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絶海学園  作者: 浜 タカシ
第二章 文月の奪還作戦
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第四十五話 証明

~2100年7月14日 日本時間9:00 NPOC非常事態対策本部~

「山本管理官、山本非常事態対策本部長から無線です」

タイムリミットまで残り10分。どうやら貴文なりの答えが出たようだ。私は操り人形は嫌いだ。他人に流される様子が見ていて腹立たしい。部下に何かを決めさせる時必ず即決させるのが私のスタイルだ。だが今回貴文にはわずかばかり時間を与えてみた。操り糸が切れている貴文なら自分なりの答えを、一ノ瀬明衣が我々を裏切っていないと証明して見せるかもしれないと感じた、ただそれだけだ

「こちら非常事態対策本部、山本だ」

「貴文です。父さん、明衣が俺たちを裏切っていないと証明できるかもしれません」

「ほう…聞かせてみろ」

「はい。父さん今何時ですか?」

「急にどうした。今は9:02だが」

「父さんは今何も考えずに日本時間を言いましたね?」

「あぁ。確かに会議室の時計は日本時間だからな。日本時間を言ったまでだ」

「そこがネックだったんです。俺たちは日本と革命国の違いをよく見ていなかった。というより日本と革命国が同じだと思っていたんです」

「と言うと?」

「日本と革命国は政治体制や人口、軍事力など様々な点で異なりますよね」

「それはそうだろう。それらは国が違えばおのずと異なってくる」

「そうです。国が違えばおのずと異なってくるんです。だったら時間だって違うじゃないですか」

「時間…?」

確かに地球は球体であるがために時間の差、時差が存在している。ロンドンとは-9時間ニューヨークともなれば-13時間の時差が存在すると記憶している。日本の標準時子午線は東経135度。ロンドンは本初子午線であるから0度、ニューヨークは西経75度だったと記憶している。経度が15度異なれば1時間の時差が生じる。確か革命国の標準時子午線は東経120度…ということは

「まさか1時間の時差のせいで作戦に狂いが出たというのか…」

「俺はその可能性を疑っています。だから革命国にはまだ2100年7月14日8:10分は来ていないんです」

私はもう一度時計に目をやった。9:05…1時間の時差を考えるとすると


2100年7月14日 革命国時間8:05


だが貴文が言うことが本当であればあと5分で一ノ瀬明衣がRGHにサイバー攻撃を仕掛けることになる。

「貴文、お前の言い分が正しければ本当の作戦開始時刻まで…」

「そうですね。本当の作戦開始時刻まであと5分という事になりますね」

「B隊に告ぐ。5分後にもう一度おとりミサイルを防衛空域に発射する。作戦開始時刻は日本時間9:10、革命国時間8:10だ」

「B隊了解」

最後のチャンスだ。この5分で歴史が決まる…

第四十六話に続く


活動報告にて絶海学園の感想と本編に対する質問を大募集中です!どんな些細な疑問でもお答えしていきす。どしどし質問お待ちしています!(質問の募集は4月8日23:59までとさせていただきます)

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