体の謎、そして真実を知る
「……?どうかされました?」
「いや、すまない。どこかで会ったかと思って
な……」
あまり見すぎていたようだ…
「……?初めて会うと思うのですが」
気のせいだったのだろうか……
「そうか……すまない……」
あの懐かしさは……いったいなんだったのだろうか……
「……?あれ?」
「ん?どうかしたのか?」
ん?なんか体に違和感があるような……
「………治ってる?」
「そういえば痛みを全く感じないが……」
どうしてだ……?
「動けます?」
「試してみようか…」
………………
「動けるようだな…痛みも全くない」
あれだけの怪我だったのだが何故だ……
「!その痣のようなものは………?」
「ん?これか?」
左胸のあたりの紋章の事か…
「これは生まれた時からついていたらしいのだが…」
「!?………そんな……なんてこと……」
「どうかしたか?」
「っ!近づかないでください!」
「すまない……」
……ん?そういえば……母さんにこの紋章は誰にも見せるなと言われていたような……?なんだか外が騒がしくなっているみたいだが…
ガチャ!!
「司祭様!何かあったので……!?ッ貴様……何をしている!!そしてその紋章は!?くっ!この邪教徒め!!」
「…………!?」
……邪教徒……だと……?……そういえば母さんが言っていたような……ガート教徒にだけはこの紋章を見せるなと……殺されてしまうからと……
「ッしまった!」
くっ動けない……!?何故だ!?
「拘束させてもらう!こっちへ来い!」
「くっ」
……………………………
ギギィ………ガシャァン
「処刑まで精々絶望することだな!」
……何故………
何故だ……………何故俺がこんな目に………邪教徒だと……?俺が邪教徒だということは、まさか……母さんや父さんも……邪教徒だったとでも言うのか……?
……誰か来るみたいだ……
「ふん。貴様が件の邪教徒か。ん?お前あいつらの息子か。クックック」
………知っているのか………?
「どうせ貴様は処刑されるだろうから、冥土の土産にいいこと教えてやる。お前の両親は、病気で死んだんじゃない。」
「なんだと……!?」
まさか………!?
「クックック…そうだ!病気に見せかけて毒で殺したのだよ!貴様には効かなかったようだがな!全く忌々しい…」
「っ貴様ァァァ!」
「クックックッそこで、嘆きながら己の死を待つがいい!」
……………………
「クソがァァァ!」
……………………
殺してやる……絶対に殺してやる……!どんな手段を持ってしても…………人間は滅ぼしてやる……!
……………………
……!?なんだこれは……?
「やれやれ、やっとか……なげぇんだよ覚醒まで」
「ッ誰だ!?」
どこから現れた!?
「んー、俺?俺はジェイドていう名の魔族だよ」
「魔族だと?魔族が何のようだ!」
「そう騒ぐなって、俺はお前を助けに来たの」
助けだと……?
「何故魔族が人間の俺を助ける…?」
「人間?お前自分の種族は人間だと思っていたのか?お前の親は魔族だぞ?」
「そんな馬鹿な…!?どう見ても人間にしか見えなかった!」
「そりゃお前、擬態くらいするだろ。バレたら殺されるからな」
そんな……魔族だったとは………
「……わかった…」
「ん、そうか。じゃあとりあえず力の使い方を教えておく。あ、ちなみに怪我が早く治ったのはお前の能力のおかげだぞ?」
「……何?能力だと?」
「おう。お前の能力は『破壊』と『再生』と『魔武』だ。」
「……そうか……」
「およ、信じるの?」
「……人間よりは信じれる」
「あらそ。そりゃありがたいこって。で、脱出した後どうする?」
「復讐する。人間は根絶やしにしてやる!」
「そうか…ま、とりあえず脱出っと…ほい」
ヒュゥン
「………!?いきなり景色が変わった?」
「そ。俺の能力の一つは『移渡』まア、転移系の能力だ」
「そうか……」
「それじゃあ本国まで連れてくぞ」
「わかった…」




