第1章 6話 僕らは美人に夢を見る
こんにちはありあです!
いつも読んでいただきありがとうございます!
ではあとがきにて、、
「魔法」
いざこの言葉について考えてみると驚く程に何も分からない。
人知を超えた超常のモノ。
科学の対極にあるモノ。
未知故に神秘。
未知であるからこその魔法。
理解できないモノであり、理解されないモノであり、理解すべきモノ。
いや、そもそも「モノ」として扱っていいのかもわからない。
わからない
何もわからない
だが
目の前のソレは
紛れもなく魔法陣だった
ーーーーー
今俺の目の前にあるものは魔法陣だ。
さっきポケットから出てきた。
何故魔法陣だと分かるのかだって?
そんなモンただの勘だ。
と言うかこれで魔法陣じゃないと判断する方がどうかしてると思う。
釣り合いの取れた綺麗な円形の模様が重なり、そのあちらこちらに散りばめられた解読不能の文字。
俺のイメージする魔法陣そのまんまだ。
さて、この魔法陣。
ーどうしてくれようか
おっといけない。
これを破り捨てると帰れなくなるかもしれない。
いくら意味が分からないからといって、物に当たるのは良くない。
そう、恨むべき、憎むべきはあのマグドの店員さんだ。
ー美人だったなぁ
って違う違うそうじゃない。
よくよく思い返せば胡散臭さしかないじゃないか。
昨日まであのマグドのら存在を知らなかった。そこからしてまず変だ。
駅まで徒歩3分、その駅の目と鼻の先にあるマグド。
部活でほぼ毎日電車に乗っていたのに気づく事が出来なかった。
いくら俺がぼーっとしてるからといってこれはおかしい。おかしいよね?うん。
さらに言えばお昼時の駅前のマグドにお客がいないのも明らかに異常だ。
だいたいあの時店にはあの美人で目が黄色く煌々と輝く店員さんしかいなかったじゃないか。
ーあれ?
これだけおかしな要素が積み重なっていて何も感じないとは俺はバカだったのだろうか。
いや、今はそんなことどうでもいいか。
と言うかバカじゃないし。
まあ、つまるところ。
ーこれらの事から導き出される結論は
「結...界......か?」
自分でもおかしいと思う。
でも、この結論が1番しっくりくる。
うん、結界なら仕方ないな。
気づけなくても仕方ない。
俺は悪くない。大丈夫。
ーこれ違ってたらめっちゃ恥ずかしいな
導き出した結論に対してそう思う。
だがこれでようやく分かった。
そうだ。
きっとそうに違いない。
俺のためだけに貼られた結界。
俺だけの異世界転生。
ーそう
ーーつまり
「俺は選ばれし勇者だったのか!!」
俺は高らかに右手を振り上げた。
そうか俺は選ばれし勇者だったのか(錯乱)
改めましてありあです!
閲覧ありがとうございます!
見切り発車なもんだからやっぱり設定が湯水の様に増える増える笑
次回からようやくお話が動き出せそうですのでお付き合いいただければ嬉しいです(^O^)