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絶海学園  作者: 浜 タカシ
第三章 ようこそ鹿児島!
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第五十一話 帰還

~2100年7月14日 13:00 航空自衛隊NPOCIA基地~

「いやー久しぶりのNPOCだぁ!」

「元気だな優芽…俺もう少し被害者面してるもんだと思ってたぞ」

「私にそんな顔に会わないでしょ?」

「それもそうだな」

「ゆ…優芽!」

「お父さん!」

基地には優芽の親父さんをはじめ父さんや非常事態対策本部のメンバーが集まっていて出迎えてくれた。

「ぶ…無事でよかった…いや…本当に良かった」

「もうお父さんそんなに泣かないでよ」

親父さんが大泣きするのも分かる。ずっと責任と優芽の命とを天秤にかけるような生活だっただろう。その弱みに付け込まれ東のような輩が出てきてしまったことは本当に残念だが優芽と再会できて幸せそうな親父さんを見ると報われるような気持になる。

「貴文、よくやったな」

「父さん…」

「なんだその気の抜けた返事は。よく頑張ったなと言っているんだ。よく最後まで己を突き通したな。我が息子ながら敬意を表す。ありがとう」

まさか父さんが頭を下げるなんて…でもなんだかやってよかった

「こちらこそありがとう。父さんがいなかったら作戦は完遂できなかった」

「ふっ、成長したな」

「えっ…」

父さんが「成長したな」って言った?子供の成長なんて興味ない人だと思ってたのに…なんだか俺の知らないことだらけだな。

「A隊帰還します」

そうだった…今回の作戦のもう一人の功労者を忘れるところだった。ヘリの扉が開くと勢いよく明衣が飛び出してきた

「優芽ちゃん、この度はあなたにとても危険で怖い思いをさせてしまってすみませんでした!」

「えっ…?なんで明衣ちゃんが謝るの?」

そっか…こいつは明衣の本当の姿を知らないのか…

「それはだな優芽…」

「貴文くん、ここは私から話させてもらえませんか」

「えっ…分かった」

明衣はゆっくり話し始めた。自分が革命国のスパイだったこと、お母さんの事、この作戦に参加した理由…時折言葉を詰まらせたり目に涙を浮かべる場面があった。一方優芽は喜怒哀楽が激しすぎて表現できない…

「そっか…でも明衣ちゃんは私を助けるために危険を承知でRGHに行ってくれたんだよね。確かに怖かったしきっとこれからもこの怖さは忘れられないと思う。でも私は明衣ちゃんを恨むようなことはしないよ。だって友達でしょ」

「ゆ…優芽ちゃん」

「優芽らしい答えだな」

「お取込み中申し訳ありません、西郷統括学園長、山本非常事態対策本部長、また他の非常事態対策本部のメンバーの方も最後の会議を実施しますので司令部会議室にお集まりを」

「えぇー!いつから貴君非常事態対策本部長になったの?私初耳だよ!」

「お前に話さないといけない事だらけだな…でも今から会議だから…」

「貴文君、今日は愛娘の誕生日だ。お祝い会を私の部屋でやるからぜひ来てくれ」

「えぇー、お父さん!それ私の前で言っちゃってよかったの?」

「た…確かに…サプライズだったんだけどな」

「あはは!お父さんったら…」

「お招きありがとうございます、優芽も俺が行って大丈夫なのか?」

「もちろんだよ、ちゃんとお祝いしてよ?」

第五十二話に続く


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