04話-2
「また、問題を起こす気ですが!」
ミンキが、走りながら言った。
「うるせー!この俺がいつ問題を起こしたって言うんだ!」
ディエゴがそういうと、大きな拳を振り上げ、ミンキの顔を殴りつけてしまった。
急のことだったので、ミンキは自慢の盾で攻撃を防ぐことが出来なく、気絶してしまった。
メリアも止めようとしたのだが、自分もこうなりたくないので、一歩後ずさった。
「おい、ガキ順番を譲れ!聞いてんのか!」
ディエゴがまた、同じことを言った。
「聞いてるよ。」
と俺は答えた。
それが、この男の逆鱗に触れたのか。剣を抜き振り上げた。その剣は所々刃が欠け先端部分は無く、みすぼらしい姿だった。
「オラー!」
ディエゴが、俺目掛け剣を振り下げた。
「キャーー」
メリアが、悲鳴を上げた。
ガキーン
剣が、折れた。いや、正確には切れた。
目の前には、爪で剣を切ったソウガがいた。
『大丈夫ですか主?』
「ありがとう助かったよ。」
『当然の事です。』
「な、なんだ。その犬は!」
ソウガが喋ったことに驚いているようだ。
『今まで我慢してきたが、我が主への愚弄、許さんぞ!』
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