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ハンターは異世界を渡り歩く(試作品)  作者: 灰山炭
第一章?序章?
6/12

帰還、そして母親の死を嘆く

本編です。


「武器も買ったことだし、一度家に戻るか!」


仕事に就いたから入れてもらえるだろう。


「よし、着いた!」


そう言って、玄関を開けた。


「母ちゃん仕事始めたぞ。」


しかし、帰ってきたのは静寂だけだった………


「居ないのか?かーちゃーん?」


買い物行ってるのか?


「ん?あれは……人の足?………まさか」


そう言って近くと、


「かあ…ちゃん……?」


母ライアが倒れていた。


「母ちゃん!?」


「母ちゃん!母ちゃん!」


しかし、起きることは無かった………

元々、体調を崩していたライアは、自身が酷い病気にかかっていることに気づいていなかった。


「母ちゃん!頼むから目を開けてくれよ!俺、仕事について来たんだぜ!?これから母ちゃんを楽させてやろうとしてたんだぜ!?」


せっかく親孝行しようとした矢先にこんなのって………あんまりだ!


「っく、もっと早くに、ぐすっ、仕事についてれば………」


ラジェスの中には後悔しか無かった……


「クソックソックソォォォォォ!」


かさっ


「…………ん?…………手紙?…………まさか!」


ーーーーーーーー

『ラジェスへ、この手紙を読んでる頃には、私は多分死んでいるだろうと思う。ラジェスのことだから、もっと早くに働いていればとか、親孝行しとくんだったとか、後悔しただろうけど、ごめんね?母さん、体が持たなかった。体調が悪いことはわかってたんだけど、まさか死ぬとは思わなかったよ………。でも、私が死んだからって、働かないのわダメよ?空から見てるからね?だから、怪我と病気には気をつけてね。お父さんと一緒に見守ってるから。

母より』

ーーーーーーーー


「わかったよ。母ちゃん。俺、精一杯働くよ………。だから、空から見ててくれ」


俺は、世界一のハンターになる!そして、誰にも恥じることのない、立派な人間になる!


ラジェスは、ライアを抱えて家を出た。


「父ちゃん、母ちゃんもそっちに行くから。空から一緒に俺のこと見守っててくれ………」


そう言って、ラジェスは旅立った。


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