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絶海学園  作者: 浜 タカシ
第二章 文月の奪還作戦
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第三十一話 雲行き

~2100年7月13日 NPOC SS層~

もうすぐで仲間のヘリがNPOC上空に見えてくるはずだ。今回はお願いしてNPOCの自動防衛システムはオフになっている。仲間にはもう一度サイバー攻撃を仕掛けたということにしている。

「一ノ瀬明衣、自動防衛システムをオフにするのは問題ない。今回の作戦には必要不可欠なことだからな。ただし何か不審な動きを少しでも見せた瞬間我々は革命国を容赦なく攻撃する。それだけは肝に銘じておけ」

山本管理官の言葉が私の脳裏をよぎる。大丈夫、私はできる…。

プルプルプル…。衛星電話に着信だ。私は深呼吸をし電話に出た。

「旺一等航空司令官、こちらCA1です。予定通りあと1分で上空旋回開始、1分30秒後に梯子を降下させます」

「分かったわ。作戦通りね」

私はここまで言うと足早に電話を切った。長電話のせいで私の異変に気付かれ、RGHに行けないということだけは避けなくてはならない。そんな事を考えていると梯子が降りてきた。私は覚悟を決めて梯子をつかんだ。


「一ノ瀬明衣のNPOC離脱を確認しました」

明衣は無事にヘリに乗り込めたようだ。気が付けば日付は変わっている。今日は7月14日そう…。何としても優芽を助け出して伝えなくては…。

「貴文さん統括学園長室にお願いします。統括学園長がおよびです」

「優芽のお父さんが?なんだ…。」

俺は何か嫌な予感がしながらSSを離れた


~7月14日 統括学園長室~

大変なことになってしまった。日付が変わるとともに私に1通の電子メールが届いた。開けてみると内容は目を疑うものだった…。

コンコン。「貴文です。失礼します」

「あ…あぁ…入りたまえ」

私はいてもたってもいられなくなって貴文君を呼び出したのだった…。

「どうしましたか?こんな時間に呼び出されることは今までなかったので」

「まぁ、これを見てくれ」

私は貴文君に1通の電子メールを差し出した。


【2100年7月14日 00:00 From.RGH】《To.西郷 駿国立太平洋学園統括学園長》

急なメール申し訳ない。ただし早急にお知らせしたくてね。あなたの娘さんは我が国がいま預かっている。それはあなたもご存じのはずだ。私たちとしては娘さんを開放する用意はあるのだが、やはり価値ある者には相応の物で返すのが礼儀であろう?私たちが要求するのはUG3で行われている実験データの開示だ。ただし誰にも気づかれてはならない。もしも不審な動きをした場合は連合国へ早急に攻撃を開始し、娘の命もない。返事は明日15日の0時まで待ってやろう。何が本当に大切かよく考えるんだな。


メールの内容は優芽の命のタイムリミットを告げるものだった。

                                       第三十二話に続く


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