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異世界に生まれて  作者: ガラス片
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漂う


 とくん、とくん。


 規則正しい音が聞こえる。

 それに伴って、体の回りを覆っているぬるま湯が、ちゃぷちゃぷと音をたてる。


 目が、開かない。息が、できない。

 苦しくはないけれど、どこか窮屈。

 身動ぎもろくにできやしない。


 あったかい。あったかい、けど。

 どこなんだろう。ここ。


 なんて、思っていると。何かに、押されているような、引っ張られているような気がして。

 それに身を委ねていると、ぐ、と体が捻れた。



 遠くに聞こえる声に向かって、がむしゃらに。ただ進んで、進んで。


 少しの引っ掛かりを感じたら、冷たい空気を感じた。

 ずっと水の中にいたから、思わず身震いをした。


 とん、と暖かい何かに支えられて。

 一拍遅れて、おぎゃぁ、おぎゃぁとなきだした。




 ―ん?おぎゃぁ?



 え、

 

 え。


 まさ、か。



 赤ちゃんに、なって、る―?

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