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おはようジャングル

TS人外娘がディ〇〇バリーして生きる為に四苦八苦する作品が書きたかった。

TS褐色ロリジジイモン娘とかもうこれわかんねえな……。


 目が覚めたら全裸だった。

 あ、いや、目が覚めたらそこは深い森の中であった。

 かなり混乱している。だが、これほど特殊な状況に遭遇すれば、誰だってこうなるだろう。それこそ、パニックになって泣き喚かないだけまだマシなのかもしれない。

 高い木々、苔むした岩や地面、それらに巻き付く蔓状の植物。足元にはシダ系の葉が生い茂り、湿り気を帯びた空気は肌に張り付くようだ。頭の上で、ぎゃあぎゃあと聞いたことのない声で鳥たちが騒いでいる。

 まさしく絵に描いたような熱帯雨林(ジャングル)。そのただ中で、私は目を覚ました。

 全裸で。

 訳が分からない。

 脳裏に過るのは、ここで目を覚ます前、最後に見たあの光景。

 見慣れた我が家の天井、穏やかな日差し、傍らで手を握り寄り添う最愛の人、家族たち。

 九十と六年。

 自分で言うのも何だが、大往生であったと思う。

 好きなように生き、やりたいことをひとしきりやって、美人ではないが気立ての良い妻と出会い、ひ孫の顔まで拝んで。

 幸せな人生だったと、そう思う。

 そうして特に苦しむこともなく安らかに逝ったと思った矢先、これだ。

 

「天国、にしては随分と泥臭い場所だなあ」

 

 どう聞いても年寄りのしわがれたものではない、若い女の声。

 どことなく孫を思い出す、鈴を転がしたような澄んだ声である。

 そっと喉を撫でれば、(しわ)一つない絹のような肌と、少し力を籠めれば手折れてしまいそうなか細い首とがそこにあった。

 指もしなやかで、体つきもすらりとしていてくびれた腰などが実に健康的だ。

 肌は日に焼けたのか程よい土色で、水銀を溶かし込んだような美しい髪が尻の辺りまで伸びている。

 鏡がないので顔つきまでは確かめようがないが、身体つきを見るに十代初めから半ばほどの瑞々しい肉体だ。

 その美しい肉体の中に紛れ込む、明らかに人のものではない部位が複数。

 頭と背中、尻、そして両足である。

 頭頂部にあるのは、手触りからして山羊のような凹凸のある大きな角だろうか。

 私の腕ほどはある太く長い角が、こめかみよりも少し上の辺りから額の少し前まで、波打ちながら伸びている。

 そして背には蝙蝠のような皮膜に覆われた翼――これはいくつか傘のように骨が入っており、広げれば背丈ほどの大きさになる――があり、尻のところには黒曜石のような美しい鱗に覆われた、トカゲのそれに似た太い尻尾が生えていた。

 さらに不思議なことに、翼と尻尾はまるで第三の腕や足のように、自在に動かすことができる。

 仕組みはさっぱりわからないが、動かそうと意識するとその通りに動くのである。これが実に驚きで、九十年以上生きてきて初めての経験であった。

 そしてさらに驚きだったのは、足である。

 尻尾と同じく黒曜石の鱗で覆われたそれはもはや人のそれではなく、さらには指が五本ではなく四本、それぞれがナイフのような鋭い爪を持ち、まるでカメ、いや、怪獣のようなものになっている。

 骨格もどちらかといえば獣のそれで、人でいうかかとの部分が少し地面から離れた位置についている。

 常につま先だけで立っている状態といえば伝わり易いだろうか。その状態でいて、人の頃とまるで安定性に変わりがないのだからなおさら驚きだ。

 外見的には人と、創作などに登場する竜との合いの子、といったところだろうか。

 しかしまた、なぜこんな珍妙なことになってしまったのか。

 まず思い至ったのが輪廻転生、生まれ変わり。だがこの場合、肉体は赤ん坊か、あるいはもっと幼いものであるはず。

 ちょうど年頃の、うら若い肉体に突然じじいの魂が宿るなどと、そんなことがあり得るのだろうか。いや、一度死んだ筈の男がこうして生きている時点で、とうの昔に常軌を逸しているのだが。

 あるいは、私にはまったく、これっぽっちも覚えがないことではあるが、万が一、億が一に、このくたばったじじいが何の気の迷いか悪霊やら、怨霊やらに成り果てて、このうら若き一人の少女に乗り移ったのではないか。

 もしもそうであったなら、私はこの娘っ子の親兄弟に申し訳が立たぬ。

 あるいはこれが泡沫の夢であり、本来の私はまだあの病室でお迎えを待っているのではないだろうか。

 ある意味ではこれが一番納得のいく答えであり、そうであってほしいと願う自分も確かにいるのだ。

 だがこの肌に感じる空気も、足の裏から伝わる地面の冷たさも確かに現実のものである。

 ばっさばっさと翼を動かし、尾をくねらせながらうんうんと唸ること数分。

 どうにも結論が出ないので、私はとりあえずやらねばならぬことをやろうと、潔くその問題を後回しにしたのだった。

 自分が何者であれ、まずはここがどこなのか調べなくてはならない。

 日本、ではない。間違いなく。

 観葉植物のようなものがいくつも自生しているようだが、私の両手ほどはあるだろう大きな葉をつけたシダ系のものなどは国内では見たことがない。

 そもそも、今の私のように背に翼を生やした人間がいればとっくの昔に世界的な騒ぎになっていることだろう。

 日本ではない。あるいは、地球ですらないのかもしれない。

 今まで生きてきた世界とは異なる、まさしく異世界と呼べる場所。

 幸いなのは、自生する植物が自分の記憶にある地球のものと大差ないことだろうか。

 試しに足元にあった石をひっくり返してみれば、小さな蟻が何匹も歩き回っているのを見つけることができた。

 どうやら生息する生物にも、そう大きな差異はないようだ。

 もっとも、私の姿を見る限り、他の大型動物まで地球と同じ姿かたちをしているかどうかは怪しいところであるが。

 もしかすれば豚や馬に羽が生えていたり、恐竜のような生物がいるかもしれない。探索には細心の注意が必要だろう。

 

「ともあれ、ここで呆けていても埒が明かんな」


 もうすっかり綺麗になった顎をつるりと撫で、重い腰を上げる。

 目的地は高台、もしくはある程度の高さの山があればありがたい。

 ともかく、周辺が一望できるような場所が望ましい。まずは己の置かれた状況を正しく理解しなければ、あるのはただただ無意味な死だ。

 自分一人の命であるのならば、こちらは一度死んだ身だ。甘受できるものではないが、ある程度受け入れることはできる。

 しかしこの身は見知らぬ娘のもの。無為に終わらせてしまうのはあまりにもこの娘に申し訳が立たぬ。

 仮に借り物であるのならば、大切に扱ってお返ししなければ失礼というものだろう。


「しかし見通しの良い場所、となると……」


 ぽつりと呟き、私は視線を背後に向ける。そこには一対の大きな大きな翼があった。

 浮力だとか、物理学だとか、そんな難しい話は私にはわからないが、これだけ立派な翼だ。まさか何の意味もなく付いている訳ではないだろう。

 そう、もしこの翼を使って空を飛ぶことができたなら、事態はいっきに好転する。

 周囲の状況を確認することはおろか、うまくいけばそのまま人が住む場所までひとっ飛び、なんてこともできるかもしれない。

 無論、自力で空を飛んだ経験など私にはない。だが物は試しとめいっぱい翼広げると、その場で数度羽ばたいてみる。

 大きな音と風が生まれ草木を揺らすが、残念ながら体が浮き上がる様子はない。

 ならばと次は軽く地面を蹴り、飛び上がりながら羽ばたきを繰り返すが結果は同じ。唸り声のような音を響かせるばかりで、まるで飛べそうな予感がしない。

 生きる世界が違っても、世の理はそう思い通りにはいかないようだ。

 ため息を一つ、私は空を見上げる。生い茂った緑の天井のその向こうで、まるでこちらに呼びかけるように(とんび)に似た鳥の声が響いた。

 ともあれ、飛べないのであれば仕方がない。少しばかり重くなった足で、私はまた森の中を行く。

 幸い、足の裏まで頑丈な鱗で覆われているおかげで、枯れ枝や石だらけの悪路であっても難なく進んでいける。

 まるで分厚い登山靴でも履いているような頼もしさだ。


「枝先でも踏んで怪我をすれば命取りになりかねんからなあ……よっこらしょっと」


 横倒しになった丸太をまたぎ、ようやく見つけた坂道を上へ上へと進んでいく。少し視線を上に向ければ、途中からかなりの急こう配になっているようだった。

 ここを登っていくのはかなり億劫だが、頂上まで行けばかなりの範囲を見渡すことができるだろう。

 よし、と一声気合を入れて、木の幹を掴みながら一歩一歩確実に前へ進んでいく。ここでも、足についた大きな爪がさながら登山靴のスパイクのような役割を発揮し、非常に役になった。


「しかし、山登りなんていつぶりだろうか」


 地面を這うように伸びた蔓を掴み、体を引き上げながら、気づけばそんなことを口にしていた。

 若い頃には山登りはもちろん、最低限の装備だけを担いで野営なんかもやったものだが、やがて年を取るにつれてその回数は減り、体が思うように動かなくなってからはぱったりと行かなくなってしまった。

 もうかれこれ三十年以上は昔の話になる。

 それを思えば、全盛期以上に力強く、軽やかに動かせる今の体がどれほど素晴らしいことか。

 不謹慎にも心躍り、ついには笑みまで浮かべながら、私はとうとう山のてっぺんに生えていた木を掴み、山頂へと辿り着いた。

 立ち上がり、大きく息を吸うと、得も言われぬ高揚感が胸の中を満たしていく。

 僅かに残る足の怠さ、べたつく汗の不快感が今はとても心地よく、かけがえのないものに感じられる。

 ふう、と息をつき、いよいよこの森の全容を確認するべく私は登ってきたばかりの山道へと振り返った。振り返り、そして言葉を失った。


「これはまた、なんというか、ううむ……」


 ある程度、予想はしていた。そしてその予想は、半分ほどは当たっていた。

 しかしそれでも、この世界は私の想像など容易く飛び越え、絶句する他ないほどの光景を私に突き付けた。汗ばんだ、少し震える右手で自身の顎を撫でる。

 そこにあったもの。森林の奥に広がるもの。それは海だった。

 辺り一面に広がる青い海。

 白い波が打ち付ける浜は白く、森の深い緑を交えたその三色の景色はまさしく筆舌に尽くしがたい絶景であった。

 だが、私が言葉を失ったのは、私の頭を真っ白に染め上げたのはそれらではなく、さらにその()にあった。

 広がる海原のその向こう。本来であれば水平線があるべきそこには、何もなかった(・・・・・・)

 言葉を失う光景だ。

 まるで盆から水が流れ落ちるように、海が空へと落ちている。海の先には何もなく、あるのは白く漂う雲ばかり。昔、旅先で目にした雲海によく似た光景だが、これは明らかにあれとは違う。

 どちらかといえば、そう、飛行機に乗って眺めた時のような、ただ雲だけがある景色。それに似る。

 つまり、この島は、空に浮かんでいるのだ。

 まさしく誰しもが言葉を失い、己の正気を疑うほどの絶景と言えるだろう。


「いや、ううん、困った。困ったな」


 あまりにも常識外れ、空前絶後、奇々怪々な光景。見たところ煙があがっていたり建物が建っていたりといった、自分以外の人間が暮らしている様子もない。

 ここが無人島である可能性も考慮はしていたが、まさかただの無人島ではなく、空の孤島であったとは。

 たとえ無人島であっても生き抜いていけば万が一、億が一だろうと近くを通った船に見つけてもらったり、船を作って脱出したりと希望はあったのだが、海の外があれ(大空)では全てご破算。

 せめて背の翼が使えれば地上を目指すこともできるのだろうが、先ほどの様子ではせいぜい滑空するぐらいが関の山だろう。

 それではどのみち着地に難があるため、飛び降りているのと大差ない。

 そもそもこの島の下に地上があるとして、ここがどれぐらいの高さにあるのかすらわからないのだ。命を懸ける博打としては、あまりにも勝ちの目がなさすぎる。

 だがここが空の上だとすれば、私が今動かしているこの体はいったいどこからやってきたのだろうか。

 いやそもそも、体付きからしてまだ幼さの残る少女である。近くに親がいてもおかしくはないものだが。

 まさか地面から生えてきたわけでもあるまい。

 何かある。きっと、この島から脱出する方法が。


「よしっ、いつまでも呆けている訳にもいかん。今はまず、生き延びることを考えなければ」


 両手で頬を張り、喝を入れる。野垂れ死ぬつもりはない。せめて、私がどうしてこの体に宿ったのか。

 その真実を知るまでは、死ぬわけにはいかないのだ。道具もなく、水も食料もない。だがそれでも、生きなければ。

 そうして私は、ある場所を探して山を下り始める。

 こういった状況下に置かれた場合、優先すべき三の法則というものがある。

 一つ、人間は適切な体温が維持できなかった場合、三時間で死に至る。

 一つ、飲まず食わずで人間が活動できる限界は三日間。

 一つ、人間が水だけで生きていられるのは三週間。

 三時間、三日、三週間。これらを三の法則と呼ぶ。

 実際にはここに『空気なしで三分間』が加わるが、今回これは関係がないので省く。

 ともかく、現在最優先すべきは三時間、つまりは体温の維持。それを可能にするための拠点、シェルターの作成だ。次いで飲み水の確保、食料の調達が続く。

 理想としては水場が近く、平坦な場所。だがここに来る途中、川のような場所は見つからなかった。

 山頂から確認しようにも鬱蒼(うっそう)ととした木々に遮られ、小さな川などは隠れてしまう。だがあてもなく森の中を歩き回り、何もできないまま日が暮れるという最悪の事態は避けなければならない。

 ゆえに、まずは拠点を作りやすい平坦な場所を探す。そして、可能であれば火も確保したい。

 そんなことを考えつつ、周囲を探索していく。

 ついでにここで、木に巻き付いている蔓も何本か引きちぎり、確保する。

 拠点を作成する際、建材を固定する為に使用するのだが、蔓にはその他にも様々な使い道がある。例えば、そう、身に着ける衣服の材料にだってなる。

 

「いつまでも素っ裸だと、さすがに問題だろうしなあ」


 こちとら子も孫もいる、九十を超えたじじいである。今更娘の裸にどうこう感じるほど若くはないが、鋭い枝や葉から体を保護するために、最低限の衣服は必要だろう。

 ともあれ、それほど立派な服ではない。材料には紐代わりの蔓と、木から剥ぎ取った樹皮を使う。

 手ごろな間隔が空いた二本の木に蔓を結び、そこに短冊状に裂いた樹皮を、洗濯物を干す時と同じ要領で吊るしていく。

 そして出来上がったのを腰に巻き付ければ、即席ではあるが腰(みの)の完成である。

 この娘っ子の体には申し訳ないが、時間がないので上着(・・)はまた後日作ることにする。

 なんとも、まさしく野生児といった恰好ではあるが、これがあるだけでも随分と気が楽になる。

 腰回りに草木の葉が当たる不快感もなくなるし、なにより羽虫に(たか)られる心配がなくなる。

 肌の上を虫が這うあの(おぞ)ましさといえば、例え慣れたとしても堪え難いものだろう。

 さて、気持ちばかり文明人に近づいたところで探索再開である。

 木々をかき分け、時折ぎゃあぎゃあとわめき散らす鳥たちを仰ぎ見ながら、ぼんやりと思い浮かべるのはかつて愛した家族たちの顔。

 息子、娘たちは元気にやっているだろうか。それなりの遺産はあった筈だが、苦労はしていないだろうか。

 本来の肉体はしっかり火葬され、埋葬されているだろうから、私が生前の私(・・・・)として彼らに会うことはきっともうないのだろう。

 しかし、だからといって、はいそうですかとあっさり忘れられるほど、私はできた人間ではない。

 十分に生きて、何の未練もなく逝ったつもりではあったが、何ともまあ、我ながら未練がましいことだ。

 しかしもう随分と歩いてみたが、いまだに川や泉はおろか、水音すらも聞こえてこない。

 目に入るのはあいも変わらず木、木、木である。少しばかり樹相も変わり、目が覚めたあの場所に比べれば湿気もマシにはなってきた気がするが、森を抜けられるような気もしない。

 背が高く、大きな枝葉が頭上を覆っているのではっきりとはわからないが、日も少しずつ傾き始めている。この調子では、あっという間に日が暮れるだろう。

 まだ水も食料も見つからず、火も起こせていないが、今日はこのあたりで丁度いい場所を探し、野宿の準備を始めるべきだろう。

 何が出るかもわからない森である。真っ暗闇の中を探索し続けるのは、あまりにも無謀と言えた。

 ぐるりと辺りを見回し、寝床にできそうな場所を探る。

 注意すべきは虫や蛇など、毒を持った生き物だ。直接地面に横になるのは避けた方が良いだろう。枝が少なく、それでいて身体をすっぽりと隠せるような太い木が理想的だ。

 そうして寝床を探しながら少し歩いていると、運がいいことにそれらしい大木を見つけることができた。

 優に二十メートルはあろう高さに、今の私が両手を広げて五人分はありそうな太さの立派な大木である。

 根もその巨体に見合ったもので、私の腰ほどの高さまで盛り上がった大きな根が放射線状に広がっている。

 根と根の間に積もった落ち葉を掻きだしてみたが、蟻や蜂、蛇の寝床にもなっていないようだ。

 寝床にするには、うってつけの優良物件であった。


「よし、今夜はここで休むとしようか」


 ともあれ、少しばかり場は整える必要がある。

 雨が降るかも知れないし、この森が夜間、どれだけ冷え込むかもわからないのだ。

 まずは適当な枝葉を集め、寝床へと敷き詰めていく。虫除けとしては心許(こころもと)ないが、無いよりはましだろう。

 次は根と根の間に枝を渡し、その上にまた葉を折り重ねる。

この巨木と小柄な今の身体だからこそできることではあるが、一夜を過ごすには十分すぎるシェルターが完成した。

 それからさらに草木を集め、根の間に体を滑り込ませた頃にはもう日はすっかりと暮れてしまい、辺りには星明りすら届かない、本当の暗闇に包まれてしまっていた。

 集めた草木を掛け布団代わりに被せながら、私はすっと目を閉じる。

 不気味な鳥の声。揺れる枝の音。木々の間を吹き抜けるぬめりとした風が鼻先をかすめ、泥臭い匂いに思わず顔をしかめた。

 どうにも、安眠などできそうにもなかった。



ちまちまと書いていた、あったら読みたい設定の作品です。

そうです、私の趣味(性癖)をぎゅっと閉じ込めております。

元々縦書きで書いていたものなので、少し読みにくいところもあるでしょうが、

気に入っていただければ幸いです。

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― 新着の感想 ―
[一言] いっすね
[良い点] おぉ、属性モリモリな人外娘。ストレートに好きです。 骨格の差とか、良い感じにヒトに近くも異なる生物である感があるのが良いですね。 [一言] お稲荷様のほうからきました。こちらも応援していま…
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