迷子になり、剣を貰う。
4話目です。
登録を終えたラジェスは鍛冶屋を探していた。
「鍛冶屋どこだ?家から出てないし、全然わからねぇ」
カ…………ン
「ん?何の音だ?」
音が聞こえる方によっていくと、
カァー………ーン
「もしかして………」
カァーン カァーン
「やっと見つけたぁ」
鍛冶屋?があった。しかも、だいぶ古い………。至る所にひびがはいってるし、こんなとこでそもそも生活出来んのか?
「こんなとこにあるとは……とりあえず入るか」
ここ鍛冶屋であってるよな?
外側が古い割に内装は綺麗だな……
「すいませ〜ん」
「あ?誰だ?」
声のする方に向くと、見た目40代のややハンサム系のおっさんがいた。
「ここは鍛冶屋か?」
「あぁそうだが、なんだ客か?」
「ああ。剣が欲しいんだが……」
あってたか………。良かった…。
「しかし、お前さんもよくこんな入り組んだ所まできたな」
「ぶっちゃけ迷子になりそうだな………」
「帰り気をつけろよ?」
「ああ」
早く剣が欲しいんだが……
「おっと、剣だったな。お前さんにはこの剣がいいだろう」
そうして渡されたのは、刃渡り80cm 幅20cmの長剣だった。
「長くないか?」
「だが、使えると思うが?」
「確かに使えなくはないが……」
「その剣は銘をデルテスという剣だ。軽量化もされているから使えるはずだ」
「おいおい、銘持ち、特殊効果持ちの剣はかなり高いはずだが?」
ニートやめて働き始めた新人に買わせるもんじゃないだろ。まぁ、筋トレは欠かさなかったが………
「確かに銘持ち、特殊効果持ちは高いが、俺の勘がお前はこれから大成するって言ってんだ。だから代金は出世払いでいい。」
「……そうか。ならこの街を出るまでには、払おう」
「あぁ、それでいい」
「剣、ありがとよ」
「おう」
そうして鍛冶屋を後にした。
「お前の剣あいつに渡したぞ。お前そっくりなやつだったな。いつか共に酒を飲みてぇもんだ」
鍛冶師は、作業に戻る。
「そういえば、名前教えてなかったな………」
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