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絶海学園  作者: 浜 タカシ
第一章 国立太平洋学園の潜伏者
17/70

第十五話 絶海学園(前編)

~4月9日 23:57 NPOC UG3層 システム管理課~

先ほどレーダーで捕捉した敵機はNPOC上空を旋回している。

「敵機の様子はどうだ」

「はい。2分ほど前から上空旋回を開始。SS層偵察部隊の報告によると機種はヘリコプター型。用途は人輸送用と思われ攻撃能力はないとのことです」

「人輸送用か…」

敵の今回の作戦の粗筋が分かってきた。どうやら奴らは攻撃を仕掛ける気はないらしい。

「偵察部隊に継ぐ。今回の攻撃及び発砲は敵が先制攻撃を仕掛けた時にのみ現場判断で許可する。無意味な攻撃や発砲は国際問題になりかねん」

「司令官よろしいのですか。報告から察するに今回の敵の作戦はNPOCへの上陸だと思われますが」

「奴らとて馬鹿ではない。先にサーバー攻撃を内部から仕掛けシステムをダウンさせたんだ。攻撃を仕掛けるときに『今から攻撃しに行きます』と事前通達して戦う者はいないだろ。だから今回奴らに攻撃する意思はないと見ていい」

奴らはどんな事をしてくるのだろう。まぁ、私を楽しませてくれ。

「ショータイムだ」


~4月9日 23:59 NPOC上空~

「作戦開始まで60,59,58…」

いよいよカウントダウンが始まった。ここまでは作戦通り来ていて、防衛システムも作動する気配はない。俺は衛星電話をかけた。3コールほどして相手が電話にでた。

「サム、こちらは問題ないわ。そのまま作戦を決行して頂戴」

「了解だ橙桜。では予定通りで」

ここまで話すと電話は切れた。俺は改めて下を見た。NPOCというこの人工島は本当に広い。でも周りは見渡す限りの海しかない。俺は前々から疑問に思っていたことがあった。国土の狭いことで有名な日本とてわざわざこんな場所に学園を作る必要などあったのだろうか。誰が何の目的でこの絶海に浮かぶ学園ー国立太平洋学園を作ったのだろうか…。

「3,2…作戦開始」

部下たちが大空に飛び出していった。


~4月10日 0:00 NPOC SS層~

作戦が始まった。空から無数の点が下りてきているのが見える。点はあっという間に大きくなり、NPOCに降り立った。

「旺1等航空司令官お疲れ様です」

サムが集めた今回の作戦メンバーは噂に聞いてはいるが精鋭ばかりとのこと。だからだろうか。動きに無駄がない。

「よしお前たちついてきなさい」

私は部下たちを地下水道管へと案内した。下調べ通り広い歩道を通り、US1に続く階段を下った。この急カーブに差し掛かったという事はこの上は噴水公園だろう。

「この梯子を上り、マンホールを開ければ地上よ。私はここて待機して指示を出す。失敗すんじゃないわよ」

「了解しました」

部下たちは梯子を軽やかに駆け上がっていった。


~4月10日 0:05 NPOC US1層 噴水公園~

我々作戦遂行部隊は旺1等航空司令官に指示を受けた通りマンホールからUS1層への侵入に成功した。

「ターゲットの寮は南西方向の第1棟714号室よ。電子ロックはこちらて解除するから私の指示て突入して頂戴」

俺たちは旺1等航空司令官からの無線を聞き南西方向への移動を開始した。

                                        第十六話に続く


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