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エドワード4 / 5話

エドワードは仕事専用の机の上に書類を並べ

一枚を手に取り読んでいた。

全てを読み終えサインをする。


あの日からシャーロットとは話せていない。

避けられても当然だ。


確かに最初の雇うキッカケは似て居たからだ。

シャルに似ているから優しくした訳では無いとは言い切れない。

だけど、シャーロットはシャルだと確信した。

似ているというよりそのものだ。


それだけではない。あの日歌って居たのは

シャルが聞かせてくれた人魚に伝わる歌だった。



伝え方を間違えたかも知れない。

後悔しても遅いが、もしかしたら俺を思い出してくれるんじゃないかと期待してしまったのだ。


怒らせて、悲しませてしまうなんて

そんなつもりじゃなかったのに。



仕事がひと段落した時

扉をコンコンと叩く音が響いた。

返事をすると慌てた様子で使用人が入る。


「エドワード様、お仕事中失礼致します。

シャーロットが倒れました…っ」


「シャーロットが!?」


急いで部屋に行くと

見るからに顔色が悪く青白い。

息も荒く苦しそうで触ると物凄く熱い。


「医者は?」


「今、手配しております」



いつからだ?いつから…







上手く息が吸えなくて苦しい。

瞼も重く、全身が熱い。


指は痺れておりこのまま

消えてしまいそうな感覚があった。


だけれど、エドワードは横にずっと居て手を

握ってくれている。

彼の手が冷んやり気持ち良く心強くもあった。

頼りない事も多いけれど、ほんの少しの事に気付いて大きく包んでくれる様な人だ。



何故、こういう時に気付くのだろう…

いいえ、気付いて良かったわ


私は何をウジウジしてたのかしら

私らしく無かったわ…


エドワードがどういうつもりで

優しくしたかなんて関係無いのよ。


聞いちゃうと、腹は立つけれど

重要なのはそこじゃ無い。



私がどう思って、どうしたいかよ。



シャルじゃ無くても、記憶を思い出せずとも

私を見てくれるかもしれないのに

諦めるなんて出来ないわ…っ


遅くは無い筈よ

これから思い出とか関係とか

そんなのは、今から作れば良いのよ。


頭では浮かんでくる言葉も

口に出す事が難しかった。


「…エドワード…、あのね、ハァ…ハァ」



一言。ただ一言を。



「ハァ…ぁ…のね、…貴方の事が…好き」




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