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絶海学園  作者: 浜 タカシ
第二章 文月の奪還作戦
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第三十三話 決断(中編)

~2100年7月14日 3:30 NPOC非常事態対策本部~

「ほう、面白い、じゃあ握りつぶしてあげるよ!山本君!」

ふっ…。やっと出てきたか東の本性が。こいつと初めて会った時からどこか胡散臭い感じはあった。だが決定的な行動をこいつは何一つ起こしてこなかった。でも起こしてこなさ過ぎた。それが逆にあだとなったのだ。

「じゃあ握りつぶしてもらう前にお前の化けの皮を引っ張り剥がさしてもらうよ」

「私の化けの皮?ほう…おもしろいじゃないか聞かせてみなよ」

「まずお前みたいな一システム管理部長が非常対策本部の長を務められるはずはないんだよ。だって普通は統括学園長が長として仕切るからな。ではなんでお前が長をできたか?それは統括学園長から役を一任されたから、だろ?」

「そうさ、だから私は非常事態対策本部長を務めているんだよ?これに何が問題が?」

「いや別にお前が非常事態対策本部長をやっていることに何の問題もない」

「じゃあいいじゃないか。よくも私を…」

「東、まだ話は終わってないぞ。確かにやってることには何の問題もない。でも成り方が駄目なんだよ。だってそうだろ?お前はわざと西郷統括学園長を東京に行かせるように仕向けたんだからな」

「なにを言ってるんだい?サイバー攻撃は一ノ瀬明衣がやったんだろ?だったら私は関係ないよ」

「そうだな。確かにサイバー攻撃自体は明衣がやった。それは紛れもない事実だ。でもおかしいんだよな。というよりいろいろ都合がよすぎるんだよ。だっておかしいだろ?ログが一気に解析されずにちょっとずつ解析されていく、最初は生徒用ということが分かって、次に高等部の人間だということが分かった。でも分かっただけで誰かまでは分からなかった。だって個人情報ページがなかったんだよな?都合がよすぎると思わないか」

「確かに貴文の言う通り都合はいいな。だがこれと東部長がどう関係あるんだ?」

「父さん考えてみてよ、ログって普通数字列であらわされるよな?例えば俺のは【000112010240】だ。これは最初の『00』が生徒、『01』が男、『12』が高等部一年、『0102』で1年2組そして最後の『40』が出席番号を表すよな?これに日づけや時刻、座標などのデータが引っ付いて一つのログになるだろ。だから絶対に個人を一瞬で特定できるはずなんだ。だから最初の生徒の中にスパイがいるって事が分かっていた時にもうわかってたんじゃないか?一ノ瀬がスパイだってことが。でもお前はそれを伏せたなぜか?」

「なぜなんだ?貴文、もうわかっているのだろう」

「それは非常事態対策本部長の座を手に入れるためさ。さってこの学園で非常事態対策本部長になればほぼ統括学園長と同等の権力を得られる。だからお前はこの権力を手に入れてあることをしようと考えた」

「あること?面白いね、何だい?私がやろうとしていたことって」

「簡単なことさ。お前のさっきの言動からでも簡単に予想できるよ。お前の目的はただ一つ。統括学園長の座を自分のものとすること。そうだろ?」

「ははは…。そうだね…。実に面白い推理だよ。いやーお見事お見事。でも全部君の想像じゃないか?物的証拠は何一つない。証拠がなければただの空想だよ、憶測だよ、残念だったね。君も名誉棄損で牢屋にぶち込んでやらないといけなくなっちゃったよ」

あははははははははははははは!東は悪魔にでも取りつかれたの如く狂ったように笑いだした。

「証拠?あるさ見せてほしいならな」

俺は得意げに会議室前方のスクリーンを向いた。みな俺につられ前方のスクリーンに注目した。そこに写っていたのは…

「東君、これは本当かね…」

そこに写っていたのはログを改ざんしている東の姿だった。

                                       第三十四話に続く


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