04話-3
『今まで我慢してきたが、我が主への愚弄許さんぞ!』
ディエゴが殴りかかってきた。
「おらー!」
すかさず、ソウガは避けた。
避けた影響でディエゴのバランスが崩れ、地面にダイブしてしまった。ソウガは、その隙を逃さずディエゴの背中に乗った。
『ワオーン』
ソウガは”咆哮“と同時に”威圧“を行使した。結果、ディエゴは気絶した。
今の、咆哮に気づいたのか。遠くから兵士がこちらに向かって、走ってきている。
「そこの君、これはどういう事態だね!」
1人の兵士が俺に話しかけてきた。
俺はこの男が急に襲いかかってきたと説明した。
しかし、信じてもらえず連行されそうになった。が、
「おい!そいつは悪くねーぞ!」
とどこからか、声が聞こえてきた。
「私も見てました!その男が急に襲いかかってきたのを見ました!」
「そうなのかね?だとしたらすまなかった。しかし、事情聴取のため来てくれないか?」
なぜだろう、疑問形で聞いてきているのにも関わらず、拒否権はないようだ。
でも、俺もこの列をずっと並んでいるのは、少々大変なので、兵士に連行されよう。
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