あなたのテンプレ度をお測りします
アンケートを「好き」と「嫌いじゃない」を分けてほしいとの意見が多かったので、アンケートを点数制に改変しました。
多数のご感想ありがとうございました。
帝釈天と梵天、龍と虎、キノコとタケノコ……古今東西、並び立ち、せめぎ合う二つの存在があったように、この「小説家になろう」においても伯仲する二つの勢力があった……
その勢力こそ、“テンプレ派”と“非テンプレ派”である。(デーーーーン!!)
いつもお読みいただきありがとうございます。
さて、今回のエッセイは、エッセイの名を借りた読者参加型のお遊びです。
でも一応エッセイなので、それなりに私の考えを述べます。
テーマは、ファンタジーというジャンルにおけるテンプレについてです。
この「小説家になろう」におけるファンタジーというジャンルでのテンプレとは、「異世界転生・転移」「チート・無双(俺TUEE)」「ハーレム」これらの要素を物語内に含んでいるものを呼びます。
(他にも要素があったり、今の流行は違ったりしたらすみません)
今更、説明もいらないでしょうが、これらの要素を含んだテンプレ作品を好む人をテンプレ派、好まない人を非テンプレ派と分けられるでしょう。
私は、書くのも読むのもテンプレ作品はあまり得意ではないので、非テンプレ派です。
でも、テンプレ要素があっても面白い作品があるのは知っていますし、そういった作品を読んだり観たりしないわけではありません。
え? お前の趣味嗜好はいいから、早くテンプレ度とやらを測れって? すみません、もう少しお話に付き合ってください。
ただ、私もテンプレというと、先に述べた要素を含む作品だけだと思っていたんです。
ですが、いつもの様に、別の作者様のエッセイを読んでいた時に面白い意見があり、テンプレについて考え直す機会となったんです。
その作者様曰く
「エルフやドワーフなど、ファンタジーで同じみの種族は、伝承には存在するが、彼らの生活や文化、キャラクター性は、指輪物語でトールキンが作ったものだ。自分で何も描かず、当たり前のようにトールキンの作ったものを流用して物語らしく作るのは創造とは言えない、ただのテンプレの貼り付けだ」
要は、エルフなどの名前を出してもいいが、作家なら自分なりの設定説明をしましょうということですね。
こういったことについては他の作者様のエッセイでも、スキルやギルドなどの今のファンタジーではお馴染みになった設定なども、ゲームや先駆の作家たちが作ったもので、みんなが知っているからって当たり前の様に使うな、という意見もありました。
この作者様も、「自分で創造しよう」とおっしゃっていたわけですね。
みんなが知っていて当たり前になっているから説明不要なもの、これってテンプレと通じるものがないでしょうか? いや、テンプレといっても過言ではないでしょう。
そうなると、ファンタジーのテンプレって「異世界転生・転移」「チート・無双(俺TUEE)」「ハーレム」だけでなくもっと細かに別れて、そして、テンプレと非テンプレとで2つに分けていた趣味趣向の分類も、人によってその度合いが異なると言えるのではないでしょうか。
そこで、“テンプレ度を測りましょう”という話に繋がるんです。
お待たせしました、ではテンプレ度を測っていきましょう。
設問は12問、自分に当てはまるか3択からお選びください。
「好き」や「好ましいと思える」………2点
「嫌いではない」や「特に気にならない」………1点
「嫌い」や「気になる」…………0点
で最終的に何点になるか合計値を集計ください。
答える観点は、作者としてでもいいですし、読者としてでもいいです。
最終的に、当てはまった点数であなたのテンプレ度の“称号”が決まります。
では、どうぞ。
1.異世界転生・転移展開がある作品が(好きだ/嫌いではない/嫌い)
2.無双(俺Tuee)・チートがある作品が(好きだ/嫌いではない/嫌い)
3.ハーレム展開がある作品が(好きだ/嫌いではない/嫌い)
4.エルフ、ドワーフ、オークなどの種族が、作者自身の考えた設定説明なしに突然出てきても、(好ましと思える/特に気にならない/気になる)
5.ジェネラルオーク、ハイエルフなど、上位種なるものを作者自身の考えた設定説明なしに突然出てきても(好ましと思える/特に気にならない/気になる)
6.中世ヨーロッパ風の街という説明でも(好ましと思える/特に気にならない/気になる)
7.受付嬢やランク制度など、他の作品とまったく同じようなギルドという組織(その作品に根差した独自の設定がない)が出てきても(好ましと思える/特に気にならない/気になる)
8.ステータス値(LV99や攻撃力:999など)が出てきても(好ましと思える/特に気にならない/気になる)
9.現実世界の知識で、無双、内政干渉する作品が(好きだ/嫌いではない/嫌い)
10.照れ隠しに殴るヒロインやオカマキャラや変態キャラなど、コミカルな感じ(いわゆる属性など)が強いキャラやそれらと絡む展開が(好きだ/嫌いではない/嫌い)
11.説明文になっている作品タイトルが(好きだ/嫌いではない/嫌い)
12.ゲームの様に、鍛錬すればある時急に覚えるスキルという概念が(好きだ/嫌いではない/嫌い)
さて、どうでしたか?
ちなみに、読む気が萎えたり、敬遠するというのは、「嫌い」や「気になる」に該当します。
問題視しない、許容できるなら「嫌いではない」です。
では、当てはまった数であなたのテンプレ度による“称号”を発表。
0~2点:テンプレ度10%以下
あなたの称号は――
『灰の賢者』です。
あなたは、古典的なファンタジーを読み親しんでおり、良質な物語も沢山読んできたのでしょう。ファンタジーとはかくある物だと強い信念があります。そして、物語に関しても造詣が深い。小説家になろうでは孤高の求道者。
そんなあなたには、かの有名なガンダルフと同じ『灰の賢者』の称号が相応しいでしょう。
3~7点:テンプレ度10%~30%
あなたの称号は――
『ロトの勇者』です。
あなたは、ファンタジーというものをある程度噛み砕いて理解しています。そのため、自分の馴染みの単語が出てくれば、特に説明がなくとも、そういうものだと理解する柔軟な思考をお持ちです。しかし、物語の造りにはシビアな一面も。読み物として、しっかり作られていることを望み、シリアスで古風な作風を好む。
そんなあなたには、古の勇者『ロトの勇者』の称号が相応しいでしょう。
8~14点:テンプレ度30%~60%
あなたの称号は――
『スレイヤーズ』です。
あなたは、ファンタジーというジャンル出てくる、先人たちが創造してきた設定や単語を、お決りのものとして幅広く受け入れる柔軟性と知識をもっています。加えて、キャラクターたちに付加された“属性”なるものにも理解を示し、コミカルな言動なども好んで読む傾向があります。
そんなあなたには『スレイヤーズ』の称号が相応しいでしょう。
15点~22点:テンプレ度60%~90%
あなたの称号は――
『ゼロの使い魔』です。
あなたは、もはやファンタジーというジャンルが好きというより、異世界転生やハーレム、無双などの展開が読みたくて、ファンタジー小説を読んでいるといえるかもしれません。そして、知っている、決まっていることには余計な説明はいらないという潔い合理主義者。
そんなあなたには、『ゼロの使い魔』の称号が相応しいでしょう。
23~24点:テンプレ度90%以上
あなたの称号は――
『なろうの覇者』
あなたは、どんな流行や変化も受け入れられる最強の柔軟性を持つと同時に、自分の好むテンプレ展開を貪欲なまでに求める、いわば小説家になろうを楽しむために生まれてきた存在といえます。
そんなあなたには『なろうの覇者』の称号が相応しいでしょう。
♦ ♦ ♦
さてさて、いかがだったでしょうか?
ファンタジー小説というジャンルは、指輪物語の様な古典から始まり、ドラゴンクエストなどのゲームで理解しやすく噛み砕かれ、ライトノベルによって様々な属性が付加され、そして、このなろう小説に繋がっていると、私は勝手に考え、称号を決めてみました。
ただ、これはお遊びみたいなものなので、称号や説明文はあまり深く考えないでください。(だから文句も言わないでください……)
最後に、感想欄に『この称号だった』とかだけでもいいので、書いていただけると、遊んでいただけたんだなって分かって励みになります。
なにとぞよろしくお願いします。
ちなみに私は、スレイヤーズでした。
自分の連載中である「地獄の皇太子は2度死ぬ~復活の悪魔と魂の石~」もそんなテンプレ度合いの作品です。
しれっとCMさせて頂きました。ではでは