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02話 忠犬登場
「ふぅ、危なかった。“身体強化:大”を掛けておいてよかったよ。でも、これだけの魔法じゃあ身体強化を掛けていない前世の1割しか力が出てないな。それよりも戦闘に集中しないとな。」
両者とも睨みながら、相手の出方を探り合っているようだ。
葉が一枚舞い降りた。それを、開戦の合図かのように、戦闘が始まった。
舞い降りた瞬間。俺は、身体強化をかけられるだけ掛けた。その結果、俺は瞬間移動のようにその場から消えた。
魔獣の方は、俺が消えたから、焦っている。
すかさず、俺は魔獣の背中に回り込んだ。
俺はあることに気づいた。魔獣の背中に星があることに。
「あれ?お前もしかして、ソウガ、なのか?」
「ワフ?」『も、もしかして、主ですか?』
「そうだけど、なんでお前ここにいるの。」
『110年前ここで、主と別れ以来ずっと待っていました。』
「なんてかわいいペットなんだ。」
ソウガの上にいた俺は首を撫ででやった。
『ハァ〜〜。主やえてくだひゃい。』
赤ちゃんどんな顔で、睨んでいるんでしょうね。
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