとうできたぜ」


 もう数えていない百回以上めの「夢」では、それまでとは雰囲気がまるて違っていた。

 どこかの墓地。

 丈侍と昏陽と英志とが墓地で揃っていて、一つの墓石の前でノートパソコンを開いていた。

 ずっと一緒に作ってきたゲームが、その画面に表示されている。


「けっこう評判いいんだぜ」


 「良かったな」と言おうとして、「夢」では声が出ないことを思い出す。

 居つ頃からか、「夢」の中で俺は一言も喋っていない。

 というか、シーンの中に「俺」自体が居ない。


「迷ってたタイトルも決まったよ。ホルトゥスって言うんだ。ラテン語で庭って意味でさ。本当は箱庭にしたかったんだけど、ラテン語文化圏にそういう文化はなかったし、ゲームタイトルが長すぎるのも覚えが悪いからな。それに……」


「丈侍の夢に兄貴が出てきて伝えたってんだろ? だからイヤとか言うなよ?」


 伝えた?

 俺が?

 ああ、もしかしてこれは、この「夢」は――俺の魂が、地球に戻ったってことなのか?

 広がりかけた喜びや安堵よりも大きな感情が、突如として俺の魂の中で存在感を強く放った。

 地球に戻りたくない、という気持ち。

 俺には、逢いたい人が居る。悪いけれど、丈侍や英志たちよりも。

 その人を守りたくて、笑顔を見たくて、抱きしめたくて、まだちゃんと「好きだ」って伝えられていなくって。


 不意に引っ張られた。何に、かはわからないけど。

 「睡眠」が終わる感覚。

 ただ、それでも俺の中にはどこかで丈侍と「まだ繋がっている」ような、そんな気持ちが残っている。

 かつてリテルと繋がっていたときのような。


「めっ、目を覚ましたですっ!」


 どこかで聞いたことがある声。

 目を?

 閉じていた瞼を開いてみる――歪んだ世界――まるで、水の中のような――いや。実際に水の中に居る?

 そのとき、急激に喉から入ってきた液体に、むせた。

 いやそんな生易しいものじゃない。水が、肺に、苦しい。このまま溺れて死ぬのか?

 なんだこれ、どうなって――誰かの「割るよ!」という声が聞こえて、俺は意識を失った。




 目を開く。

 今度は水の中じゃない。

 左手を誰かが握りしめている――その誰かと目が合った。


「トシテルっ!」


 ルブルムだった。


「お帰り、トシテル!」


 ルブルムの瞳は潤んでいる。

 記憶がちょっと混乱していたが、すぐに思いだした。


「ただ、いま、ルブ、ルム。また、せた、ね」


 舌が思うように動かない。


「トシテルのことを考えながら待っていたから、一緒にいたのと同じ」


 その言葉を聞いて、思わずルブルムを抱き寄せ――ようとして、右手を誰かが握りしめていることにも気づく。

 マドハトだ。

 でも、マドハトには悪いけど、俺はルブルムを抱きしめたくて、右手を引き抜こうとするが、ぴくりとも動かない。

 右手だけじゃない。全身に、力があまり入らない。

 ルブルムが持ち上げ握りしめている左手をよく見ると、やたらと細い。

 これ、俺の腕?


 混濁していた記憶が徐々にはっきりとし始める。

 そうか、俺はずっと運動していなかったから。

 筋肉の発達が足りないのか。


「あっ、トシテル起きたの? やったー! ねっ、トシテルは弟だよね? あたし、おねーちゃんだよね?」


「トシテルの魂は私と同い年。アルブムは末っ子のまま」


「えー! ずるーい!」


 この声は――アルブム?


「おっぱいの大きさだったらもうルブルムのを抜いたのにっ!」


 そう言われると、記憶の中のアルブムよりも少し背が伸びてる。


「それは、そう。私も成長、止めてたから」


 ルブルムがカエルレウム師匠のように成長を止めると言っていたアレ、実行したのか。

 アルブムは口をとがらせつつ部屋を出てゆく。

 ほどなくして、カエルレウム師匠とディナ先輩が入ってきた。


「トシテル、随分細くなったな。当分は修行漬けだぞ」


 そう言いながらもディナ先輩の目は優しい。


「ディナ、精霊について確認してほしい」


 カエルレウム師匠は俺を見つめる――『魔力感知』で触れられている感覚。ああ、そうだ。『魔力感知』。かなり長いこと、忘れていた気がする――集中する。

 ホッとする。

 『魔力感知』を使えることに。

 寿命の渦(コスモス)を操作できることに。

 そして、俺の素の寿命の渦(コスモス)が、「∞」の形ではなく、普通の猿種(マンッ)になっていることに。

 実際には、若干、異なるんだけど。

 そうか。これが、アールヴ混じりってことなんだろうな。


「トシテル、見えるか? ボクの守護精霊(ジニー)が」


 ディナ先輩の方を見る。

 白い、くるくると回る靄のような何かがディナ先輩の頭の周りを漂っている。

 寿命の渦(コスモス)は感じない存在――まるでポーみたいな。


(トシテル)

(ポーか?)

(ソウダ)

(一緒に来てくれたのか?)

(ケイヤクハ、カラダデハナク、タマシイト、オコナウ)

(そうか。ありがとう。これからもよろしくな)

(ヨロシクダ)


 思考はどもらずに会話できるのか。

 口頭での会話の方は、これから練習しまくるしかないんだろうな。


「しろ、いの、が、くる、くる、と、まわ、って、いま、す」


 舌だけじゃなく、顎もすごく疲れる。


「そうだ。それが風の精霊だ。意識をずらせば半透明になる」


 意識をずらす――それがどういうことかはわからなかったけれど、俺がさっきポーのことを考えたとき、白みが薄くなったのが、そういうことなのかな?

 じゃあ試しに、ルブルムに意識を集中すると――ああ、本当だ。

 精霊を意識すると色が白に近くなる感じか。


「他の精霊は見えるか?」


 上半身を起こすのを、ルブルムとマドハトが手伝ってくれる。

 タオルケットからはみ出ている自身の足先を見る限り、リテルよりも一回り体が小さい。

 筋肉量ばかりか、身長も。

 でも元の世界の俺の体には近い印象――いやそんなことよりも精霊。


 俺の足元に、何か白いものが居た。

 大きな餅のようなそれは――俺のつま先をさするように撫でた。


「つま、先を、さす、って、いま、す」


「それは、精霊に認められたということだ。トシテルがそれを受け入れるなら、契約は成立し、守護精霊(ジニー)となる」


「どう、や、って」


「互いに触れあえば、わかる。これは言葉では説明できない。契約できればそれとわかる」


 俺は右手を、足元の精霊へ伸ばそうとする。

 マドハトが手を放してくれたが、俺の指先は足元までは届かない――が、向こうの方から俺の脚の上をコロコロと転がるように近づいてきてくれた。

 そしてその先端が伸びて俺の指先に触れる。

 こんなシーン、地球の何かの映画で観たっけ。


(ナマエ、ホシイ)


 ポーとはまた違う声が脳内に直接響いた。

 ポーはシャープな声だけど、こっちはゆったりとした優しい声。

 なるほど。こんな感じなのか。

 ポーとの契約を経験していたからか、状況がすんなりと把握できる。

 でも精霊っていっぱい種類がいるって聞いている。

 ディナ先輩が契約しているのは風の精霊って言っていたっけ。


(何の精霊か教えてもらってもいいかな? それに関連した名前にしてあげたい)


 今度は言葉じゃなくイメージが流れ込んできた。

 土とか石とか地面とか。


(ダイチ。俺が生まれた世界の言葉だけど、どうだい?)


 頭に浮かんだ言葉をそのまま告げる。


(キニイッタ)

(よろしく、ダイチ)

(アナタ、ハ、ナンテ、ヨバレタイ?)

(トシテル)

(ヨロシク、トシテル)

(よろしく)


「契、約、でき、た、み、た、い」


「それは良かった。今日はもう休め。しばらくは体の使い方を取り戻すことに専念しろ」


「あ、り、が、と」


 「うございます」まで続けたかったのだけど、自分の舌と顎がついてゆかない感じ。

 やがてルブルムとディナ先輩を残して皆、部屋から出ていった。


「しゃべらないで良いから聞け」


 ディナ先輩が俺の頭を撫でてくださる。

 その手から慈しみが伝わってきた。

 さらにはアールヴの子守唄まで歌ってくださる。ディナ先輩がお母様から伝えられた歌。

 不思議なメロディのリズムに合わせて精霊たちが踊る。

 きっと精霊たちが喜ぶリズムだからこういうメロディになっていったんだろうなぁ。

 ぼんやりと微睡(まどろ)む。

 今回は、「夢」を観なかった。




 目覚めると目の前にケティが居た。

 記憶のケティよりもちょっと大人びた感じで、小さな赤ちゃんを抱っこしている。


「なんか不思議な感じ。こんな大きな子に母乳をあげるだなんて」


 それからの数日間は三食、ケティの母乳を吸わせてもらった。

 俺の体は二年ちょいの歳月をかけ、十三歳――十進数での十五歳まで成長していたが、今までずっと子宮を模した巨大な水槽の中で成長していたため、筋肉の成長ばかりか免疫機能まで最低限の状態で、ちょうど子供を生んだばかりで諸事情も知るケティが、俺への食事提供を申し出てくれたそうだ。

 最初は緊張したものの、空腹を満たすために俺はケティの母乳をありがたく頂戴した。

 その後、何日かは熱が出て寝込み、ケティの母乳に加え、ディナ先輩が口に含んだスープも飲むようになった。

 この体を作る前、腸内細菌なんかは分けてもらうしかないのかな、なんて話をした記憶がある。

 ディナ先輩は本当に、母親であるかのように俺に接してくれている。


 俺の新しい体はホムンクルスだ。

 ただしホルトゥスで一般的にホムンクルスと言われている製法ではなく、カエルレウム師匠の独自研究の、ほぼ体外受精に近いアレ。

 ルブルムやアルブムは、カエルレウム師匠が自身の卵核をベースに他の魔男(マグス)から精液を搾精して体を作ったが、俺の場合はディナ先輩が卵核を提供してくださり、しかも精液はケティがリテルのを搾ってくれた。

 俺はまさしく転生を果たしたわけだ。地球に戻らず、異世界のままで、だけど。

 最初はカエルレウム師匠が卵核を提供なさるおつもりだったようだが、ディナ先輩が「アールヴの血を受け継げるか試したい」とおっしゃってくれたおかげで、そこへ落ち着いた。

 でも真意は、俺とルブルムが結ばれることを許してくださった、そんな気がする。この世界(ホルトゥス)でも、兄弟姉妹での結婚は避けられているから。


 カエルレウム師匠は以前、ホムンクルスを造った際に、「寿命の渦(コスモス)が宿る瞬間」というのを記録しており、精液と結びついた卵核が最初に細胞分裂する瞬間なのだとおっしゃった。

 そこで、受精卵の一番近くに俺の魂をあらかじめ配置しておいたところ、新しい別の命ではなく俺の魂と寿命の渦(コスモス)が繋がったのだと、教えてくださった。

 処刑人(エクセキュートレス)がやっていた「魂を寿命の渦(コスモス)で包む」というあのやり方で俺の魂のみを最低限の寿命の渦(コスモス)で包み、それをポーの力を借りて卵核の近くまで運んでおいたのが、うまくいったようだ。

 巨大な疑似子宮水槽の中で、体が変な状態で固まってしまわないよう、カエルレウム師匠は「かきまぜる」と表現されていたが、肉体を外から刺激して動かすことをやってくださっていたらしい。

 だから目を覚ましてすぐ、あんなにもたくさん喋れたのかも。


 わずか二年でここまで成長できたのには、ウォルラースから奪った魔法品に格納されていた魔法『身籠りの祝福』の思考が役立ったとか。

 あの旅は大変な旅だったけれど、結果的に見れば、俺がこうして新しい体を得るために必要な要素を手に入れるために必要な旅だったとしか思えない。

 ここ(ホルトゥス)に神様は居ないけれど、何か大きな存在が助けてくださった、そんな気さえする。




 それからの二年で俺は体を鍛え、契約精霊ダイチとも仲を深め、魔法を、それ以外にも様々なことをも学んだ。

 リテルとケティの間に第二子が生まれた頃、俺は正式にカエルレウム師匠から魔術師免状を与えられた。

 そしてフォーリーにあるディナ先輩のお屋敷で、正式な魔術師となったお祝いと、ルブルムとレムとを花嫁とした結婚式と、それからナイト商会フォーリー副支店長就任祝いとが行われた。


 ちなみにマドハトとレムもナイト商会フォーリー支店で働いている。

 ルブルムもナイト商会で働きたがったのだが、今回の旅での功績と、スノドロッフ村の子どもたちが(さら)われたのを解決した功績がクスフォード虹爵(イーリス・クラティア)様に認められ、魔術師組合のお偉い地位を与えられてしまった。

 だがそれはそれで面白い発見が毎日あると、仕事を前向きに楽しめてはいるようだ。

 モクタトルが自分と同じ王立魔術研究機関に就かせようと画策していたので、それへの牽制も含めてのことだとディナ先輩が教えてくださった。

 そういえばルブルムは、俺の体が成長するまでの間、カエルレウム師匠の魔法で成長を止めていたが、それは老いたくないとかの理由ではなく、「俺の居ない時間は過ごさなかったことにしたい」という想いかららしく、俺が新しい体で意識を取り戻したあとは、成長を止めるのをやめた――というのを後から聞いた。

 なんというか健気で、大きな愛を感じて、胸がいっぱいになって、その夜は夜が明けるまで愛し合った。

 そのときは俺とルブルムと二人きりで。

 というのも、普段は三人で一つのベッドに寝ているから。

 レムとは、本当はそういう仲にならないつもりだったのだが、ルブルムの方から三人で暮らしたいと申し出があって、一緒に暮らすうちに、寝室を出てこうとするレムへルブルムが手を伸ばしたのがきっかけ。

 俺の体が出来上がるまでの間、「三人での生活」について、ずっと二人で話し合っていたらしい。

 かけがえのない二人を、二人とも、ちゃんと大切にする覚悟でいる。


 カエルレウム師匠は相変わらず、寄らずの森の居付き魔術師として勤めている。

 いまだその下で魔術師としての修行を継続しているアルブムは、俺のホムンクルスの体が出来上がるまでの間、プティに餌をあげていてくれた。

 そのため今ではすっかり俺よりもアルブムに懐いてしまったプティは、カエルレウム師匠のもとでのんびりと暮らしている。


 ディナ先輩――肉体的には母親同然なのだが、「先輩のままでいい」とおっしゃるので、今でも「ディナ先輩」呼びなのだが――は、いまや完全にフォーリー娼館街のボスとなり、実務はウェスさんと、そしてロズさんが補佐として動いている。

 実はディナ先輩が、あの襲撃事件で焼けたエルーシの遺骨を持ち帰っていて、それをロズさんに渡したことで信頼の絆は深まったらしい。処刑人(エクセキュートレス)を騙すときも、ロズさん自ら体を張って役目を引き受けてくれたとのこと。


 リテルは狩人を続けつつ、プリクスさん――ケティの親父さんに弟子入りして鍛冶も習い始めた。

 リテルの兄のビンスンも、リテルとケティが結婚した同じ日に結婚し、今では子供も生まれ、ストウ村は随分と賑やかになった。


 エクシ(クッサンドラ)は、アイシスでエリナと一緒に小さな居酒屋を始めた。

 とある魔法的な罠によってエクシを体が入れ替わったと肝心の部分を濁しはしたが、エクシ本人はもう死んでしまったことを真面目に告げたそうだ。それでも、エリナが店を出す資金などを提供したこと、そしてクッサンドラが元々もっていた優しさとで、今は相思相愛でうまくやっているそうだ。


 チェッシャーと、クラーリン、そしてすっかり元気になったグリニーさんたちは全員、ナイト商会のアイシス支店で働いている。

 アイシス支店長となったクラーリンは、今や一児の父。

 「私も結婚したい」が口癖のチェッシャーからは、最近新しい恋人ができたと報告があった。今度こそ長続きすればいいけど。


 フラマはウォルラースの洗脳がすっかり解けて、今はギルフォドでオストレア(フトゥールム)と共にメリアンのもとで戦闘技術を高めている。

 そのメリアンは現在、ラビツとの間にできた子供を絶賛子育て中。傭兵部隊の特別顧問というか教官として、傭兵の皆さんたちをビシバシ鍛えているとのこと。

 傭兵部隊の大隊長にはラビツが正式に就任したそうだ。他の「ヴォールパール自警団」の方々も、各班の班長をなさっているとか。


 処刑人(エクセキュートレス)については、彼自身の一族への虐殺も含めて過去の罪の数々が明らかとなり、改めて死罪が言い渡されたため、俺たちはお咎めなしだったどころか、屋敷への侵入ルートを作った痕跡が認められたので、彼の一族の遺産をついだ遠縁の者から多額の慰謝料を支払われもした。

 それらは魔石(クリスタロ)で支払われ、俺の新しい体を成長させるのに大きな足しとなった。

 彼の部下だった(ラーナ)(ピスシス)だが、暴走した子豚(ポルチェールム)の性的暴行から俺が彼女らを守ろうとした意図は伝わっていたようで、寿命提出により罪を償った後は俺に仕えるとか言い出した。

 そう言われてもディナ先輩の目を抉ったあの記憶が残っている俺が日常的に彼女らと接し続けたら精神的に疲労が蓄積しそうだし、丁重にお断りさせてもらった。代わりにギルフォドの傭兵部隊を紹介し、二人はいまオストレア(フトゥールム)の班に所属している。


 丈侍の「夢」を観る回数だが、最近はかなり減った。

 それでも心のどこかで丈侍と「繋がっている」という感覚は消えていない。


 唯一の心残りは、タールの『魔動人形』が一体、ギルフォルド王国にまだ残っていることだが、今度、ナイト商会のギルフォルド公益ルート開拓の名目で、ギルフォルドへと旅立つことが決まった。

 オストレア(フトゥールム)との約束を果たすため、そして万が一、タールに顔を覚えられているリテルへ危険が及ぶことがないよう後顧の憂いを断つために。

 ただまあそれは、別のお話。




<第一部 完>


● 主な登場者


有主(ありす)利照(としてる)

 アールヴの血を引く猿種(マンッ)のホムンクルスとして転生した。現在はトシテルと名乗る。ナイト商会のフォーリー支店の副支店長。カエルレウムより正式な魔術師免状を与えられた。レムールのポー、土の精霊ダイチとも契約。


幕道(まくどう)丈侍(じょうじ)

 小三から高一までずっと同じクラスの、元の世界で唯一仲が良かった友達。交換ノベルゲームやTRPGでよく遊んだ。

 彼の弟、昏陽(くれひ)に両親も含めた家族四人全員が眼鏡使用者。実は利照への秘めた想いがあった。現在は英志と仲が良い。


有主(ありす)英志(ひでし)

 利照の一つ違いの弟。音楽の才能があり要領も良くイケメンで学業もスポーツも万能。実は兄さん大好き弟だった。

 幼い頃は仲良かったが、ハッタを拾ってきたあたりから当たりが強くなった。現在は丈侍と仲が良い。


・プティ

 ロービンからもらったドラコの卵を、リテル(利照)が孵して生まれてきた。リテル(利照)に懐いていたが、トシテルが新しい体を造られている間、アルブムが餌をやっていたため、すっかりアルブムに懐き、今は寄らずの森に棲む。


・ポー

 『虫の牙』でディナの体に強引に封印されたレムール。リテル(利照)の体に移った後、タールへの復讐という意識で和解し、正式な契約を行った。契約は肉体ではなく魂との結びつきなので、現在はトシテルと契約中となっている。


・ダイチ

 トシテルがアールヴの血を引いたため、見えるようになった精霊。土や岩や大地の精霊っぽい。トシテルと契約した。


・リテル

 利照がホルトゥスで転生した肉体の持ち主。現在は意識を取り戻し、ケティと結婚し、二児の父。マクミラと共に狩人を続けつつ、ケティの父プリクスにも師事し、鍛冶を学んでいる。トシテルの体を造るための精液を提供した。


・ケティ

 リテルの幼馴染の女子。猿種(マンッ)。黒い瞳に黒髪、肌は日焼けで薄い褐色の美人。胸も大きくリテルとは両想い。

 リテルと結婚し、現在は二人の子供を子育て中。トシテルが目覚めた直後、母乳を提供した。


・マクミラ師匠

 ストウ村の住人。リテルにとって狩人の師匠。猿種(マンッ)の男性。かなりの紳士。実績紋持ち。

 出身はストウ村ではなく、若い頃は定期便の護衛をしながら旅をしていた。


・カエルレウム

 寄らずの森の魔女様。深い青のストレートロングの髪が膝くらいまである猿種(マンッ)

 ルブルムとアルブムをホムンクルスとして生み出し、リテル(利照)の魔法の師匠となった。


・ルブルム

 魔女様の弟子である赤髪の少女。整った顔立ちのクールビューティー。華奢な猿種(マンッ)

 魔法も戦闘もレベルが高く、知的好奇心も旺盛。現在はトシテルと結婚し、フォーリーの魔術師組合のお偉い役職に就いている。


・アルブム

 魔女様の弟子である白髪に銀の瞳の少女。鼠種(ラタトスクッ)の兎亜種。プティの面倒をみつつカエルレウム師匠の下で日々修行に励んでいる。胸の大きさでルブルムを抜いたのが嬉しいらしい。


・ディナ

 カエルレウムの一番弟子。アールヴを母に持ち、猿種(マンッ)を父に持つ。風の精霊と契約している。

 トシテルの新しい体のために卵核を提供した。


・ウェス

 ディナに仕えており、御者の他、幅広く仕事をこなす。肌は浅黒く、ショートカットのお姉さん。蝙蝠種(カマソッソッ)

 一度死んでおり、自身の肉体と魂とを「ゾンビー」のように結びつけた存在。術者たるディナが死亡すると共に死ぬ。


・マドハト

 ゴブリン魔法『取り替え子』の被害者。ゴド村の住人。犬種(アヌビスッ)の体を取り戻してからは丈夫になった。

 地球で飼っていたコーギーのハッタに似ている。ゴブリン魔法を使える。ナイト商会のフォーリー支店勤務。


・レム

 爬虫種(セベクッ)。胸が大きい。母親は地球からの転生者ミュリエル。トシテルの第二夫人。ナイト商会のフォーリー支店勤務。


・ラビツ

 イケメンではないが大人の色気があり強者感を出している鼠種(ラタトスクッ)の兎亜種。

 高名な傭兵集団「ヴォールパール自警団」に所属する傭兵。二つ名は「胸漁り」。現在はギルフォド第一傭兵大隊隊長。


・メリアン

 ディナ先輩が手配した護衛。ラビツとは傭兵仲間で婚約者。ものすごい筋肉と角と副乳とを持つ牛種(モレクッ)の半返りの女傭兵。知識も豊富で頼れる。二つ名は「噛み千切る壁」。ラビツと結婚し、子育ての傍ら、傭兵部隊の特別顧問として教官を勤めている。


・フラマ

 おっぱいで有名な元娼婦。鳥種(ホルスッ)の半返り。淡いピンク色の長髪はなめらかにウェーブ。瞳は黒で口元にホクロ。

 胸の大きさや美しさ、綺麗な所作などで大人気。父親が地界(クリープタ)出身の魔人。ウォルラースの洗脳はようやく解けた。


・フトゥールム(オストレア)

 鳥種(ホルスッ)の先祖返りで頭は白のメンフクロウ。スタイルはとてもいい。フラマの妹。オストレアは偽名。

 父の仇であるタールの部下として傭兵部隊に留まっていた。現在もフラマと共に傭兵部隊にて戦闘技術を研鑽中。


・オストレアとフラマの父

 地界(クリープタ)出身の魔人。種族はアモン。タールと一緒に魔法品の研究をしていたが、タールに殺された。

 タールの、ギルフォルド王国に居るアモン種族の『魔動人形』が、この父である可能性が高い。


・タール

 元ギルフォド第一傭兵大隊隊長。『虫の牙』でディナに呪詛の傷を付け、フラマとオストレアの父の仇でもある。

 地界(クリープタ)出身の魔人。種族はナベリウス。『魔動人形』はまだ一体残っていて、ギルフォルド王国に居るようだ。


・ウォルラース

 キカイーがディナたちに興味を示すよう唆した張本人。金のためならば平気で人を殺すが、とうとう死亡した。

 ダイクの作った盗賊団に一枚噛んでいた。海象種(ターサスッ)の半返り。クラーリンともファウンとも旧知の仲であった。


・クラーリン

 グリニーに惚れている魔術師。猫種(バステトッ)。目がギョロついているおじさん。グリニーとの間に一子を授かった。現在はナイト商会のアイシス支店長。


・グリニー

 チェッシャーの姉。猫種(バステトッ)。美人。かつて魔術特異症に起因する病気に(かか)っており、命の危機をクラーリンとリテル(利照)に救われた。ナイト商会のアイシス支店で働いていたが、現在は産休中でクラーリンとの間の子供を育てている。


・チェッシャー

 猫種(バステトッ)の半返りの女子。かつてリテル(利照)に告白してフラレた。ナイト商会のアイシス支店で働きつつ、運命の恋人を探しまくっている。


・ナイト

 初老の馬種(エポナッ)。地球では親の工場で働いていた日本人、喜多山(キタヤマ)馬吉(ウマキチ)

 2016年、四十五歳の誕生日にこちらへ転生してきた。今は発明家として過ごしているが、ナイト商会のトップである。


・エルーシ

 ディナが管理する娼婦街の元締め、ロズの弟である羊種(クヌムッ)。娼館で働くのが嫌で飛び出した。

 共に盗賊団に入団した仲間を失い逃走中だった。使い魔にしたカッツァリーダ(ゴキブリ)や『発火』で夜襲をかけてきたが、死亡。


・ロズ

 羊種(クヌムッ)の綺麗なお姉さん。娼館街にてディナが管理する複数の娼館を管理している。エルーシの姉。


処刑人(エクセキュートレス)

 転生者。ディナが管理する寄らずの森の魔女への物資供給や娼館経営等を狙う用心深い人物。

 寿命の渦(コスモス)に加えて自身が宿っているホルトゥス人の魂を消費して強力な魔法を使っていた。死亡。


(ラーナ)

 ディナ邸に居た謎のメイド服な眼鏡美人。緑色の髪の毛はクセっ毛の長髪。処刑人(エクセキュートレス)の元手下。現在は傭兵部隊でフラマの班員。


(ピスシス)

 ディナ邸に居た謎のメイド服スレンダー美少女。褐色肌に黒いストレートの短髪。情け容赦ない。処刑人(エクセキュートレス)の元手下。現在は傭兵部隊でフラマの班員。


・レムール

 レムールは単数形で、複数形はレムルースとなる。地界(クリープタ)に生息する、肉体を持たず精神だけの種族。

 自身の能力を提供することにより肉体を持つ生命体と共生する。『虫の牙』による呪詛傷は、強制召喚されたレムールだった。


・ドラコ

 古い表現ではドラコーン。魔術師や王侯貴族に大人気の、いわゆるドラゴン。リテルはその卵をロービンよりもらった。

 卵は手のひらよりちょっと大きいくらいで、孵化に必要な魔法代償(プレチウム)を与えられるまで、石のような状態を維持する。



■ はみ出しコラム【あとがきのようなもの】

 ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

 ようやく、描き始めた当初に予定していたエンディングにまでたどり着きました。

 「第一部 完」とは銘打ちはしましたが、他に書きたい世界観が幾つもあるため、第二部を書く予定は当分ございません。

 なのでいったん「完結」にさせていただこうと思います。


 書き始めたきっかけについては、#66 のはみ出しコラム【始まりの物語】にて「不思議じゃない国のアリス」というコンセプトを公表していますが、今回の物語についてはストーリーと同じかそれより一歩先くらいのスピードで世界観を構築していきました。

 個人的にはTRPGのシステムを一つ作っているくらいの感覚でした。シナリオではなくシステムを。


 私の尊敬するトールキンさんは、最初にエルフ語とかの言語を作ってから、「じゃあ、この言語を使う種族はどんな暮らしをしているのか」みたいに世界観を作り、その上で『指輪物語』のような物語を作っていったという話を聞いたことがありますが、心情としてはかなりそれに近いと勝手に思っています。

 ただこの方式だと、途中から「もうちょっと派手にしたい」という(作者の)欲求が(自分で定めた)ルールの壁に阻まれる、ということを経験したので、次回作はもうちょっとバカなことも書きたいし、あまり世界設定を先にガッチガチに固め過ぎないように気をつけよう、とも思ったり。ほら、ハンドルにだって遊びは必要ですし。

 あと、世界設定を創るのに夢中になり過ぎて物語が進まなかったりという本末転倒もありました。大筋を決めたら、あまり細部まで作り込み過ぎず、ゆとりを残したまま書き始めるのが、自分にとっては良い方法なのかもしれません。


 さて。

 今回は最後のはみ出しコラムということで、ホルトゥスの成り立ちについてざっくり書いてみます。


 かつて地球には人類を導く存在が居て、その存在は人類に神として崇められていた――この辺りがスタートです。よくある宇宙人が人類を進化させた系ですね。

 その後、人類は「神」の名を用いて争いとか頻繁に起こします。「神」と呼ばれた存在にとってはたまったもんじゃありません。お前らの欲の戦争に自分らの名前を使うなよ、と。何が聖戦だ、と。

 なので地球をミラーリングして二つに分けました。このまま文明が発展してもこんな争いを続けていたら人類は滅びかねない、と考えたわけですね。

 (ショゴちゃんにサイドミラーが付いて、そこに映った夜空に北斗七星を見つけ、星空が反転していることに気づく、という描写は入れたかったのですが、入りませんでした)

 そして「大洪水」というイベントを発生させ、人類を含めた地球の一部の生物を別世界と化したホルトゥスへと移しました。「バックアップ」ということを匂わせる内容は作中にも登場します。

 さらにそちら(ホルトゥス)では「神」という存在が発生しないようにコントロールしました。

 地球に多く居た魔獣や妖精なんかも大部分はそちらへ移りました。「神」という概念を抱えた人類は、今まで「お隣さん」だった彼らを「神の敵」とか「神の使徒」みたいな枠に押し込めようとしがちだったので。

 また、「神」が不在だったため、問題解決を自分たちの手でできるよう、ホルトゥスは「魔法」という力を使い易い世界にデザインしました。

 この物語を構想し始めた頃、実は世界の名前はホルトゥスではなくアークでした。「Noah's Ark(ノアの方舟)」のアークですね。

 ただ、「アーク」という世界名称は既存の幾つかの物語で使われているため、避けた感じです。そのため、物語終盤の「ノアの一族」という言葉が浮いちゃったかもしれません。


 こういう背景があったため、「身体能力は人類とほぼ変わらない」という基本設定ができました。また、魔法にかかるコストについても、「世界を破壊するような強力な魔法は使用しようとしただけで魔法発動コストが足りなくて術者が死ぬ」という基本設定で定めています。

 主人公は試しませんでしたが、核融合なんかは試そうとしただけでごっそり寿命を消費します。


 他にも書き忘れていることはあるような気がしますが、そのへんはいつか第二部で、とお茶を濁して、いったん筆を置かせてください。

 最後に改めて。

 ここまで読んでいただけて、とっっっっっっても嬉しいです。

 ありがとうございました。


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